AZムラサメライガー AZゾイド
製作時間:3時間ほど
タカラトミーから発売された「AZムラサメライガー」のレビューです!
「40TH ANNIVERSARY ZOIDS」の第3弾として、ゾイドジェネシスの主人公ゾイド「ムラサメライガー」が発売されました。
当時発売された「ムラサメライガー」は、半組立済みのキットになっていて、子供達に向けてプラモデルを組み立てるハードルを下げるという、コンセプトが伝わってくるゾイドでした。 半組立済みのため、作成自体は簡単だったものの、全身の鋭いパーツは柔らかいパーツで、エッジが丸くなっていたり、「ムラサメライガー」自体のシルエットも丸めになっていて、アニメに登場していた鋭く細いシルエットとはかけ離れたものでした。
今回発売された「AZムラサメライガー」は対象年齢を15歳以上に引き上げていて、全身のパーツが非常に鋭くなりました。
遊んでいると刺さりそうなほどの鋭さですが、全身に刃物状をまとっているという、「ムラサメライガー」のデザインの良さを発揮する設計になっていて、「ムラサメライガー」本来のデザインの良さがようやく発揮されたように思えます。
同じように「ムラサメライガー」の鋭いデザインを活かしたキットとしては、コトブキヤの「ZAムラサメライガー」が存在しましたが、今回の「AZムラサメライガー」ではモーターを内臓した状態でスマートなシルエットを実現しています。
歩行ギミックこそは、マスターピースゾイドから続く見慣れたものになっていますが、アニメから飛び出したような繊細の色使いを成形色で再現していて、他のMPやAZのゾイドとは一味違う存在感があるゾイドに仕上がっています。
とはいえ、1体だけでは他のゾイドシリーズと並べるとちょっと浮いてしますので、できるのなら「ランスタッグ」や「レインボージャーク」と並べたくなります。
再販やAZでの登場に期待したいところ・・
■個人的に良いところ
鋭い造形
ムラサメブレードを動かした時のクリック感
アニメから飛び出したかのような繊細な成形色
■個人的に悪いところ
同じコンセプトで並べられるゾイドが少ない
■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」+「SB-700」
AZムラサメライガー
箱はこんな感じ。
AZゾイドの並べると、それぞれのライガーが別々の方向を向くデザインになっているようです。
実際に並んでいる姿は大ゾイド博のレポートでご覧いただければと思います。
箱裏などはこんな感じ。
ゾイドジェネシスの最終回で分かりずらかった、「ムラサメライガー」がジェネレーターになった設定が明言されています。
本格的な組み立てキットになっていて、完成までには3時間ほど掛かりました。
ベースになっているフレームは「MPシールドライガー」ですが、追加パーツを工夫することで、見事に「ムラサメライガー」のシルエットになっています。
特徴的な前歯が再現されているのはもちろん、脚のアーマーは内部パーツも新造されていて、隙のない造形になっています。
バイザーの色が薄いので、正面から見るとうっすら目が見えます。
個人的には、目は発光するので、バイザーはもっと濃い色にして、メリハリを出しても良かったかもしれませんね。
全体
頭部は2005年に発売されたキットはどちらかというと、丸いシルエットでしたが、AZではアニメに登場した「ムラサメライガー」のような鋭いシルエットになっています。
タテガミも1つ1つが鋭い造形になっていて、気をつけないと手に刺さりそうです(^^;
左右のタテガミは手動で可動しますが、上下のタテガミは固定されています。
コックピットハッチは大きく展開して、中にはルージが搭乗しています。
難点としては、コックピットハッチをキッチリ閉め忘れることが多く、このレビューでも何度か写真を再撮影しています。
キッチリ閉めるコツは、バイザーが耳に密着するようにすることでしょうか。
コックピットは、アニメに登場した背中からルージを固定するパーツが造形されていて、アニメのように動かすことも可能です。
私は手違いでそのパーツの先端を折ってしまったので、取り扱い注意かもしれません。
脚部は「シールドライガー」風のシリンダーが上手く隠されていて、パイルバンカーと合わせて流用パーツメインの構造だとは分からない完成度です。
パイルバンカーは手動で動作しますが、動かすのはちょっと固め。
脚のアーマーは裏側に放熱用と思われる排気口の造形が追加されています。
旧キットにもなかった造形なので、こうして機械的なモールドが追加されるのは機能的で良いですね!
ムラサメブレードは左右に展開することが可能です。
動かした時には、カチカチとクリック感がある触感があり、任意の角度で固定することが可能です。
旧キットでは出来なかった右側への展開の他、基礎部分を延長することが可能で、「バイオメガラプトル」や「バイオヴォルケーノ」に留めを差した正面から突くポーズを格好良く決められます。
ムラサメブレードは、メッキ加工されていて金属のような質感になっています。
ただ、遊んでいると指紋が付きやすいので、あまりガシガシ遊べないのは気になるところです。
ムラサメブレードは取り外すことが可能で、アニメ1話の合体シーンを再現することも可能です。
ムラサメブレードを左右に展開した時に、歩行を安定させるための補助パーツが付属します。
普段は背中の装甲の中に格納していて、動かす時に簡単に取り付けできるのが良いですね。
台座や素体はいつもの感じ。
素体状態では、よく見ると各部のパーツが異なっていて、この状態でも「ムラサメライガー」らしさがあります。
台座については、できればゾイドジェネシスの世界観を意識したものにして欲しかったですね。
箱裏にあるように、ジェネレーターのコアとなったムラサメライガーを再現するような造形だともっと良かったと思います。
MPゾイドからカウントすると、同じ素体を使った4体目のゾイドとなりますが、「ムラサメライガー」の独特のシルエットや、ギミックによって、決して食傷気味になることがなく、楽しめるゾイドになっています。
あとは最初に書いた通り、この世界観で遊べるゾイドが欲しいところで、仲間のゾイドやバイオゾイドを再販してほしいですね。
40周年記念でルージのアクスタが発売されましたが、アクスタがあればジェネシスの世界観に没頭してもっと楽しめるかもしれません。