ZW32CS スティレイザーCS 『ビッグ・ガン』|zoikino!

機体説明 制作者のコメント コメント

機体名 ZW32CS スティレイザーCS 『ビッグ・ガン』
全長 9.9m
全高 6.1m
体重 83.2t
最大スピード:112km/h
IQ:119

スピード:3
アタック:5
IQ:8
スタミナ:5
ディフェンス:10+
ワイルドブラスト:6

武装
30mmガトリングガン×1
90mm連装迫撃砲×1
37mm重機関砲×4
A-Z3連チャージミサイル×2
クラッシャーホーン×1

共和国ゾイドとの戦闘を主眼に重装甲・重火力の大型ゾイドを配備する帝国軍であるが、対ゾイド戦に特化するあまり市街地戦闘においては過剰火力となることが多かった。
より小型のスコーピアやラプトールも配備されてはいるものの軽装甲で市街地での対歩兵近接戦闘では損害が甚大であったことから、前線部隊からは重装甲で歩兵直協に適したゾイドが求められた。
そこで開発されたのがスティレイザーCS(Close Support)である。

スティレイザーに装備されていた周囲に電撃を放出するスパークエレクトロードや被弾時に破片が飛び散るERA(爆発反応装甲)は取り外され、50mm厚の追加装甲が全身に施された。 また、搭載火器も単発火力より面制圧を重視したものに換装されている。
兵器解放時に展開される30mmガトリングガンは対ゾイド戦でも有効で小型のみならず中型ゾイドにも当たり処によっては痛撃を与えることができるが、
ゾイドへの負荷が大きいため連続使用できない欠点もある。
対ゾイド火力の不足を補うために、機体両側面に3連チャージミサイルを装備することが多い。

火力や機動力の低さから華々しい戦果とは無縁の機体だが、常に最前線で銃弾を跳ね返しながら敵陣へ突き進む巨体は
歩兵たちから「ビッグ・ガン」の愛称とともに絶大な信頼を寄せられている。

ゾイキノさん主催の非公式改造コンテスト向けの作品「スティレイザーCS」となります。
角竜大好きなので盛り込みたい要素が溢れまくって、どんどん増大する作業量を抑えるのが大変でした(笑)

スティレイザーのデザインを初めて見たとき、トリケラドゴスのボーンを流用ということできっと中央部が飛び出してガトリングが回るんだと思ってました。
それがまさか中央部は電極で、ただ飛び出すだけだなんて・・・(泣)
と言うわけで、ワルドブラスト(以下WB)時にガトリングが飛び出て回るという私の夢(妄想とも言う)を実現することが製作コンセプトになりました。

まず、WB時にガトリングを回すとして、一回のWBでユニットを二回突き出すという動きを何とかしたいところ。
そこで組立済みユニットをばらし、WB時の動きを制御するパーツを弄ってユニットの途中収納を行なわないようにしました。
その際、削る場所を間違えてWBしなくなってしまい、部品裏側のダボも作り変える羽目になったのはご愛嬌(笑)

ガトリングの回転は当初ギアボックス上部のギアからスプリングを延長し、それをガトリング基部に繋いで回すダークホーン方式を考えたのですが
スムーズに回らなかったりスプリングが絡まったり、ギアの素材が接着しにくいもので中でぽろぽろ外れたりと上手く行かないのでボツになりました。
結局動力はコトブキヤのMSG外部ジェネレーターをバラしたものを使用し、作動方式もいろいろ試した結果WBユニットが前にスライドした時にスイッチを押すようにしました。
これがまたクリアランスがシビアで、一週間ぐらいこればっかり調整してました(笑)

外部電源を使うことで電飾も組み込むことが出来るようになったので、WB時に目も光るようにしました。
ZOバイザーをクリアで作り直す案もあったのですが、アニメ劇中のバイザーのスリットから光が漏れる演出もやりたかったので
バイザー自体は塗装も含めてキットのままで、スリット部分だけ切れ込みを入れてそこだけ光が透過するようにしています。
結果、狙い通り光ってくれたもののスゴイ地味なので正直自己満足の類ですね(笑)
同じく、ガトリングの銃口も光らせる予定だったのですが、電圧不足でガトリングの回転や目の電飾が不安定になったので、そちらはオミットしました。残念・・・

デザイン面でも自分の好みに合うようにいろいろ手を加えています。

ゾイドワイルドのキットは武装やアーマーのカスタマイズのためのハードポイントが多く設けられていますが、これがデザインラインを損ねているように感じたので
今回はデザイン的に必然と思える箇所以外はすべて切り飛ばしてしまいました。結果3つしか残らなかったのはどうなんだろう・・・

