AZブレードライガー レビュー | zoikino!

  お気に入り度:★★★★★
  製作時間:3時間ほど
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タカラトミーから発売された「AZブレードライガー」のレビューです!
2023年はゾイド誕生から40周年ということで、記念モデルとして「40TH ANNIVERSARY ZOIDS」が発売されました。

第1弾は2000年に発売されて、”ゾイドの主人公=ライガー”という文化を確立した「ブレードライガー」のAZモデルです!

アニメで主人公ゾイドとして活躍して、一般的にも知名度が高い「AZブレードライガー」を第1弾として、「AZライガーゼロ」「AZムラサメライガー」「AZライガーゼロフェニックス」と続々と歴代のアニメ主役ゾイドのリメイクが予定されています。
今回の「AZブレードライガー」を見ることで、今後登場するゾイドがどのようなコンセプトなのかも見えてきました。

基本的な構造は過去に発売されたマスターピースゾイドをベースにして、咆哮ギミックをオミットしています。ゾイドの基本となる歩行ギミックはマスターピースと同じため、価格を抑えながらハイエンドモデルのデザインと基本ギミックを実現しています。
個人的には咆哮ギミックがなくなったことで、動作音が小さくなったのが嬉しいポイント。

デザインにも力が入っていて、ザラつく艶消しのアーマーは、他社のゾイドにない質感で存在感があります。
新造パーツは作り込みが細かく、特にブースターの内部までモールドがあるのに驚きました。
大型化した白いパーツも新しい解釈で、タカラトミーが作った新しい解釈が今後のゾイドにどの様に波及していくのか楽しみですね。

■個人的に良いところ
おもちゃとしてブラッシュアップされた質感
しっかりした造形
ブラッシュアップされたブレードライガーのデザイン
歩行ギミックのみを残してコストカットしたところ


■個人的に悪いところ
同じコンセプトで並べられるゾイドが少ない

■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」+「SB-700」


箱はこんな感じ。
過去に発売されたマスターピースシリーズとは真逆の縦長、白背景の箱になっていて、「ブレードライガー」が正面から写っているゾイドシリーズでも珍しいデザインになっています。


箱裏も今風のシンプルなデザインになっていました。


電池ボックスはこんな感じ。
電池ボックスはマスターピースシリーズのものを流用していて、咆哮ギミックがオミットされているため、内部には空洞が目立ちます。



ランナーはこんな感じ。
ランナー数は意外に多く、組み立てには3時間ほどかかりました。

基本的に整形色でカラーリングを再現していますが、ブレードのみ塗装済みパーツになっています。


説明書は一部がカラーになっていて、「ブレードライガー」のアニメでの活躍シーンや、コンセプトスケッチが載ったページがありました。


完成後に全体を見るとこんな感じ。
組み立てはマスターピースシリーズと同じく、付属の工具を使ってキャップを取り付ける「体験」を意識した設計になっています。

組み立てているとゾイドワイルドの発掘/復元を思い出して、マスターピースゾイドの頃からタカラトミーが「組み立て」を「体験」に昇華しようとしている試みが伝わってきました・・!



色々なアングルからみると、パーツを細く鋭くアレンジするのではなく、見せるところは強調するアレンジになっているのが分かります。
ライオンのタテガミや毛並みを感じるボリューム感になっていて、個人的には「ブレードライガー」系では1番アレンジが好みです。


頭部は大型化したアンテナと、頬のフィンを繋ぐ白いラインが特徴的。
太めのモールドのラインは存在感があり、ラインが目に繋がっているのが良いですね。


キャノピーは二段階の開閉ができます。
アニメを意識した1段目の展開はもちろん、後部座席にフィーネフィギュアを乗せるために2段目の開閉ができます。

▼パイロット/コックピット

パイロットとしてバンとフィーネのフィギュアが付属。


バンのコックピットはコンソールが取り付けられていて、コンソールは動かすことができます。

▼可動箇所

歩行に合わせて頭を上下に動かすギミックの他に、口は手動で開閉させることが可能です。


首は手動で1段、2段の角度をつけることができます。
左右に動かすことはできませんが、首の角度を変えるだけで印象が大きく変わるのが良い感じ。
角度をつける操作感も今までのゾイドに無いものになっていて新鮮でした。

▼Eシールドジェネレーター

上下の「Eシールドジェネレーター」は手動で開閉します。
また旧タカラトミー版と同じく、「共和国仕様Eシールドジェネレーター」が付属するのは嬉しいファンサービスですね。


個人的にブレードライガー史上で1番のイケメンになっていると思います。
大型化した耳、キャノピーの中に見える目は力強く、新しさも感じるお気に入りポイントです。


脚部はマスターピースを流用しているものの、一部のアーマーパーツは新造されたものが採用されています。

▼コンプリッションリフリジェレイター

「コンプリッションリフリジェレイター」は旧版と同様に可動します。

▼ストライククロー

「ストライククロー」はマスターピースと同様に端の爪を広げることができます。
端だけだと見栄えが悪いので、できれば中央も広げられる様にしてほしかったですね。


前足の稼働範囲が広いので、動かしていると「コンプリッションリフリジェレイター」が真上を向くことがあります。
「コンプリッションリフリジェレイター」の向きで動きが進化しているのが分かるのが良いですね。

前足を大きく持ち上げることで、爪が下を向くのがマスタピースや「40TH ANNIVERSARY ZOIDS」の特徴で、爪を下に向けた状態でポーズを取らせても格好良いです。

▼ロケットブースター


「ロケットブースター」はボールジョイントが採用されて可動範囲が広くなっています。
真横に向けることができるので、アニメの動きを再現できるのが良い感じ。
内部もモールドが掘られていて、作り込みがすごいです。

▼レーザーブレード

「レーザーブレード」は塗装済みパーツになっていて、発色の良いゴールドが良いアクセントになっています。


ブレードのアーム部分は伸ばすことが可能で、この時のカツカチという質感も他のゾイドシリーズに無いものでした。


アームが伸びることで、ブレードを前に構えた時のポーズが決まるようになりました。
銃口の穴も空いているので、射撃装備としてもブラッシュアップされて、格好良くなっているのが良いですね。


お尻のアーマーや、尻尾のセンサーはこんな感じ。
尻尾のセンサーは整形色でカラーリングが再現されているのはもちろん、シルエットを鋭くするのではなく、ライガー本体に合わせて丸みを持たせているのが良いバランス。
単体でみると格好良さの中に可愛さがあるのがお気に入りです。


ブレードを広げた状態で歩かせると、先に発売されたマスターピースゾイドとは違う存在感があります。

▼その他

ディスプレイ用のスタンドはマスターピースのものを流用していて、キャップの取り外しに使う工具は台座に格納可能。
台座のネームタグとしてのシールが付属します。

歩行ギミックはこんな感じ。
歩くだけではなく、目とゾイドコアが発光します。

▼素体

素体にすることも可能で、素体の造形は過去に発売されたマスターピースとほとんど同じものです。


「AZブレードライガー」のレビューでした。
個人的にはあまり期待していなかったのですが、実際に手に取ると質感の良さに驚きました。
動くだけではなく、触った時の質感で他社のゾイドに無い存在感を出していて、玩具としてのゾイドの最高峰を作るという、タカラトミーの執念を感じました。

この質感で「ライガーゼロ」などの後続キットが登場するのは楽しみすぎる・・!
できれば、並べられる他のゾイドも出して欲しいぞ。

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