zoikino!

■機体名:サイレントカルタス(カルノタウルス型ゾイド)

■機体スペック:
全長22.6m
全高10.8m
重量57t
速度180km/h

■装備
妨害電波発生装置
圧縮レーザー砲

ZAC2099年、へリック共和国とガイロス帝国による第二次大陸間戦争が勃発した。
この戦争を企てたのはガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェンである。
しかしながら彼の目的はガイロス帝国軍を勝利に導く事ではなかった。
彼の真の目的は、戦争を長引かせ、両国の国力を消耗させることにあったのだ。
そのためには両軍の戦略や戦況を随時把握し、時には破壊工作や情報操作を行う必要もあった。
そこで彼が欲したのは、最も強いゾイドでも、最も早く動けるゾイドでもなく、最も静かに動けるゾイドであった。

当時ガイロス帝国にはステルス機として光学迷彩を搭載したヘルキャットがあった。
しかしながら、もともと擬態能力を持たないヒョウ型ゾイドに光学迷彩を搭載しても、その性能はプロイツェンの満足に足るものではなかった。
プロイツェンの求める働きを完遂するには、いかなる状況においても絶対に見つかることのないゾイドが必要だったのだ。
擬態能力を持つカメレオン型のゾイドに光学迷彩を搭載すると、肉眼でも視認が難しいほど見事な性能を発揮した。
おそらくゾイドコアに備わっていた「姿を隠す」という生態プログラムと、最新技術の光学迷彩が上手く融合した結果なのだろう。
だがカメレオン型ゾイドではコアの出力が低く、単独行動が難しかった。

擬態能力とコアの大きさは両立できないのかと諦めかけていた矢先、ニクス大陸東部の密林でプロイツェンが極秘で結成した調査隊からカルノタウルス型ゾイドの発見の報告があった 。
そのゾイドは巨大な肉食恐竜型ゾイドであるにもかかわらず、カメレオン型ゾイドを上回るほどの擬態能力を持ち合わせていた。
密林奥地に逃げ込まれれば、人間の目ではとても見つけられないほどである。
プロイツェンはさっそくこのゾイドを極秘で捕獲、そして改造を施した。

内部フレームにはヘルキャット同様の冷却システム、脚部にはもちろん消音機能を設けた。
長くしなやかな脚がサスペンションとなり、消音機能の効果も相まって接地の音や衝撃はほとんど消え去った。
また背部には高性能の妨害電波発生装置を装備し、あらゆる索敵レーダーからその身を隠すことにも成功した。
そして外部装甲に搭載した光学迷彩はプロイツェンの思惑通り、いやそれ以上の効果を発揮した。
人間の目の 前に立たれてもその存在に気が付かないほどである。
こうして完全不可視のステルスゾイド「サイレントカルタス」が誕生した。

サイレントカルタスはコアから発するエネルギーのほとんどをステルス機能に費やすため、威力の高い兵器を装備することは出来ない。
唯一の武器は口腔内の圧縮レーザー砲であるが、出力が低く戦闘向きではない。
しかし長時間の集中照射を行えば、ゴジュラスなどの厚い装甲に穴をあけることも出来るので、破壊工作を行うには十分である。
また歩行時の衝撃を和らげるために重量を抑えなければならず、その装甲は薄く、対ゾイド兵器の攻撃を防ぐことは出来ない。

また極秘で開発されたために予算を割くことも出来ず、装甲やフレーム の一部にライトニングサイクスの試作機や鹵獲したコマンドウルフのパーツも使われている。
戦争中に生産されたサイレントカルタスはわずかに9体。
しかしその働きは、常に戦況を大きく左右し続けた。
その結果、第二次大陸間戦争は大いに長引き、ヘリック共和国およびガイロス帝国はその国力を限界まで消耗することとなった。
そしてプロイツェンが野望を果たし、帝都ヴァルハラが消滅する際、生産された全てのサイレントカルタスもその秘密を知る者たちと共に消え去った。
こうしてサイレントカルタスは戦場から、そして惑星Ziの歴史からも永久に姿を消したのである。









その他の画像




模型超初心者の僕ですが、生まれて初めての改造ゾイドが完成しました。
TOMY版ゾイド「ライトニングサイクス」と「ウオディック」、「コマンドウルフ」等を使ってカルノタウルス型ゾイドを作りました。

TOMYが恐竜型ゾイドを開発する際、映画「ジュラシック○ーク」の影響を少なからず受けていると思っていました。
(ディロフォサウルス型ゾイドにエリマキがあったり、ドロマエオサウルス系統は全てヴェロキラプトル型であったり)
そこでジュラ○ックの2作目である「ロス○ワールド」の原作小説に登場したカルノタウルスを、その設定を活かして作ろうと思いました。
カルノタウルスは映画には登場しませんでしたが、小説の中ではカメレオンのような擬態能力を持ち、姿を隠しながら人間に襲い掛かる恐ろしいハンターとして描かれていました。

制作は6年前に始めたのですが、途中で挫折して押入れの中にしまいこんでいました。
しかしゾイド30周年である今年になんとか形にしたいと思い、制作を再開しました。
一応電動で動くのですが、足が細すぎるため歩行も自立もせず、「リアルに歩行」ではなく「リアルに足踏み」するゾイドとなりました。
あれだけ多様なゾイドを歩かせていたTOMYはやっぱりすごい。

るーだーさんから初めてのご投稿で「サイレントカルタス」をいただきました
カルノタウルス型ゾイドという事で、カルノタウルスの特徴や
ジュラシック・パークの小説に登場した設定を生かした作品になっています

頭部はウオディックを利用されているようですが、
プラ材を使うことで肉食恐竜のシルエットに変わっています
こうして見るとウオディックの鼻先は肉食恐竜に近いラインなのがわかりますね

胴体にも複数のゾイドを使用されていますが、違和感無く仕上げられています
カルノタウルスの特徴的な頭の角と、ティラノサウルスよりも
さらに退化した前足を再現されているのが良い感じ
個人的に前足はティラノサウルスのようなものをイメージしていましたが
調べると改造作品の通りに退化していたようで、再現度の高さに驚きました

ゾイドらしく電動によって動くようモーターボックスも作成されていて
歩行はできないものの、本家のタカラトミーゾイドをしっかり分析して
制作されたゾイドらしい作品だと思います

るーだーさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしておりますね

 

ブログパーツ

ページ上部へ