ゼノレックス ゾイドワイルド
製作時間:20分ほど
タカラトミーから発売された「ゼノレックス」のレビューです!
>>動画によるレビューはこちらから
ゾイドワイルドサードシリーズの主人公ゾイドとなっていて、ゾイドワイルドでは初めて主人公にT-REX型ゾイドが採用されることになります。主人公ゾイドというだけあって気合いの入った作りになっていて、欠点がない優秀なゾイドに仕上がっています!
全体的なデザインについては、複雑なモールドとゾイドの伝統が格好良いです。共和国T-REXというコンセプトやカラーリングは「凱龍輝」、巨大化は「デスレイザー」、モールドは「シールドライガー」と過去のゾイドを組み合わせたようなデザインになっています。
コアドライブウエポンを搭載して「バーニングライガー」のような大型武器の搭載も可能になっています。
また、ゾイドワイルドが発売された当初、アマゾンのレビューなどで旧ファンから指摘されていた”丸見えのパイロット”や、”膝が動かないこと”についても、2年間の間に改善が行われたようで、ファンの声を聞いて愚直に”旧ゾイドのような改善”を行った優等生ゾイドです。
全体的な評価としては、過去のゾイドの良いところ取り。
それのため魅力を説明する時には過去のゾイドと比較して
旧ゾイドのようなメリハリのあるカラーリング。
旧ゾイドのような複雑なモールド。
旧ゾイドのような連動ギミック。
といった感想になりがち、「ゼノレックス」ならではの特徴や個性が薄いです。
減点方式なら「ゼノレックス」は1点も引かれず100点満点ですが、加点方式なら「ゼロファントス」がゼロブラストで+1億点と言った感じ。
期待できるポイントしては、頭部などがユニット化されていて交換が可能なこと。
今後「シザースユニット」と「バスターユニット」が発売されますが、頭部や尻尾を丸ごと差し替えて、「ゼノレックス」らしい個性を出す追加パーツを販売して、個性を見せて欲しいですね。
「バスターユニット」については連動ギミックもあるため、「ゼノレックス」の本領を発揮する追加パーツになると期待しています。
■個人的に良いところ
旧ゾイドのようなデザイン
■個人的に悪いところ
旧ゾイドのようなデザイン
■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8-16、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート
ゼノレックス+イグニッションブースター
箱はこんな感じ。
「凱龍輝」のようなパッケージになっていて、カタパルトで基地から出撃する「ゼノレックス」が描かれています。
箱を様々な角度から
「バーニングライガー」のような武器とのセットがないので、売り場では箱の薄さが引き立ちます。
箱の裏には、ミスプリントとしてイラストレーターで自動入力されるサンプルテキスト「山路を登りながら」の「山路を」が表示されていました。
今後、修正されると思うのでオタク的には嬉しいレア要素かも・・?
▼発掘/組み立て
梱包は簡易なものになっていて、家電を組み立てるような感覚。
発掘パックはシンプルにAとB、Sパックの構成となっていました。
発掘パックの袋は固く、子供が手で開けるのは大変かもしれません。
▼Z-MANUAL
Z-MANUALはこんな感じ。
先に発売された「バーニングライガー」と並べてみました。
サイズ感的にはちょうど良い大きさで、ライバルとして互角の力をもっていそうです。
全体
パーツ数は意外と少なく、20分ほどで組み立てが完了しました。
パーツ数を少なくして簡単に組み立てられるようになっていますが、レイヤー化された胴体パーツにアクセントのオレンジを配色していて、「凱龍輝」のようなカラーバランスを最小のパーツ数で実現しているのはお見事!