顔はあんまり好みじゃなかったのと、トリケラドゴスの頃からWBでフリルごと飛び出るのが違和感があったので一番手を入れています。
まずフリルは固定とし、より胴体に密着するよう位置調整しました。
それに合わせてフリル内側にボーンもどきをプラ材で作り、そちらに武装を取り付けることでボーン状態でスティラコサウルスっぽいシルエットにすることを目指しています。

頭部先端のガンソードは長さ・設定ともに中途半端に感じたので、ボーンに合う物理的な角を自作しました。
アーマーは先すぼまりの形状とZOバイザーの形を変えるべく、プラ板で増加装甲を大型化したり頭頂や嘴部分をプラ板で形状変更しています。
個人的にはだいぶスティラコサウルスっぽい形状になったと思います。

他にWBをガトリングとしたため不要になった電極モールドの除去、武装パーツのディテールアップ、各部の増加装甲のディテール整理を行なっています。
大きさがバラバラな各部のリベットモールドはすべて削り取り、市販のリベットを200個程度黙々と貼るのを締め切り前日にやるのは精神的にヤバかった・・・

あとスケールは1/35としたので、背びれにパイロット跨らせるのはちょっと・・・ということでコクピットらしきものもプラ材で作りました。
パイロット自体も他社メーカーの米軍兵士の上半身とキット付属パイロットの下半身をくっつけてそれっぽくしてます。
他にハシゴやら荷物やらツール等を配置して1/35っぽさをアピール(笑)

お題のカスタマイズパーツは大きい火器が似合う設定でもないので控えめに3連チャージミサイルをチョイス。
そのままだと本体とディテールが合わない気がしたので、ミサイルの方のディテールを調整しています。

イメージソースが湾岸戦争時のアメリカの歩兵戦闘車だったので、塗装は中東の明るい砂っぽい色にしています。
時間があればチッピングや砂埃の表現も入れたかったのですが、完成がギリギリになったためそちらも断念・・・
ボーンも一応武装とそれ以外で塗り分けてるんですが、グレーが濃過ぎて全然区別つかないという(笑)
結果的には兵器っぽい感じにまとまったので、これはこれでアリだったかなと。

普段はHMMやトミー版でも動力を抜いた作品ばかりですが、今回初めてマトモにワイルドのギミックを活かした作品となりました。
製作はかなり苦労しましたが、その分お気に入りの作品になっています。
やはり動くと楽しいので、今後は時間の許す限り動力を活かしたゾイドも作っていきたいですね。

RIO=Kさんから11作品目のご投稿で「ZW32CS スティレイザーCS 『ビッグ・ガン』」をいただきました!
一見すると「スティレイザー」をミリタリー寄りに改造した作品のように見えますが、よくよく画像を見ると全身に渡ってとてつもなく技量を要する、高カロリーの改造がこれでもか!と行われている超絶作品です!
ボーン形態を拝見した時には我が目を疑いましたね・・

加工箇所はボーン形態を見ると分かりやすいです。
ベースになった「スティレイザー」はスティラコサウルス種ゾイドなのに、骨格形態でフリルがなくなってしまうのが気になるポイントでした。
しかし、本作品ではフリルのボーンを追加してその問題点を解消しています。 コメントでは"ボーンもどき"との事ですが、元の骨格に馴染むようにデザインされていて、かつ「スティレイザー」の火器パーツを取り付けているのがお見事。誰がみてもスティラコサウルウ種ゾイドの骨格であることがわかる、素晴らしいシルエットになっています!
追加されたボタン電池も「スティレイザー」のバッテリーが詰まっている腰に増設されていて、電池そのものを追加バッテリーとしてデザインに取り込んでいるのが良いですね。

完全形態では、リベットのサイズを統一したり、不要な武器取り付け用の凹凸を消すことで、統一感のあるデザインになっています。
1/35というサイズを感じさせるライダーや、スコップなどの小道具も丁寧な仕上がりになっているのが素晴らしく、設定にある通り、歩兵と一緒に市街地を進行する様子がイメージできます。
個人的には目のデザインを調整しているのも良い感じで、装甲車の窓みたいな「スティレイザー」の目が、動物の目に近いデザインになって、一気に親近感が湧いた気がします。

そして最も注目するポイントはマシンブラスト時の連動ギミックです!
本作品では、モーターとLEDを追加して、ガトリングの回転と目の発光を実現されています!
実際に動画をいただきましたが、マシンブラスト時のギミックが「スティレイザー」とは全くの別物になっていて驚きました。レベルが高すぎて思わず微笑んでしまうクオリティで、ゾイドワイルドのギミック系改造の中でも迫力があるものになっていると思います。ガトリングの回転音が良いですね!「スティレイザー」はこのギミックで販売して欲しかった・・!

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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