ジェノスピノ ゾイドワイルド
製作時間:30分ほど
タカラトミーから発売された「ジェノスピノ」のレビューです!
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ゾイドワイルドセカンドシリーズのXLサイズ帝国ゾイドとして「ジェノスピノ」が発売されました!既にアニメのメインビジュアルでも登場していて、アニメのラスボス候補ゾイドとして、劇中でも存在感を発揮し始めているゾイドです。
ティラノサウルスを超える大型肉食恐竜の「スピノサウルス」をモチーフにしたゾイドとなっていて、その大きさは「デスレックス」に匹敵します。
しかし、「デスレックス」と比べると、ゾイドから受ける印象は「ジェノスピノ」の方が圧倒的に凶悪。特に骨格がシリーズ初の赤色になっているのが効果的で、黒い装甲を取り付けると名ゾイド「デスザウラー」のようなカラーリングになって、ただならぬ雰囲気を出します。
装甲のデザインは他の兵器ゾイドと同様に角ばったものが採用されている他、全身に魚のヒレのようなウイングが取り付けられているのも特徴的。これによって全体のシルエットがトゲトゲしたものになって、ゾイドから受ける印象を攻撃的なものにしています。
象徴的な背中の背びれは、さらに攻撃的なデザインになっていて、過去にも背びれを搭載したゾイドが多数存在していましたが、物理攻撃用に使用するのは「ジェノスピノ」が始めて。加えてバルカン砲も取り付けていて、殺意の塊のような武器になっています。
背びれは、マシンブラストのスイッチを押し込むことで勢いよく展開されます。折りたたまれていた「ジェノソーザー」が自動で展開されるのは心地よく、大人でも操作していて楽しくなる要素です。
このノコギリのような武器を折りたたんで、スピノサウルスの背びれにする、と考えた開発者の人の想像力がすごすぎる・・!
また、手動でマシンブラストさせると、口内の火炎放射器が発光するのも面白いギミックです。
口の開閉もスイッチで制御することができるようになっていて、ギミックを手動で制御できるのは遊びがいがあって良いですね。子供達が「ジェノスピノ」を手に持ってマシンブラスト状態でブーンドドドしている光景が目に浮かびます。微笑ましい・・!
ゾイドの作り自体も進化していて、特に「デスレックス」と比較すると組み立てに要する時間が半分程度だったのに驚きました。これは巨大なメカユニットや、新しく採用された左右の動力を変換するユニットのおかげで、ストレスフリーで巨大なゾイドを作れるのは素晴らしい!
ゾイドシリーズのフラッグシップとなるXLゾイドですが、「デスレックス」の発売から1年の時を得て、さらに進化していることがわかります。
ぜひ購入して、復元からその進化を体験してもらいたいゾイドです!
■個人的に良いところ
ランナーレスの組み立てキット
箱や説明書の素晴らしいデザイン
スピノサウルス種ゾイド。モチーフの再現度も高い
マシンブラストの展開が心地よく、電飾も発光する
凶悪なデザインのパーツは改造にも重宝しそう
■個人的に悪いところ
特になし
■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8-16、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート
ジェノスピノ
箱はこんな感じ。
水中から「ジェノスピノ」が現れた瞬間を描いたものになっています。
箱絵が公開された当初は、後ろにいるゾイドが水鳥のゾイドではないか、とファンの間で話題になっていましたが、「ラプトリア」の残骸のようですね。
箱を様々な角度から
XLサイズのゾイドだけに、箱は大きく、大人でも箱を手に持つとテンションが上がってきます!
クリスマス商戦向けのゾイドなので、これがクリスマスに届くと、子供達はすごく嬉しいでしょうね!
