EMZ-22「イグアン(対空仕様)」|zoikino!

機体説明 制作者のコメント コメント

■スペック
機体名 EMZ-22「イグアン(対空仕様)」
全長 10.4m
全高 8.2m
全幅 3.5m
重量 26.5t
最高速度 160km/h

■武装
35mm実体弾高射機関砲×2
追尾レーダー×2
対空レーダー×1
連装対空砲×1
小口径電磁砲×2

ZAC2034年に配備されたヘリック共和国軍の新鋭航空ゾイドプテラスは、長らくゼネバス帝国軍の近接防空の主力であった対空型マルダーを一気に陳腐化させた。
その軽快な運動性に、大型加速ビーム砲や対空ミサイル、何よりプラットフォームたるマルダー自体が追随できなかったのだ。
帝国軍は新たな対空ゾイド開発の必要性に迫られた。

帝国軍は同年に配備されたばかりの新型機イグアンをベースに幾つかの試作案を検討し、取り回しの良い高射機関砲搭載案を採用した。
その案は全周旋回可能な対空レーダーで索敵し、高射機関砲と連動した追尾レーダーで敵機を捕捉、毎分500発の発射速度を誇る35mm実体弾高射機関砲二門が対空榴弾の弾幕を展開するというものであった。
先行試作機による実戦テストの結果は上々で、同年後半には上位機ハンマーロックの配備も始まったこともありイグアンは生産数の1/3を対空仕様とされた。

高初速で連射速度の速い機関砲は対空のみならず対地攻撃にも優秀で、装甲の薄い高速ゾイドの迎撃に効果的であった。
そのため、第一次・第二次にわたる中央大陸戦争はもとより、その大半をガイロス帝国に接収された第一次大陸間戦争においても対空仕様イグアンは地上部隊の盾として運用が続けられた。

グランドカタストロフを経た第二次大陸間戦争ではイグアンの数は激減しており、当初よりレドラーが制空権を確保していたこともあって
数少ないイグアンは通常もしくは重装仕様として使用され、近接防空の任は生産数の多いモルガが担うこととなった。
モルガにはイグアン対空仕様で信頼性を評価された35mm実体弾高射機関砲の改良型四門が搭載され、モルガAAとして配備が開始されている。









その他の画像






元になったガレージキット


ワンダーフェスティバルにてディーラー「諸刃の剣」より販売されていた「イグアン対空仕様改造パーツ」を使用して製作しました。
キットはトミー版、HMM版どちらでも組める仕様でしたが、やはり旧イグアンの箱裏図の刷り込みのせいかHMMはしっくりこなかったため、トミー版をベースとしました。
ただ、腕や腰が対空仕様に置き換わるとベースのイグアンが貧弱すぎて印象がアンバランスになるように思えたので、イグアン本体も若干ボリュームアップしています。

トミー版イグアンの横から見たラインは崩したくなかったので胴体や尻尾はキットのままとし、脚部を外側の面だけ型取りし複製したものを貼り合わせることで
お手軽?に脚部のボリューム&ディテールアップを行なっています。
また、マイクロゼンマイを廃して作成したコア部分に関節を新設、足首もボールジョイント接続とすることでハの字立ちを可能としました。
これで下半身の安定感が増し、対空砲および弾倉に負けないボリュームになったかと思います。
ついでに腕の接続部もボールジョイントとして砲の可動範囲をUP!のはずだったんですが・・・

肝心の対空装備ですが、箱裏の対空レーダー&追尾レーダーの設定と砲基部の形状にドイツ連邦軍の対空戦車「ゲパルト」の影響が見えたので、対空砲は対空機関砲と解釈しました。
ゲパルトの機関砲の口径が35mmで、イグアンの対空砲とほぼ同サイズのモルガAAの高射機関砲も35mmだったのでこれ幸いと
モルガAAの高射機関砲の前身がイグアン対空仕様の対空機関砲といういつものオレ設定で作成しました。

砲基部はほぼキットのままで、モルガAAのデザインに合わせて後部に排気口、上部に直接照準器を追加しています。
砲身はゲパルトとモルガAAの砲身を参考にプラ材でそれっぽく新造しました。
弾倉もキットのままですが、取付ポリキャップを完全に埋め込み、省略されていた給弾ベルトをプラ材とスプリングで追加しましたが
スプリングの弾力が強すぎてせっかくボールジョイント接続にした砲の可動範囲が制限されたのが反省点(泣)

対空レーダーはキットパーツを市販パーツを使って起倒&旋回が可能なように変更。
追跡レーダーはキットパーツに割と盛大なズレがあって修正するより新造した方が早そうだったので、ついでに基部を含む首パーツをまるごと新造してしまいました(笑)
対空レーダーの基部もここになるので、首がまるごとレーダーユニットつぃて換装されてる感じで。
ひとまずの形を作ってから仮組みした時に、砲に合わせて頭を上に向けたくなったので首関節も追加しています。

箱裏図では塗装はデザートカラーですが、制式なバリエーション機と考えたのでゼネバス帝国小型機の共通カラーとしています。
銀はクレオスの8番シルバーにホワイトとツヤ消し黒を様子を見ながら投入しましたがもうちょい白くても良かったかも。
赤は最近おなじみのシャアピンク(濃い方)です。

さらにオマケとして、ノーマルイグアンにも組めるようにしています。
イグアンは私が一番好きな小型ゾイドでシルエットが大好きなのですが、唯一正面から見た時の貧弱さが不満でした。
今回の一連の改造でその正面からのボリュームも改善し、私の理想のイグアンとなっています。
意図してなかったですが、ゴドスキックも可能(笑)
あくまでオマケでしたが、Twitterでは対空仕様より反響が大きかったのはご愛嬌ですね。
今回作ったイグアンの脚やコア部分はゴドスにも使用可能なので、複製してゴドスを作るのもありかなぁとか目論んでいます。

RIO=Kさんから8作品目のご投稿で「EMZ-22「イグアン(対空仕様)」」をいただきました!
WFでディーラー「諸刃の剣」さんで販売されていた「イグアン対空仕様改造パーツ」を調整して、タカラトミー版イグアンに取り付けた作品です。本作品もRIO=Kさんらしい細かなディテールアップによってバランスの良い作品に仕上がっています。

ベースになったガレージキットの写真も一緒に掲載させてもらいましたが、見比べると加工箇所がわかりやすい。
イグアン自体は足をニコイチしていたり、可動軸を追加することでよりマッシブな見た目になっています!
ガレージキットの「イグアン対空仕様改造パーツ」は砲身をバルカン砲風にすることでディテールが増えて、実際にどのように機能するのかイメージがしやすくなりました。

特に排気口と照準器が追加されたのが良いですね。照準器でメカニカルになるのに合わせて、排気口はどこか肩甲骨のようにも見えて、可動化改造と合わせて生物らしさが増したと思います。 首に追加された間接によって、対空砲火時に首が上を向くのも良い感じ。元の対空仕様イグアンは無機質な機械としての要素が強かったのですが、細かな加工によってゾイドらしい生物感らしさが出て、他のゾイドと並べても浮かないデザインになりました。

また、ノーマルイグアンに組み替えることができるようになっているのも魅力的。フル可動のイグアンはコトブキヤから発売されているHMMイグアンが存在し、HMMイグアンは非常にクオリティが高かったのですが、本作品ではそんなHMMイグアンにも引けを取らない、タカラトミーデザインの良さを残した可動化作品になっています!

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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