そんな訳で、ヘキサギアの「ウィアード・テイルズ」を購入しました!
ヘキサギアは「HMMゾイド」や「FAガール」を発売しているコトブキヤのオリジナル商品。
2017年に行われた「おおさかホビーフェス」のトークショーでは、コトブキヤから発売されてるMSGやFAを使ったユーザーのミキシングがコトブキヤの想像を超え始めたので、さらに上位の遊び方に対応できるよう開発されたのが「ヘキサギア」だと、コンセプトと話が出ていました。
実際に「ヘキサギア」シリーズは、動物からロボ、乗り物、建物など多彩なデザインが発売されており、キット自体も独自の組み替え機能によって、レゴブロックのように自由にどこまでも巨大な組み替えができるようになっています。それにガバナーと呼ばれる人を組み合わせて遊ぶのがヘキサギア独特の体験となっています。
今回はそんな「ヘキサギア」から、最新の動物系キット「ウィアード・テイルズ」を簡単に紹介したいと思いますー。
そもそも、タカラトミーのゾイドを販売しているコトブキヤが動物メカを販売していて、タカラトミーに怒られないか気になるところですが、ヘキサギアはゾイドワイルドの展開後は幻獣モチーフのキットを販売していて、ゾイドワイルドとは良い棲み分けが出来ていると思います。
SF要素が強い箱絵もゾイドワイルドとの差別化ポイントになっていて、黒を基調にした箱は見るからにハイエンドモデルであることがわかります。
コトブキヤオリジナルキットはメディア展開が少ないため、各「ヘキサギア」の活躍を想像する要素はこの箱絵のみ。
コトブキヤとしては、活躍シーンはユーザーの想像力に任せたいと考えていそうですが、やはりどのキットでもユーザー共通の活躍シーンが少ないのが、美少女プラモ以外のコトブキヤオリジナルキットの弱点だと思っています。ショートアニメを頼む・・!
組み立ててみるとこんな感じ。
今回の「ウィアード・テイルズ」は幻獣である「九尾の狐」を連想するデザインになっています。
「九尾の狐」の連想すると言っても、パーツ単位で見ていくと、尻尾は9本に分かれておらず、さらに脚は動物のラインからかけ離れたシルエットになっているのが分かります。
しかし、全体でみるとちゃんと「九尾の狐」が連想できるように計算されているのが凄すぎる・・!
パーツ単位では組み替えしやすいデザインに、しかし全体を見るとモチーフを連想できるように計算され尽くしたデザインになっています。
これは、随所に見られる和風のデザインとカラーリングによるものでしょうか。最低限の記号のみでモチーフを連想できるよう、洗練されたミニマムデザインがお見事すぎる・・!
組み立ては2時間半ほどで完了しました。
HMMゾイドと比べると、比較的簡単に組み立てることができて、口や首、脚、腰など可動範囲が広いです。
目にはクリアパーツが採用されていて、クリアパーツは旧ゾイドのようにアクセントになっているのが良いですね。
頭部は特にシャープなシルエットになっています。
メカニカルなシルエットですが、細い頭部と大きな耳が狐らしさを連想するキーポイントになっているのかもしれません。
脚部の可動範囲はかなり広く、「HMMライガーゼロ」に匹敵する可動範囲になっています。
細い爪先でも問題なく自立することが可能です。
先端が細いことで、写真を撮っていると若干浮いているように見えるのが面白かったです。
和をイメージする、和紙を連想するような茶色掛かった白い装甲、そして鳥居のような赤が格好良いです。さらに肩には勾玉のようなデザインのモールドが取り付けられています。
和風ロボというと忍者や侍モチーフになりがちですが、「ウィアード・テイルズ」は新しい視点から和風をロボに落とし込むことに成功していると思いました。
背中にはパイロットとなる「ガバナー」が搭乗する空間が設けられています。
「ガバナー」を乗せても良いのですが、「ガバナー」を乗せない状態だと中に空間ができて、アーマーが狐のモフモフの毛皮や、鳥の翼、ブースターのように見えて格好良いです。
尻尾には、「スペードロワー」を3機搭載。
それぞれにブレードが搭載されていて、ブレードを搭載すると尻尾の数が9本に!
攻撃形態で「九尾の狐」の本領が発揮されるのが良いですね。
さらに尻尾を9本つけるとゴテゴテしそうなところを、メインの3本から2本のブレードを出すことで解決しているのも素晴らしく、本当によく考えられたデザインだと思います。
「スペードロワー」は分離が可能で、某フィンファンネル風に動かすことが可能。
コトブキヤのフライングベースにも対応しているので、好みの位置でディスプレイできます。
また、動物型ヘキサギアの特徴である変形も可能です。
従来の動物型ヘキサギアはタイヤを搭載していて、ビークルモードになっていましたが、「ウィアード・テイルズ」はタイヤがないエアロバイクモードになります。
変形が若干複雑ですが、今度は「九尾の狐」のデザインが消えて、完全なエアロバイクのデザインになるのが凄いですね。
お座りポーズも可能で、格好良いだけではなく可愛さも併せ持つ良いキットになっていると思います。
ちなみに、久しぶりの「ヘキサギア」だったのですが、「ヘキサギア」の組み立て説明書も「ゾイドワイルド」の復元の書のようにフルカラーだったのですね!
本格的なプラモデルなので、組み立てに道具が必要だったり、時間が掛かったりしますが、ゾイドワイルドの展開が落ち着いていて、組み立てのモチベーションを持て余している人には是非おすすめしたいキットです。
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