AZライガーゼロ レビュー | zoikino!

  お気に入り度:★★★★★
  製作時間:3時間ほど
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タカラトミーから発売された「AZライガーゼロ」のレビューです!
40周年の記念モデル「40TH ANNIVERSARY ZOIDS」の第2弾は、ゾイドの中でもトップの人気を持つ「ライガーゼロ」が登場です!

先に発売されたMPゾイドのフレームをベースに、外装を「ライガーゼロ」のデザイナーさんがリデザインしたものになっていて、「ライガーゼロ」のデザインの良さを改めて認識できるキットです。
最近ではHMM、ZA、超合金など様々な「ライガーゼロ」が発売されてきましたが、見ていて1番安定感があります。

ギミックは「イオンターボブースター」が2段階で変形するように進化しています。
アーマーの脱着も可能で、MPゾイドから続く、ロックキャップを使って、「ライガーゼロ」の装甲を取り付ける感覚が新鮮。 CASの登場にも期待したいところですが、確率が高いのはB-CASの「ライガーゼロフェニックス」でしょうか。

追加ユニットして、ストライクレーザークローの発光ギミックを再現する爪パーツが付属し、こちらはLR44電池を取り付けることで発光が可能。
今回のレビューでは電池を用意できなかったので、発光ギミックは後ほど追加する予定です。

■個人的に良いところ
しっかりした造形
おもちゃとしてブラッシュアップされた質感
ブラッシュアップされたライガーゼロのデザイン

■個人的に悪いところ
正面から見ると箱に見える

■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」+「SB-700」


箱はこんな感じ。
パッケージの「ライガーゼロ」はエンボス印刷されたような、若干浮き出た光沢がある質感。
マットな箱との対比で、高級な玩具であることが分かるようになっています。

大ゾイド展の展示で気づきましたが、先に発売された「AZブレードライガー」、後に発売される「AZムラサメライガー」と並べると、歴代ライガーが並んで見えるようにパッケージデザインが工夫されているようです。


白いパッケージに白いゾイドが描かれた、無駄のないシンプルさが今風の雰囲気。
箱裏の説明は完全に「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」のものになっていて、アニメを強く意識した商品だということが分かります。


3時間ほどで組み立てるとこんな感じ。
今まで「HMMライガーゼロ」を何体も組んでいたので、「ライガーゼロ」が3時間で組み立てられることに驚きました!
組み立ても付属の工具を使ったロックキャップの取り付けなど、ユーザーを楽しませる要素があり、楽しく完成させることが可能です。



前後左右からみるとこんな感じ。
気になる点としては、「ライガーゼロ」は正面から見た時に箱のように見えてしまいがち。
他の可動モデルでは、足を動かすことで箱感を軽減できましたが、AZでは元のタカラトミー版と同様に箱っぽい見た目になってしまいます。


付属する説明書やシールはこんな感じ。
説明書では素体が完成するとカラーの説明ページがあり、ちょっと休憩した後に作業を再開できます。


頭部は「ライガーゼロ」らしい見た目。
モールドもはっきりしているので、墨入れするとぐっと見た目が良くなりそうです。

▼パイロット/コックピット

コックピットハッチは開閉が可能。
目の部分は二重のクリアパーツが採用されています。
目の光を伝えるための構造だと思いますが、ハッチが完全に閉じられない状態でも、あまり隙間が気にならないのが良いですね。


パイロットとしてビットのフィギュアが付属。
アニメで描かれていたバーが追加されていて、バーを動かしてビットのフィギュアを乗せるようになっていました。

▼可動箇所

タテガミは左右と下の部分が可動。
HMMでは、上部のタテガミも可動しましたが、旧タカラトミー版と同じように固定されていました。


歩行時の発光ギミックはこんな感じ。
コックピットハッチ側のクリアパーツには、光がおでこから透けないように遮光性の塗料が塗られています。
安価な玩具では白いパーツから光が透けてしまうのですが、この辺のこだわりが素晴らしいですね。

ちなみに、よく見ると上のタテガミの付け根から光が若干漏れるのですが、これはこれでセンサーパーツのようで格好良いです。


首は歩行に合わせて上下に稼働。
口も開閉しますが、完全に閉じることはできません。

手動によって動かすこともできますが、状態を保持することができず、可動化は考慮されていないようです。
「AZブレードライガー」は引っ掛ける感じで、首の向きや口の開閉を制御できたので、この違いはちょっと意外でした。


とにかく「AZライガーゼロ」は見た目が良いです!
動かしたり、アングルを変えたりして見ていると、アニメで見ていた「ライガーゼロ」がそのまま立体になったような存在感があります。
アニメが好きな人にはぜひ手にとってもらいたいキットです!


