デスエイリアン ver.RIO=K|zoikino!

■スペック
機体名 EPZ-06AL 『デスエイリアン』
全長 52.1m
全高 21.6m
全幅 23.0m
重量 381.2t

■武装
暗黒粒子砲
レーザーアックス
電磁クロー×2
加重力衝撃テイル
連装突撃ビーム砲×4
接近戦用ビーム砲×2
16連装ミサイルランチャー
大型赤外線・レーザーサーチライト

「攻撃終了。ただちに上陸部隊救援に向かう。急げ!シーマッドの艦長殿は遅刻には手厳しい」
マッドフライが上陸部隊救援に向け飛行場を離陸しようとした瞬間、その翼は巨大な斧によって叩き落された。
共和国軍の前に、改造デスザウラー『デスエイリアン』の巨体が壁のように立ちはだかっていた。

ゾイドバトルストーリー随一のトンデモ改造デスザウラー『デスエイリアン』の作成に挑戦しました。
そのあまりのトンデモっぷりに誰も手を出していなかったので、ネタ作品大好きの大阪人の血が騒ぎました。

元デザインは映画「エイリアン」の影響の強いデッド・ボーダーに対する「エイリアンクイーン」的なスタンスで、その上唐突に斧を持たせてしまうというモノ。
雑誌掲載の厳しい時間的制約の中で製作されているので、今見るとかなり厳しいトコロが多いです。
そこで製作コンセプトは「よりエイリアンクイーンっぽさを出しつつ、デスザウラーとしてのデザインも両立させる」としました。

基本構成は脚部を延長したデスザウラーにアイアンコングの腕を付け、巨大な後頭部と肩アーマー、手にはこれまた巨大な斧というもの。
まずはデスザウラーの脚部パーツを2セット使い、エイリアンクイーンっぽい後肢のシルエットを作ります。
保持力が不足するのは確実なので足首以外は関節は設けず、肢の基部もラジコンギアを利用したラチェット関節にしています。
前肢はアイアンコングの関節をポリキャップ可動にしたものを後肢と同じくラチェット関節で接続。
尻尾もデスザウラーのものを約2倍の長さにすることでエイリアンっぽいシルエットになるようにしました。
装甲は前面のみ配してデスザウラーの意匠を出しつつ、後ろから見るとメカ剥き出しでエイリアンの俊敏さも感じさせることを狙っています。

特徴的な頭部はデスザウラーのパーツがジャンクで欠品していたこともありほぼプラ板で製作。
ディテールを馴染ませるためにコングの胸アーマーを芯に使っています。
さらに暗黒粒子砲の砲身をエイリアンのインナーマウスに見立ててせり出すオリジナルギミックを追加。
それと合わせて巨大な後頭部は暗黒粒子加速器と設定して、頭部が展開したときにチラ見えするようにしました。

肩アーマーはそのままだとエイリアンクイーンのラインから浮いてしまうので、デッド・ボーダーやエイリアンの頭部のような半透明なフードと解釈。
バキュームフォームで透明塩ビ板を成型し、かすかに見える程度に内部パーツを作っています。

最大の難関だった斧は、ボークスオリジナルの組み替えトイシリーズ「ブロッカーズ」にちょうどいいサイズの斧があったのでそちらを流用しました。
組み替えで基部を大きめにするのと、バランスとケレン味向上のために後部をブレードにしています。
当然、手首のポリキャップ(5mm径)では保持力が足りないので、肘のあたりにジョイントを増やし補助できるようにしています。

電飾は目、暗黒粒子加速器、左右肩アーマー内部の4箇所。
今回はスイッチを設けず電池の抜き差しでON/OFFしています。
暗黒粒子砲砲口は伸縮ギミックの関係でLEDの配線が面倒だったのでミライトを差し込むのみとしました。
塗装は黒やメタリックカラーがメインだったので塗るのはラクでしたが、蛍光グリーンのマスキングはかなり手間でしたね(泣)

トンデモ改造の多いこの時期のバトストですが、実は改造の方向性が明確でそのポイントさえ押さえればアレンジはしやすい印象です。
有名どころは概ね再現されてる印象ですが、まだ一度も作成されてない作品も幾つかあるので皆さんにも是非チャレンジしてほしいですね!!

RIO=Kさんから13作品目のご投稿で「デスエイリアン ver.RIO=K」をいただきました!
第1期、第2期ゾイドでは様々な改造デスザウラーが登場しましたが、その中でも特に個性的なデザインの「デスエイリアン」をメカニカルに再現した作品になっています。

改造デスザウラーといえば、「デスドック」や「デスバード」が有名で、かつ個性的なシルエットでしたが、「デスエイリアン」は2体に負けず、胴体と同じサイズの後頭部を取り付けたデザインが衝撃でした。 オリジナルの後頭部がどのような材質で作られているのかわかりませんが、見るからに相当な重量になっていそう。
本作品ではそんな特徴的なシルエットを再現しつつ、細部まで丁寧に作り込まれて、特に制作途中の画像を拝見すると全身に手が加えられているのが分かります。

元になった「デスエリアン」は後頭部が生物的なデザインになっていましたが、今回の「デスエイリアン ver.RIO=K」は機械的なデザインにアレンジされています。
アレンジによって作品を見ただけで、各所がどのような動きをするのか想像できるのが良いですね。特に後頭部の装甲の下には粒子加速装置を搭載していて、目に見えない部分なのに電飾を搭載されています。 装甲の開閉によって作品の印象が大きく変わるため、展示会では時間区切りで装甲の開閉を行っても良さそうですね。会場内を1周して戻ると新しい発見があって嬉しいやつ!

また頭部の装甲はプラ材からスクラッチされているのが凄すぎる・・!あまりにも精度が高いので、初めて拝見した時は「デスザウラー」のアーマーを使っていると思いました。
スクラッチすることで、後頭部との接続が自然になって、アクセントとして入っているダクトパーツもメカニカルで格好良いです!
合わせて脚部や尻尾にはプラ材を使ったオリジナルフレームが採用されていて、「デスザウラー」の雰囲気を残しながらオリジナルゾイドとして、存在感のあるシルエットになっています!

武器を持って直立していると、改造デスザウラーの「デスファイター」風に見えますが、横からみるとエイリアンクイーン風のスマートなシルエットになって、見る角度やポーズによって作品から受ける印象が大きく変わります。

オリジナルギミックとして口を開閉させるギミックはどこか「オメガレックス」風で格好良いです!
口の開閉と後頭部の内部メカの展開ギミックを搭載し、さらに大胆なシルエットなのにどの角度から見ても破綻が無いのは、作り込まれたフレームパーツの効果でしょうか。
とんでもシルエットの改造ゾイドを高度な技術によって再現した非常にレベルの高い作品です!

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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