『老いぼれ』グリーン|zoikino!

機体説明 制作者のコメント コメント

機体名 GRZ-011  『クリムゾンホーン』
全長 21.6m
全高 7.2m
体重 103.0t
最大スピード:120km/h

武装
デッドクラッシャーホーン
六連装加速荷電粒子偏向砲
対ゾイド3連リニアキャノンアーム×2
AEZ72mm2連ビーム砲×3
TEZ30mm2連ビーム対空砲×2
マルチランチャー×4

惑星Zi大異変後の磁気嵐環境下での稼働実験用に作られたレッドホーンの改造機。
レッドホーンより大幅な武装強化が行われているが、重力コントローラーにより原型機と同程度の機動性を保っている。
あまりに環境に依存した機体設計だったため、磁気嵐が収まった後は満足に動くことができず廃棄されたと記録されている。

コトブキヤ主催のWEBコンペ「第二次エアスタンドリバー会戦」に合わせてHMMレッドホーンを改造した作品です。
当初は違う機体を製作していたのですが本業が多忙になって間に合わない可能性が高くなったため、締切から逆算して間に合いそう&他の人とネタが被らなさそう(笑)という理由でのチョイスとなりました。
改造ポイントは頭部と背部のみで、胴体、脚部、尻尾についてはHMMレッドホーンそのままです、お手軽ですね(笑)
製作イメージは「多砲塔戦車」で、「武器一杯で一見強そうだけど、弱武装ばかりで鈍重なので実は弱い」感じを狙いました。

背部ユニットはほぼプラ板製で武装はHMMゾイドやMSGのパーツ流用となっています。
レギュレーションではタカトミキットのパーツも使用可能だったのですが、デザインラインが違いすぎるのと武装が全体的に小さかったので調整するより新造の方が早いと判断しました。
タカトミ版は縦に高いシルエットですが、胴体の長いHMMで同じことをすると収拾がつかなくなりそうだったので全高は低めに抑えています。
このぐらいスマートなら磁気嵐後でも普通に動けそうな気が(笑)

AEZ72mm2連ビーム砲はHMMゴジュラスのパノーバー20mm地対空ビーム砲の砲身を短く切り詰め、MSGのパーツを被せて四角い砲身としています。
TEZ30mm2連ビーム対空砲はタカトミ版では俯仰のみ可能な構造ですが対空砲でそれじゃダメだろうということでMSGの連装砲小を削り込んでゾイドっぽい形状の砲塔にしました。
こちらも砲身にプラ板でカバーを作り四角い砲身にしています。

両側に付く三連衝撃砲はサイズや形状がタカトミキットと大きく異なるので、接続アームやギミックもそれに合わせて変更。
三連衝撃砲本体はポリパーツを仕込んだぐらいで形状は変えず、アームをプラサポ+プラ材で自作しました。
展開ギミックはタカトミキットより簡略化していますが、強度や保持力を考えるとこの辺りが限度かと。
格闘用?クローもMSGのジョイントパーツ+プラ材で製作。
タカトミ版は砲の中に収納されますが「それ本当に撃てるの?」という形状になっているので、こちらは外付式としています。
収納時はクローっぽく見えないように作りましたが代わりに可動範囲が今一つに(泣)

頭部はレッドホーンをベースにフリル部分をプラ板で新造。
格好良い形状にしようとするとどうしてもレッドホーンに寄ってしまうので、涙を呑んで設定画に寄せました。
角もレッドホーンのパーツをベースにパテの削り出しで製作、これが一番手間掛かったパーツです。
問題の偏向荷電粒子砲はMSGのプロペラントタンク(丸)がサイズ、ディテール共に最適だったので迷わず流用。
頭部との接続には同じくMSGのABSジョイントを使用することで全門を前面に指向することが可能となっています・・・格好良くないけど(泣)
試行錯誤の甲斐あってレッドホーンとは似て異なる格好いい頭部になったと思います。

