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【ジェノカーネボラス】
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機体スペック
機体:EZ-034ジェノブレイカーSS(シュリア=サナサ)カスタム機
機体名:ジェノカーネボラス
分類:ティラノサウルス型
全長:23.0m
全高:18・2m
重量:124t
全長(ブレード展開時):32.0m
全高(ブレード展開時):12.5m
最高時速:378.5km/h
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武装一覧
頭部大型レーザーブレード(ハードブレイカー)
高出力Eシールド発生装置
NZR複合センサー
ストライクレーザーファング
ストライクレーザークロー×4
レーザーブレード×2
テイルソード×2
変周波カッター×4
大型ブースター×4
サポートブースター×8
ストライクレーザー収集パネル×8
ジェネレーター:×4
放熱口
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パイロット設定
名前:シュリア=サナサ
性別:女性
年齢:28
階級:帝国軍中尉
所属:第3特別強襲部隊
性格:無口無表情のポーカーフェイス。
身長:139p
体重:43キロ(極秘データw)
操縦技術:格闘戦闘に長けており、ゾイド本来の武装を主とした強襲高速戦闘を行う。
射撃武器が嫌いなのか、射撃はまったく行わず、どんなゾイドに乗っても格闘戦闘を挑む。
家族構成:父・母・妹・兄(死去)
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SS(サイドストーリー)
 帝国軍でチョット変わった強襲部隊がある。
第3特別強襲部隊(略すと、第3特襲隊)。
規模は一個小隊と小さいが、戦闘能力を見れば1個中隊に遅れをとらないほど。
その理由は腕利きのパイロットと、その強い相棒がそろっていることにある。
そう言えば聞こえは良いが、この部隊のパイロット達は癖が強すぎて、他の部隊から左遷されて来たのが本当の理由だ。
必然に変わり者のレッテルが貼られたメンバーが集まる部隊となっていた。

 そこに所属することになった、シュリア=サナサ中佐(女性)も癖が一段と強いパイロットの1人だ。
表情も言葉もあまり表に出さない。
さらに見た目が幼いこともあり、元居た部隊で浮いた存在だった。
その部隊はレッドホーンBL(ビームランチャー装備)を主力に、中距離から援護的な役割を果たす部隊だった。
しかし彼女は「弾切れ」と称して、武装を解除し前線へ突っ込み、クラッシャーホーンで突貫。
それがシュリアの癖であった。
レッドホーンだけではない。
ヘルキャットや、電子戦用のディメトロドンでさえ格闘武器で戦おうとする。
(それでも勝てるところが凄い)
要するに根っからの格闘スタイルパイロット。
それも見た目とは裏腹に腕は超一流。
命令違反とはいえ、それなりの戦果を挙げているシュリアへの処分も軽く、部隊長も頭を抱えていたそうだ。
しかしそんな無謀な戦い方も続くわけも無く、結局前の戦いでシュリアのレッドホーンは大破し、
数ヶ月の入院生活とリハビリの後、この第3特別強襲部隊に配属となった。
 着任後、シュリアの突撃癖・・・もとい、格闘センスを生かすために与えられたのは、あのジェノブレイカーだった。
知ってのとおりジェノブレイカーはジェノザウラーの強化型だが、
タダでさえ扱いにくいジェノザウラーを無理やり強化したため、もっと使いにくくなったのは言うまでも無い。
このブレイカーは中でも癖が強すぎて、誰が乗っても言うことを聞かず、動かずじまい。
そのため軍上層部が「癖が強いゾイドは、癖が強い奴なら使えるだろう」とテスト配属させた。
そしてほぼ同時に着任し、愛機も居ないシュリアがちょうど良いと言う事で、ダメもとで操縦させてみることになった。

 操縦テスト当日。
闘技場とも思えるテストルームには、シュリアの乗るジェノブレイカーとテスト用ヘルディガンナー3体が対峙した。
数的には不利ではあるが、なにせあの魔龍。ジェノブレイカーである。
コレぐらいのハンデでも少なすぎるはずだ。
そのあたりは、常備されているテスト機はヘルディガンナーぐらいしか無いとかなんとか。