箱裏もXLゾイドらしくボリュームある内容となっていて、「ガノンタス」や「トリケラドゴス」を切断している「ジェノスピノ」と、カスタムウェポンを合体させたキャノン砲を取り付けた「改造計画書」が描かれています。合体状態で載るのはこれが初めてでしょうか。
▼発掘/復元
復元するために箱を開けるとこんな感じ。
巨大なメカユニットが目を引きます。
復元の書では、箱裏に描かれている「ジェノスピノ」の塗装がファイヤーパターンであることがわかります。
これを再現する猛者はいるのかな。
「ビーストライガー」と比較するとこのくらいのサイズ感。アニメではさらに大きく描かれそうですね。
全体
全体はこんな感じ。
赤い骨格に黒い装甲を取り付けています。装甲1つ1つが大型なので、完全形態にするのは簡単でした。
背びれを中心に個性的なシルエットになっていて、黒い装甲に取り付けられたヒレは、単体でみると異物感があるのですが、「ジェノスピノ」全体でみるとまとまって見えるのがすごいです。
前後左右から
「ジェノスピノ」はどこから見ても凶悪なデザインになっていて、むちゃくちゃ格好良いです!
各部
頭部は湾曲した顎や、左右で独立しているバイザーなど、兵器ゾイドとして見ても個性的なデザインになっています。
頬にはウイングが取り付けられていて、見る角度によって、頭部のシルエットが変わるのが面白いです。
ライダーについては、首の右側に搭乗しています。
口は歩行と連動して開閉します。
また、喉のスイッチを操作することで、連動を解除して、手動で可動させることもできます。
口内の「A-Z高熱火炎放射器」はマシンブラスト時に発光するようになっています。
火炎放射器のクリアパーツは、鶏冠骨や後頭部まで同じパーツが採用されていますが、室内で見る限りは先端まで光が届きませんでした。
短い足はシンプルな構成となっていて、組み立てるのが楽でした。
ハイヒールを採用した足が格好良いです。
腕は歩行と連動して動きます。
ただ、別パーツとなっている指先は、連動や手動による可動はありませんでした。
背中には「ジェノソーザー」を搭載。
手前にある筒状のパーツがマシンブラスト時のスイッチになります。
上からみると、背びれが中央に配置されておらず、左右非対称のデザインになっていることがわかります。
背中には「A-Z魚雷ランチャー」と「A-Zロングキャノン」を搭載しています。
シンプルな形状ですが、武器取り付け用の凹凸があって、改造する場合はプラットフォームとして活用できそう。
尻尾にはヒレが取り付けられていて、尻尾だけみると魚やシャチのようにも見えますね。
「デスレックス」や「スナイプテラ」と比較するとこのくらいのサイズ感。
マシンブラスト
マシンブラストは背中の「ジェノソーザー」を展開、さらに歩行させると勢いよく回転するため、見ていて楽しいギミックになっています。
「ジェノソーザー」を展開させることで、ゾイドのシルエットが大きく変わるのも良いですね。
回転ノコギリが出てくることで、生物よりも機械の要素が強くなります。
刃として8パーツを取り付ける必要がありますが、簡単に取り付けることができるので、組み立てる時にはお楽しみ要素の1つでした。
「ジェノソーザー」を展開した胴体側はこんな感じ。
「ビーストライガー」と並べると、目線の高さが同じくらいになるのですね。
お互いにリーチが長い武器を持っているため、アニメや漫画でどのような戦いが描かれるのか楽しみです。
骨格形態
骨格形態では、シリーズ初の赤い色が強烈なインパクトを放っています!
スピノサウルスの最近の学説を反映したデザインとなっていて、鶏冠骨や大型の爪、短い手足を採用しています。
かなりの前傾姿勢で立体化されていて、こちらも"四足で歩行していたのでは"、という学説を反映したものなのでしょうか。
後方からみると、「ジェノスピノ」の前衛的なデザインがよくわかります。
起動骨周辺の大きくせり出したアーマーや、尻尾の上面に取り付けられたフィン、胴体側に向いた下面の骨など、従来のゾイドワイルドシリーズではなかったデザインが採用されています。すごいデザイン・・!
目を取り付けると驚いている表情のようで可愛い
アーマーの一覧はこんな感じ。
いつものようにシールとライダー、剰余キャップ。
ゾイドワイルドセカンドシリーズのラスボス候補の「ジェノスピノ」ですが、「デスレックス」にはない独自のシルエットによって凄まじい個性的を発揮しています。
あまりにも個性が強すぎて、従来のゾイドワイルドシリーズを並べると違和感がでることを懸念していましたが、実際に並べてみると気にならず、新しいデザインと従来のデザインを上手く組み合わせて、進化させた素敵なゾイドになっていると思います。
組み立てと歩行の動画を作成しました。
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