そしてオマケの尻尾の人(笑)
設定画にあったダチョウ型コマンドゾイドも再現しています。
こちらもMSGのパーツの組み合わせですが、急造の割にはダチョウっぽい感じになってくれたと思います。
脇腹のパーツも設定画を見るとレッドホーンとは別物っぽかったので、プラ板でサクッと。
一応重量コントローラーと言うことにしていますが、あまりゴツくするとそれこそ歩けなくなるのでサイズは控えめで。

塗装はメインの「クリムゾン」という色に悩みました。
画像検索すると色々な「クリムゾン」が存在しててタカトミキットのピンクっぽい成型色も間違いではないようでしたが、個人的にパッケージ横の製品写真の色がいい感じなのでこれを目指すことに。
瓶生で塗れるよういろいろ試した結果、ガイアノーツのボトムズカラーの「ペンキレッド」(バニラがスコープドックの左肩に塗った色ですね)をチョイス。
塗ってみるとイメージよりピンク寄りになりましたが成型色ほどではなく、良い感じに「鮮やかな紅」になったと思います。

突貫作業で作った割には上手くまとまってくれて、かなりお気に入りの機体になりました。
タカトミのクリムゾンホーンは正直あまり格好いい印象が無かったのですが、製作にあたって設定画やキットパーツとにらめっこしてるうちに「これはこれでイイかも」と思えてきたので
そちらもディテールアップしてHMM版と並べてみたいですね。

RIO=Kさんから16作品目のご投稿で「クリムゾンホーン」をいただきました!
「HMMレッドホーン」を改造して「クリムゾンホーン」を再現した作品です。まるで市販されているキットのような違和感の無い丁寧な工作になっていて、もしHMMで「クリムゾンホーン」が販売されるのなら、本作品のようなアレンジで登場しそうですね!

本作品ではタカラトミー版のキットを使わず、プラ材とMSGのパーツを使って「クリムゾンホーン」を再現されています。
私も2010年頃に「HMMクリムゾンホーンもどき」を作成しましたが、その時はタカラトミー版のキットと、当初発売されていたアーマードコアのカスタムパーツを使っていました。

自分が作った「HMMクリムゾンホーンもどき」と比べると、タカラトミー版パーツとプラ材によるフルスクラッチの有無、2010年と2021年で充実しているカスタムパーツの違いの変化が見れるのが興味深いです。 たしかに、2021年に「クリムゾンホーン」を再現するのなら、充実しているMSGを使いますね。時代によって同じゾイドを再現するのに使われるパーツが別物になるのが面白いところです。

工作面ではプラ材による土台部分の作成がお見事で、RIO=Kさんの工作能力の高さが良くわかります。
「HMMレッドホーン」との一体感があり、元から専用パーツが用意されていたようなまとまり感です。特にプラ板の箱感が全く無く、同様にプラ材で頭部を作成されているのがすごいです。
「クリムゾンホーン」の滑らかなラインを再現していて、「レッドホーン」との違いが一目瞭然です。
涙を呑んで設定画に寄せたとのことですが、「クリムゾンホーン」が好きな人がみても大満足のシルエットになっていると思います。

武装についても再現性が高く、滑らかな胴体と対照的なシャープな造形がメカメカしくて格好良いです。
特に尻尾のダチョウゾイドを再現しているのが良く、格納状態では武器として違和感が無いシルエットでまとまっていて、展開すると単体でもコマンドゾイドとして成立するデザインになるのが良いですね。
WFでコマンドゾイドを再現して販売していたRIO=Kさんらしさが光るポイントとなっていて、単体でも欲しいと思えるクオリティになっていると思います!WFで販売して欲しいぞ・・!

塗装についても鮮やかな紅が良い感じで、ミリタリーチックに汚すと映えそうな「レッドホーン」とは対照的にヒロイックな雰囲気が出ています。

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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