 それはさておき、ついに模擬戦開始のアラームがルーム内に響き渡る。
それと同時に動き出したのは、ヘルディガンナー。
1対3と言う、数の多さを利用しブレイカーを包囲しようとする作戦らしい。
対するブレイカーは・・・微動たりともしない。
あっという間に3機に囲まれ、背中の砲身を向けられてしまった。
「各部オールグリーン・・・・・・コンバットシステム機動・・・・・・」
シュリアは、ブレイカーをようやく起動させた。
奴は今まで機動はしても、動いてはくれなかった。(拗ねているのか?)だが、そのブレイカーの目に今、光が宿った。
起動した即座にサイドに装備されていたウェポンバインダーを強制排除。
それとほぼ同時に、3方向からビーム砲が発射。
ブレイカーはホバー状態に移り、そのまま真正面に居るヘルディガンナーに突撃した。
発射体制に入っていた、ヘルディガンナーは身動きも出来ず、ブレイカーによって、蹴り飛ばされ地面を転がる。
他の2体はその動きに反応し、間合いをとり更にビーム砲を浴びせてくる。
ブレイカーはそれを難なく交わし、2体目のヘルディガンナーの尻尾を踏みつけ、背中のビーム砲に噛み付く。
その噛み付いたまま、3体目のヘルディガンナーに対して投げ飛ばす。
それは見事に命中。
2体は重なるようにして、フリーズしてしまった。
それもつかの間その背後から、先ほど蹴り飛ばされた1機目が報復とばかりテイルソードで切りかかってきた。
ブレイカーはその場でぐるりと反転。
遠心力を利用し、尻尾でなぎ払った。
そして軽々と横に飛ばされたヘルディガンナーは、壁に激突。
そのままフリーズした。
テスト開始から数十秒で、模擬戦終了ぉ。
このときシュリアの新たな相棒が、ジェノブレイカーに決定したのは言うまでも無い。

 テストが終って、格納庫。
コックピットから降りてきたシュリアが出迎えた隊長に、開口一番こういった「アレが邪魔」そういって指刺したのは、背中に装備されている、武装他諸々。
その場に居た他の隊員や、整備士はその言葉に目を丸くした。
ブレイカーのメイン武装となる、エクスブレイカーやフリーラウンドシールド。
さらには、荷電粒子を取り込むコンバーターが付いているウィングスラスターが邪魔だと言うのだから、驚いても仕方が無い。
しかしその中で驚かない人物が一人。
「背中のアレがいらないのか?」 長身で不精ひげの親父が目線を下にして、シュリアに問いかける。
「うん、重くて動きにくい」
先のテストで、アレだけの動きを見せたのに動きにくいとはどういうことだ?
「そうか・・・整備班、背中のそれを全部取ってしまってくれ!」
「しかし隊長、武装を排除してしまうと荷電粒子砲が使えなくなります」
1人の整備士がこの親父に対して意見をしてきた。
そう何を隠そうひげ親父が第3特別強襲部隊の隊長「ゼナト=ロバート少佐」である。
何事にも動じず、大胆な行動で周りを引っ張っていくリーダーシップの行動力があるのだが、その度が過ぎているところが玉に瑕である。
「いらない」
「えっ?」
「荷電粒子砲・・・いらない」
ゼナトに変わって答えたのはシュリアだった。
「しかし中尉、荷電粒子砲は大きな威力を・・・」
整備士が荷電粒子砲の必要性を説明しようとしたが
「変わりに、スピード出るような物をつけて。
私はそれで良い」
その言葉だけを残して、シュリアは格納庫を後にした。
「こりゃ、とんでも娘が入隊したもんだな」
ゼナト隊長は、これは傑作だと言わんばかりに大笑いを始めた。
結局パイロットの要望と隊長の賛成により、背中の武装を排除するとともに調整が始まった。