脚部は、脚を曲げている状態なので仕方がない部分ですが、「HMMライガーゼロ」を見慣れているとちょっと短く見えるかもしれません。

それでも、「MPシールドライガー」のフレームにパーツを追加して、「ライガーゼロ」のデザインに変更しているのがお見事。
よく見ると「シールドライガー」の要素が残っていますが、アレンジされた「ライガーゼロ」のアーマーのほうが存在感があり、違和感を感じさせません。


アーマーはデザインがブラッシュアップされ、一部はロック式のキャップで固定する作りになっています。


爪は他のMPゾイド、AZゾイドと同様に開閉が可能。
「シールドライガー」の要素を残した脚は、アクセントとなるゴールドのパーツが見えて、格好良いです。
このゴールドのアクセントは、「HMMライガーゼロ」を彷彿するポイントでお気に入りだったりします。


「ダウンフォーススタビライザー」は旧タカラトミー版と同様に可動。

個人的には背中のアーマーデザインがお気に入りで、元の「ライガーゼロ」とは全く違うパーツ構成なのに、「ライガーゼロ」の雰囲気を最低限のシルエットで出しているのが良いですね。
歩行と連動して動く部分なので、この部分が1番アレンジが強くて、新鮮味がありました。


ゾイドコアの発光ギミックと、「AZ208mm2連装ショックカノン」ももちろん搭載されています。

▼イオンターボブースター


「イオンターボブースター」はギミックが追加されて、2段階で展開されます。
アーマーの中央部分にもブースターのようなモールドが追加されて、背中に4連ブースターを積んでいるような見た目になっています。

▼尻尾

尻尾には「AZ108mmハイデンシティビームガン」を搭載。
尻尾は手動で可動せず、歩行と連動して上下に動くようになっています。

▼ストライクレーザークローパーツ


追加された「ストライクレーザークロー」の発光を再現するユニットはこんな感じ。
それぞれLR44ボタン電池1個で点灯し、「ライガーゼロ」への取り付けはロックキャップを2つ外すことで可能です。

スイッチがあり、オン/オフを制御できますが、電池ボックスのネジが小さく、精密ドライバーが無いと開けるのが難しそうな感じ。
今時の一般家庭で、このネジを開けられるのかちょっと心配になります。

説明書をみると、小さいクローに電池と基盤を入れることでバランスに苦労したとのことで、小さなネジもその苦労の表れなのかもしれませんね。


もちろん素体にすることも可能で、素体にしても「ライガーゼロ」のデザインになっているのが良い感じ。
素体には「AZブレードライガー」の装甲も取り付けられそうで、好みに応じてカスタムしても面白そうです。


アーマーを並べるとこんな感じ。


先に発売された「AZブレードライガー」と並べてみました。
同じフレームを使っているのに、ピンポイントの改修でそれぞれのライガーの理想的なデザインになっているのがすごいですね。


「超合金ライガーゼロ」と並べるとこんな感じ。
安定感ある「AZライガーゼロ」と並べると、「超合金ライガーゼロ」のアレンジの激しさがよく分かります。
同じゾイドでもタカラトミーとバンダイでこれほど差がでるとは・・!


「AZライガーゼロ」のレビューでした。

旧タカラトミー版から正常進化した理想の「ライガーゼロ」となっていて、見ていて安心感が半端ないです。
歩行ギミックも良く、見慣れた「シールドライガー」「セイバータイガー」系とは違う、「ライガーゼロ」がリアルに歩行している姿は感激するほど格好良いです!

今後はCASの発売にも期待したいところですが、もし出るとすれば「ファイヤーフェニックス」が単体で発売されて、「AZライガーゼロ」とユニゾンしそうな気がしますね。
まだ進化の余地を残していそうなキットだけに、子供の頃に感じたワクワク感を思い出させてくれるゾイドになっていると思います。

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