プロイツェンの雷神 「サンダーホーンPK」|zoikino!

機体説明 制作者のコメント コメント

プロイツェンの雷神
機体名 EZ-004SH-3「サンダーホーンPK」
全長 27.8m
全高 10.0m
重量 133t
武装
 後期試作型マグネーザー
 反荷電粒子シールド
 三連ビーム砲
 二連装ランチャー×4
 AEZ20mmビームガン×2
 偵察用カプセル

あぁ、迎撃に出てきた敵を見て俺は楽勝だと思ったさ。
敵はレッドホーンの改造機とアイアンコングPKの混成中隊。どっちもベースは半世紀以上前の機体だ。
対してこちらは新鋭のジェノザウラー9機の中隊。
しかも距離は十分、ヤツらの攻撃は届かないがこちらの荷電粒子砲は射程内という理想的な位置だ。

隊長の命令で俺たち第二小隊が3機横隊で荷電粒子砲を撃った。
「これで終わり」中隊の皆がそう思ったさ。
着弾の土煙からレッドホーンが抜けてくるまではな。

隊長は慌てて第三小隊に射撃させた。俺たちはクールダウンのために撃てないからな。
今度は皆何が起こったかすぐ理解したよ。
レッドホーンが反荷電粒子シールドを張りやがったんだ。
何故分かるのかって?
セスリムニルでイヤというほど見たからな。デスザウラーの到着が遅れてたら俺はここに居なかったよ。

ともかく第二斉射も防がれた。
荷電粒子砲がダメだと思ったのか隊長の第一小隊は通常射撃に切り替えて迎撃を始めた。
その攻撃はレッドホーンにダメージを与えたようだが前進は止まらない。
挙句にレッドホーンがビームを撃ちながら頭の長いドリルを回し始めやがった。
こうなるといよいよ「雷神」だ。

俺たちがセスリムニルでどうやって「雷神」を止めたか知ってるか?
とにかく荷電粒子砲の連続照射で押し切ったのさ。
今回も隊長は同じ命令をした。
第一小隊はもちろん、クールダウン中の第三小隊や俺たちも含めた一斉射撃さ。

9機の荷電粒子砲がたった3機のレッドホーンに集中した。
さすがにレッドホーンは吹き飛んだよ。
それでも頭部以外は原型を留めていたのは驚きだったけどな。

ん?俺たちが全滅した理由?
始めに言っただろ、敵は混成だったって。
荷電粒子砲の全力照射でパワーの落ちたジェノザウラーが接近戦でコングに勝てるわけ無いだろ。
しかもプロイツェン閣下の親衛隊だぜ。
5分とかからず全機潰されてコングは引き上げて行ったさ。

俺たちをやったのはコングだが、負けたのは3機のレッドホーンが原因だな。
あいつらは「雷神」だった。
さしずめ「プロイツェン閣下の雷神」といったところだな。

(ヴァルハラ奪還戦で全滅したジェノザウラー中隊のパイロットへのインタビューより)

ワンフェスで購入したディーラー「諸刃の剣」のサンダーホーン改造パーツを使用して
サンダーホーンのプロイツェンナイツ(PK)所属機を作りました。

改造のベースにはハリーホーンを使用。
背中が改造パーツに置き換わってベース機の武器はほぼ余るので、
どうせなら武器が一杯付いてるハリーホーンがお得かなと(笑)
腹部のブースターパーツは使用して、微妙に強化されてるベース機ということにしています。

製作はハリーホーンに改造キットのパーツを取り付けていく流れになるのですが
改造キットがレッドホーン側の工作を最小限に抑える構成になっており、
組み立てやすい反面パーツ間が間延びしてしまうように見えたので、可動は捨ててスタイル重視で作ることにしました。