 その後、幾度かの実験テストを繰り返すうちに、シュリアの癖にあわせたカスタマイズがされた。
まずは彼女の言う「背中のアレ」こと、エクスブレイカー及びフリーラウンドシールドを排除。
彼女は格闘主体のため、殆ど射撃武器を使用しない。
荷電粒子砲はもちろんのこと、ウェポンバインダーも排除された。
荷電粒子砲が無くなったために、足についてたアンカーも必然と無くなった。
テストの結果、彼女の格闘スタイルは敵に高速で接近し強烈な一撃を与え、その怯んだ隙にとどめを刺す戦法である。
それもゾイド本来持っている武器。
つまり爪、牙、尻尾を主力としての戦闘スタイルであった。
シュリア曰く・・・
「そのほうが、操縦しやすいもの」だそうだ。
その結果から、爪、牙、尻尾の標準装備武装に関しての強化が施された。
強化プランは、ストライクレーザーを組み込むことになった。
組み込んだのは、牙、手の爪、足の爪。
つまり「ストライクレーザーファング」「ストライクレーザークロー」の2種の追加である。
各武装の近い場所に、エネルギーの収集パネルを合計六つ設置されている。
近場に設置する利点は回路の距離を短縮し、付加を少なくすることがあげられる。
もちろん他の武装にも回路が繋がっているため、パネルが破損したとしても他のパネルが補う役目も果たしている。
特に足の収集パネルは大型のものが設置され、それにあわせ爪も大型化された。
その重装甲ゾイドをも踏み潰してしまえるほどの威力を有することとなった。
もう1つの強化プランは殺傷力の追加。
エクスブレイカーを排除したことにより減少したその殺傷力を他の場所で補うことになった。
まず1つ目は尻尾。
打撃に加えブレードを内蔵しすることになった。
尾の先端には、すれ違いざまに切りつけること前提としたブレード。
なぎ払う時に気休め程度の威力ではあるが、サイズの小さい微振動カッターを4枚装備。
前後で周波数の違う振動のためEシールドを突破することが可能である。
2つ目は外部武装としての追加。
機体サイドのウェポンバインダーを排除したウェポンラックを利用してブレードを装備。
展開型したのは風の抵抗を考慮したためであり、展開幅も前後に180度と広く機体の向きにあわせて幅広くあわせることが魅力である。
3つ目の強化プランは頭部のレーザーチャージングブレードも含まれた。
しかも荷電粒子砲並の破壊力を持たせることが目標という、なんとも大胆な立案が出されたのだ。
そこでレーザーチャージングブレードの高出力化が実施された。
しかしブレード自体が引き上げられた出力に耐えれずに回路が焼ききれるというトラブルが発生することが判明。
ブレードの耐久性を上げることとなる。
改良を行っていく中で巨大な刃物をモチーフとした新たなブレード「ハードブレイカー」が完成した。

また、シュリア要望のスピードが出る武装は、当初ウイングスラスターを改造したを使っていたが、
彼女は長距離ジャンプをしないためスラスターを破棄。
背部には高出力ブースターによる直線的なスピードを持たせた。
ホバー状態での移動を前提としたブースター装備が基本となり、足元のショックアブソーバの増設。
さらにテイルの可変を利用し、付け根には方向転換を手助けするサポートブースターが装備された。
複数のブースターを装備しているため、熱量が多くオーバーヒートの危険性も考慮し、
廃熱の手段として荷電粒子を取り込むコンバーター口を逆に外に排出するものとして、大型の廃熱口とた。
これら武装のエネルギー消費が激しいため、エネルギー供給するジェネレーターを4基装備。
しかし設計上ジェネレーターが、脚部装甲の横にむき出し状態のため戦闘時、ジェネレーターへの直撃が心配された。
更にフリーラウンドシールをも排除したために、防御が極端に低下。
そこで防御用として、頭部に大型のEシールド発生装置がもうけられた。
出力最大で前方から左右まで幅広く展開が可能であり、出力はブレードライガーにも引けは取らない。

 もともとウイングスラスターやフリーラウンドシールドの重武装に耐えるために、
各部関節の強化を行った後だったために、シュリアのように機敏に動く操縦にも十分耐えれる強度を持っていた。
重量削減のこともあり、最高時速378.5km/hを記録。
各武器の強力化によって、破壊力を増したことは言うまでも無い。
フリーラウンドシールドをなくしたことによって防御は低下したが、Eシールドとシュリアの操縦を合わせれば、それもカバーできた。
収束荷電粒子砲を排除したことは大きな痛手だったかも知れないが、
発射時にアンカーで機体を固定すると言う弱点をも一緒に排除したと考えると、それはそれでよかったのかもしれない。
ブレイカーの弱点の1つであった稼働時間の短さは、重い武装排除により無駄なエネルギー消費を抑え、
ジェネレーター追加によるエネルギー供給によって飛躍的に伸びた。
(従来の2倍近くまで伸びたと言う)

 背面武装が無いところを見ると、ジェノザウラーの強化とも言えそうだが、ベースはあくまでもジェノブレイカー。
コアの出力も、肉食型ゾイドとしての強さもあり、ベースと比較してみれば明らかに戦闘能力が向上されていた。
この機体の最大の武器は、大型化された頭部レーザーブレード。
4箇所のジェネレーターのエネルギー、8箇所のストライクレーザーのエネルギー、
そしてコアのエネルギーをブレードに集中させて、全ブースター全開で突っ込む突撃技が驚異的である。
当初の目的の荷電粒子砲並みの威力を上回り、もしくはそれ以上の出力が出すことが可能だそうだ。
近距離戦、ヒット・アンド・ウェイ先方では圧倒的な力を見せてくれるが、
射撃武器が無いため敵の懐に飛び込むまではEシールドで防ぎつつ接近。
又は後方から援護してくれる機体と組む必要がある。
パイロット専用に整備した機体だからでもあるが、シュリナ以外が乗ると、扱いづらいこと、この上ないのは当たり前だ。

