スナイプテラ ゾイドワイルド
製作時間:20分ほど
タカラトミーから発売された「スナイプテラ」のレビューです!
ゾイドワイルドシリーズ初の飛行ゾイドとして、「スナイプテラ」が発売されました!これまでは「カブター」や「クワーガ」のようなヘリ的なゾイドは存在していましたが、戦闘機のような本格的な航空ゾイドの登場はこれが初めて。兵器ゾイド側の所属となっていて、全身に武器を装備しているため、「カブター」や「クワーガ」を寄せ付けない圧倒的な制空能力を持っていそうです。
キット自体はゾイドワイルドシリーズでも特に復元が難しいと思いました。翼の付け根の構造が独特なものになっていて、ゾイドワイルドの対象年齢ギリギリの6歳の子供が復元するのは、ハードルが高いように思います。
しかし、その分翼の連動ギミックが素晴らしいものになっていて、連動ギミックを残したまま4脚歩行と飛行モードに変形できるのは、大人でも遊んでいて楽しい要素です!
従来のゾイドでも存在しなかった変形ギミックとなっていて、誰もが一度は夢見る、歩行と飛行モードの両立を実現しているのが素晴らしいです。
同様に生物の特徴的な動きと歩行を両立したゾイドとしては、ドラミングと歩行を両立した「ナックルコング」が存在します。「スナイプテラ」も「ナックルコング」同様に従来のゾイドの常識に捉われない、斬新な作りになっているため、設計はパーフェクトヒューマン片山氏によるものなのでしょうか。
「スナイプテラ」はゾイドワイルドセカンドシリーズはもちろん、ゾイドの歴史としても連動ギミックを語る上では欠かせなないブレイクポイントになるゾイドだと思います。
合わせて、翼があるためボリュームのあるゾイドに仕上がっていて、翼を広げた状態の大きさだけを見れば、「デスレックス」とほぼ同じ大きさになります。
ギミックが豊富なだけではなく、サイズ感もあるため、非常に満足感が高いゾイドになっていると思います。
飛行形態で動かしながら、手に持ってブーンドドドするのは大人でも楽しいぞ・・!
>>動画によるレビューはこちら
■個人的に良いところ
ランナーレスの組み立てキット
箱や説明書の素晴らしいデザイン
豊富な武器取り付け用ジョイント
4脚歩行と飛行モードに変形できる
デスレックス級のサイズ
■個人的に悪いところ
組み立てが若干難しい
■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8-16、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート
スナイプテラ
箱はこんな感じ。
赤い「スナイプテラ」を中心に量産型「スナイプテラ」と編隊を組んで空爆を行なっている様子が描かれています。
ゾイドワイルドでは初の要素として、空爆、そしてカラーが異なる量産機が描かれている新鮮な箱です。
量産機はミリタリー感の強いカラーリングになっていて、「キャノンブル」や「バズートル」と並べると部隊としての統一感が出そう。
それゆえに赤い「スナイプテラ」はエリート用のカスタム機となるのでしょうか。
箱を様々な角度から
「ゾイドワイルドストーリー」では、ゾイドの強みでもある生物に武器を取り付けることが記述されています。改めてプテラノドンにジェットエンジンつければ、それはもう最強だよね・・という納得感。
▼発掘/復元
箱の中身はいつものようにSパックと発掘パックA、Bが入っています。
「ビーストライガー」などのゾイドと共通のモーターを使用しながら、4脚と飛行モードの変形を実現、さらにサイズも巨大とイレギュラー要素の多いゾイドです。
全体
全体はこんな感じ。
バイザーのカラーリングも「キャノンブル」などとは異なる緑色になっていて、旧ゾイドのガイロス帝国ゾイドっぽい雰囲気になっています。
バイザーも大型のため、光を反射させると良く目立ち、赤い機体の良いアクセントとなっています。
前後左右から