正面から見た時もしっかり目が見えるのが良いですね。
各部
ここからは各部を見ていきます。
▼頭部
頭部は「シールドライガー」や「ジェノザウラー」を組み合わせたようなデザインになっています。
ゾイドワイルドらしく目が配置されていて、受ける印象は新旧ゾイドの良いところ取り。それ故に個性が薄い気がします。
「ウルトラザウルス」のような曲面のキャノピーは開閉が可能。
前方にはストッパーが取り付けられいて、キャノピーの隙間が開かないように工夫されていました。
ライダーは前傾姿勢のタイプが付属します。
体制的には頭に血が昇りそうで、ちょっと辛そう。これは「バーニングライガー」とライダーを共通にするためでしょうか。
下顎の牙は「デスザウラー」のように歯茎が露出した凶悪な雰囲気。
対照的に上顎は「シールドライガー」風で、上下のデザインの差が面白いです。
また、「ゼノレックス」ならではの要素として、口内には舌のモールドがあり、口には上顎と下顎を繋ぐ頬のようなモールドも存在します。
▼脚
脚部については、「ゼノレックス」ならではのこだわりポイントで、ゾイドワイルドでは唯一、膝が曲がるようになっています。
実際は膝の可動は歩行に関係がないのですが、膝を曲げるためにデザインされた追加パーツは膝曲げに対するタカラトミーの熱意を感じます。
個人的にはあまり膝曲げはこだわりポイントという気はなく、家電で例えるのならテレビが1センチ薄くなったとか、黒が綺麗になったとか、上から音が出るようになったとか、確かに改善はされているけど・・という感覚でした。
ワイルドブラストが欲しい・・。
▼胴体
胴体は進化を前提にしているためか、丸っぽいシルエットになっていてどこか可愛らしい雰囲気。
「バーニングライガー」のように「コアドライブウエポン」に対応していて、背中のパーツを外すと動力部分が露出するようになっています。
起動骨周辺には「ジェノブレイカー」のようなコンバーターを装備。
今回購入した個体の起動骨は固くて、スイッチを入れるのが大変でした。
胴体部分はオリジナルのモールドが入っていて格好良い!このオリジナルのモールドはもっとみたいぞ。
腕にも「シールドライガー」のようなモールドが入っていますが、手先に進むにつれてオリジナル要素が出てきます。
また、尻尾もオリジナル要素のあるデザインになっていて、パーツの接合部分のメカニカルなモールドが格好良いです。
頭部から離れるほどオリジナルデザインが出てくる不思議な感覚。
▼バーニングライガーとの比較
「バーニングライガー」と比較するとこんな感じ。
共通するメカニカルなモールド、対照的なカラーリングはまさにライバルといった感じ。
▼ギルラプターLCとの比較
「ゼノレックス」はゾイドワイルドシリーズと並べると厳しい・・
先輩ゾイドの「ギルラプター」と並べるとこんな感じで、「ゼノレックス」はどこか昭和な雰囲気を感じます。
▼オメガレックスとの比較
同じティラノサウルス種ゾイドの「オメガレックス」と並べるとこんな感じ。
「オメガレックス」はちゃんと鳥に進化しそうなクチバシですが、「ゼノレックス」はライオンに進化しそうなマズル「ω」。さらに猫耳を装備しているなんとも不思議なデザインです。
▼凱龍輝との比較
「ゼノレックス」は旧ゾイドと並べると良い感じ。
カラーリングやコンセプトが似ている「凱龍輝」と並べると兄弟のようです。
「デスザウラー」から続く鼻先のラインも違和感がなくなります。
▼MPシールドライガーとの比較
「シールドライガー」と並べるとさらに違和感がなくなり、まさに兄弟機と言えます。
「猫耳」も鼻先に「ω」もある・・。
個人的には「シールドライガー」のモールドをなくして、「ゼノレックス」独自のデザインを追求してほしかったかもしれません・・
とはいえ、「ゼノレックス」は横に並べるゾイドによって見え方が変わってくる面白いゾイドいなっていると思います。
旧ゾイドの再現を目指した「ゼノレックス」ですが、今後のゾイドラインナップの転換機となるのか注目ですね。
CDWイグニッションブースター
続けて「コアドライブウェポン」の「イグニッションブースター」のレビューです。
まるで「ライガーゼロ」のCASでも特に人気のある「イエーガー」のブースターを汎用的にしたもので、「ゼノレックス」や「バーニングライガー」への取り付けはもちろん、「ライジングライガー」にも取り付けることが可能です。
パーツは「インパクトガトリング」と比べると大型でシンプルな印象。
しかし、左右で似たようなパーツが多いので、しっかりマニュアルを見て組み立てる必要があります。
「ゼノレックス」に取り付けるとこんな感じ。
どちらかというと「バーニングライガー」と取り付けた時のバランスが好みです!
注意点としてはブースターが干渉するので、頭を下げてあげる必要があります。
「インパクトガトリング」も素晴らしい完成度でしたが、「イグニッションブースター」も素晴らしい完成度です。
デザインも優れているのですが、やはり歩行させた時の迫力は魅力的。
過去のゾイドでもなかった複雑なブースターギミックは必見です!
可動箇所は前面のインテーク、ブースター本体、カバーとこれでもかとパーツが連動する姿は初めて見た時に感激しました!
組み立ている時はどのような動きをするのか全く予想できなかったのですが、動きを見るとどうやってこの動きを実現しているのか、知的好奇心を刺激する素晴らしいアイテムになっています
やはりゾイドワイルドサードシリーズは武器パーツが魅力的。
ワイルドブラストがなくなった分、武器のギミックに力が入っているようで、これからどのような武器が発売されるのか楽しみですね。
組み立てと歩行の動画を作成しました。