 このシュリア専用にカスタマイズされたジェノブレイカーは、肉食獣としての本能。
敵を強烈な一撃で葬る戦い方をするため「ジェノカーネボラース(殺戮の肉食獣の意)」と名づけられ、
シュリアも無口と突撃癖を拾って「だんまりの突撃娘」との2つ名で密かに呼ばれるようになった。
しかし当の本人は・・・
シュリナ「その名前で私を呼ばないで、気に喰わないから」 だ、そうな。
(このシナリオは公式データや、バトルストーリーとは一切関係ありません)









今まで流用のパーツを付け替える程度の改造しかしたこと無かったのですが、
今回はプラ板&プラ棒を使ったり、パテを使ったりと本格(?)改造に一歩でも近づこうと、挑戦してみました。
見ての通りジェノブレイカーの改造です。
『こんなパイロットが居たら、こんな機体にカスタムされるんだろうなぁ』の様な考えの下に、
初めにパイロットの設定とミニシナリオを決め、それに基づいた設定から色々改造してみました。
ゾイドの設定から考えるのではなく、パイロットの設定から考えるという逆説的な方法で作り始めましたね。
見ての通り、カーネボラスには射撃武器が一切ありません。
「ブレイカーは射撃よりも格闘だろう」と私が思っているだけで、
当初は補助的な役割でウェポンバインダーの強化型を付けるつもりでしたが、結局は装備させずに仕上げてしまいました。
メイン武装でもある、頭部のブレード。
作った当の本人も「何でこんな頭部のブレードのサイズが機体とアンバランスになったのやら」首を傾げてます。
「奇抜」「大胆」のようなことを意識しすぎた結果だろうとは思いますが、一種の持ち味と言う事で、それなりに気に入てます(苦笑)
頭部のブレードはもちろんのこと、サイドのブレードも展開できますし、ジェネレーターも密かに回転します(笑)
設定上、補助ブースターとされている尻尾の付け根と、足首後ろのブースターは通常は収納(?)されていて、
見た目は手を加えてないように見えたりします。
色に関しては装甲をブラック。
機体のフレームをグレーで、各スプレーで着色。
武装と収集パネルを中心に、シルバー。
一部パイプとパネルにレッド、アクセントにイエローを使用。
筆による手塗りです。
スプレー使用の時、風が強い時だったので
着色が荒いところが目立つところが出来てしまったところは、大いに反省しなければなりません。
後は、缶を1つ使い切ってしまい足りなくなったので、別種のブラックでごまかしてあるところがあるのも、猛反省です。
筆塗りにいたっては、塗料の希薄の限度が把握しきれなく、斑がちょこっとできたのが悔やまれます。
主な改造点は、ブレード系と脚部のパネルはプラ板の切り出し。
足の爪はパテ(重くなってしまった)。
ブースター系は、市販のパーツとジャンクの複合。
ジェネレーターと脚部以外のパネルもジャンクパーツの引用です。
全体的の評価としては、まだまだ改良の余地があったんじゃないかと思いつつも、
今現在の自分の技術じゃそれを実現するには程遠くといったところ。
次の技術向上へ移る1歩目になったと思います。

龍牙 雅さんから初めてのご投稿、ジェノカーネボラスを投稿していただきました!
本格的な改造には初挑戦との事ですが、完成度の高い力作に仕上がっていますね

なんと言ってもこの作品の最大の魅力は頭部の大型ブレードだと思います!
圧倒的なインパクトでジェノブレの印象を大きく変えています
このブレードはプラ板からスクラッチされたようですが、切り出しやエッジ処理が非常に丁寧で良い感じです
ただプラ板を切り出すだけでは無く、適度な厚みや肉抜き、鋭いエッジを加えることで完成度を上げていますね
さらに可動もするようで、最大の特徴である部分だけにとても力を入れているのがわかります

頭部だけではなく、各部分にも細かい改良が加えられていて
スッキリした脚部やバックパックが作品にスマートな印象を与えています
ジェノブレのほとんどのパーツに手を加えたのでしょうか? ディテールがジェノ系とは別物になっていて斬新な感じがします
またブースターは内部を赤く塗ることで、作品にメリハリを出す役目も果たしています
BFのアームを利用した脚部の武装や尻尾のブレードもグリグリ動きそうで、遊び応えのある作品に仕上がっていますね

ただそれらの完成度が高いだけに、脚の爪のパテ処理の甘さが気になりました;
カクカクしているジェノの装甲に対して、少しゴツゴツしているので
カッターやヤスリでジェノに合わせたラインに仕上げるとさらに完成度の高い作品になりそうですね

とは言え初めての本格改造でこれだけの作品を制作されるとは驚きました
これからも素敵な作品を期待しております!

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