目指したのは電撃ホビーマガジンに掲載されたサンダーホーンのデザイン画のギチッとした感じ。
タカトミ版ベースのデザイン画に対して細身のHMMベースでどこまでいけるか分かりませんでしたが
狙ったスタイルにはなったかなと思います。
その代わり、ガレキパーツはほぼすべてに手を入れることになりましたが(笑)

長さと高さを抑える為に、指定では接着するだけの首の関節をガレキの頭部パーツを削りこんで埋めてしまったり
三連ビーム砲の基部を削りこんで本体との接続部を変えたりしています。
三連ビーム砲上部のインテークは元デザインの段階で高すぎだったので自作したものに変更。
これらの工作でマグネーザーから三連ビーム砲までが緩やかにラインが繋がるようになったと思います。

そのマグネーザーですが、元デザインのあまりのドリルっぷりにどう処理しようか悩んでいましたが
コレがバーサークフューラーのバスタークローの開発に活かされたという設定を見て
「だったらバスタークローに近い形状のものもあったんじゃね?」と妄想設定をでっち上げました(笑)
製作はタカトミ版のバスタークローをレジン置換したものを使用しています。

背部に増設された設定のハイパーローリングチャージャーを回せるようにしたくて胴体の構成を弄ったり、
電飾のため目のクリアパーツ化を進めてたら勢い余ってコクピット作ってしまったりと
自分自身で余計な手間を増やしてました(笑)
他にフレア裏に反荷電粒子シールドのユニットをでっち上げたり、側面上部に付く謎の箱をブースターと解釈して
バランスを見ながら延長してバーニアを仕込んでいます。

塗装は黒赤と赤黒で迷いましたが、PK仕様と言うネタを思いついて赤黒に決めました。
PKの鮮やかな赤はちょっとタイプじゃなかったので、ゼネバスレッドの旧レッドホーンを踏襲しています。
ゼネバスレッドは近いと言われてるガンダムカラーのシャアピンク(濃い方)を使いましたが
ツヤを消すと雰囲気が変わってしまうのが難しいとことですね。

製作時間は二週間ちょっと。
改造キットは気泡処理が割と大変でしたが、ベースキットとの合いは良好なので作りやすい部類になると思います。
何より、私自身がホーン系大好きなので楽しく製作できました。

RIO=Kさんから5作品目のご投稿で「サンダーホーンPK」をいただきました!
WFでディーラー名「諸刃の剣」さんが販売されていた、ガレージキット「サンダーホーン改造パーツ」を使用した作品です!
ガレージキットを丁寧に処理しながら、各部の調整を行うことでHMMゾイドに取り付けても違和感を感じない、きっちりした仕上がりの作品になっています!

サンダーホーンのデザインやガレージキットの味を残しながらも、各所をブラッシュアップされていて丁寧な加工に感銘を受けます・・!
特に装甲の裏側をメカニカルにディテールアップされていているので、密度が増えてよりマッシブな印象を受けますね。 追加されたディテール1つ1つが機能的な意味を持っていて、サンダーホーンのデザインの説得力を上げていると思います。

個人的にはマグネーザーにバーサークフューラーのバスタークローを使用しているのがお気に入りで、作品の情報量を上げながらも設定位的な繋がりを感じさせるアイディアが素晴らしいです。 もちろん柔軟パーツで加工が難しいバスタークローを複製してレジンに置換するRIO=Kさんの技術力があってこそ実現できたもので、全身のどのパーツをとってもセンスの良さとスキルの高さを垣間見ることができます。
(影になって目立ちにくくなりがちな目の部分をクリア化して、電飾を入れて目立たせているのもすごく良いですね・・!!)

赤をメインにしたカラーリングも良い感じで、サンダーホーンの造形が良くわかるのが良いですね。今回もゼネバス国旗などのデカールを自作されているのでしょうか。 作品を拝見するほどデザインの完成度の高さが伝わり、未キット化ゾイドであるサンダーホーンの魅力に引き込まれそうです! 幻のゾイドがどんどん欲しくなってくるのでこれはある意味危険ですぞ・・!

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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