翼を畳んだ状態では、若干の違和感がありますが、密度があり、何よりも飾る時にスペースを取らないのが嬉しい。
各部
ここからは各部をみていきます。
まずは口の開閉ギミックから、口の開閉は手動で行うことが可能で、上顎下顎共に2軸で可動ができるようになっているため、かなり大きく口を開くことが可能です。
口内には「A-Zスナイパーライフ」を装備。
口は大きく開くのですが、スナイパーライフがあるため、あまり頭を上下に動かすことができません。
翼はゾイドらしい、スリットの入ったデザインになっていて、翼に埋め込まれたジェットエンジンはどこかB-2爆撃機「スピリット」のような雰囲気も。
「フォースバレルガトリング」と「ジェットエンジン」のアップ。
「フォースバレルガトリング」は成型の関係で、バレルが繋がった微妙なデザインになっています。
気になる人は切り飛ばして、市販の丸モールドを取り付けても良さそう。
胴体には「ドラム式ミサイルランチャー」を装備。
組み立てが難しい翼の付け根付近は、メカニカルなデザインになっていて、シリンダーの他、バーニアのような造形がみられます。
脚は変形ギミック用に、歩行状態と飛行状態で固定することができるようになっています。
良く見ると「デスレックス」の頬にある放熱フィンのようなディテールが付いているのが格好良い!
支えてあげると、旧ゾイドの「ストームソーダ」のようなポーズを取ることも可能です。
飛行形態
「スナイプテラ」の真髄でもある飛行形態。
翼を広げ、脚を変形、「ドラム式ミサイルランチャー」の接続軸を移動させることで変形が完了します。
翼を広げることで「デスレックス」に匹敵する圧巻のボリュームになります!
歩行形態とのギャップもあり、翼竜らしいスマートなシルエットが格好良いです!
飛行形態を裏側からみるとこんな感じ
飛行形態で正面からみるとこんな感じ
「デスレックス」との比較。本当に大きいです。
起動骨やライダー周りはこんな感じ。
マシンブラスト
マシンブラストでは、頭部の「センシングビジョン」を展開、口を大きく開き、「A-Zスナイパーライフル」を延長して、狙撃体制になります。
口内の射撃装備を展開する変形はどこか、「ジェノザウラー」の荷電粒子砲発射形態のようで、それを飛行ゾイドでやってしまうというのはロマンが溢れていますね。
また上顎を後ろにスライドさせるため、背中に乗っているライダーを頭部パーツが覆う形になります。
これによってライダーを保護しているようにも見えますし、スナイピング用にライダーの目の前でコンソールを起動しているようにも見えます。
何よりもゾイドとライダーの一体感がでるのが良いですね。この状態で狙撃するのは格好良すぎます!
頭部の「センシングビジョン」は展開するとメガネやゴーグルのように見えるのが良いですね。
骨格形態
骨格形態は頭部にプテラノドンらしさが良くでていますが、やはり羽の先端、小指にあたる部分がないので、どこか物足りなさを感じます。
「スナイプテラ」は復元していると、翼の先端をつけようとしたり、ライフルに連動ギミックをつけようとしていた痕跡があって、料金との兼ね合いでタカラトミーの開発側でも葛藤があったように感じ取れます。
このボリュームとこの価格で出してくれるのは十分に嬉しいのですが、開発側が思い描いていた「スナイプテラ」もみてみたいですね。これはHMMに期待するしか・・!
シールや剰余キャップ、ライダー。
「スナイプテラ」のデカールはめちゃ格好良いですね。航空機らしい「NO STEP」も良い感じ。
「ビーストライガー」に「スナイプテラ」のアーマーを取り付けたカスタム例。
「スナイプテラ」はデザイン、ギミック共に満足感の非常に高いゾイドです。
アニメや漫画での活躍も楽しみですし、箱絵に写っている量産機が発売されるのかも注目ですね。
組み立てと歩行の動画を作成しました。
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