ワイルドライガー ゾイドワイルド
製作時間:30分ほど
タカラトミーから発売された「ワイルドライガー」のレビューです!
「ワイルドライガー」はタカラトミーから本格的なゾイドシリーズとして、12年ぶりに販売した「ゾイドワイルド」の第一弾です。最大の特徴は「ランナーレスのキット」になっていることで、従来のように組み立て時にニッパーを使ってパーツをランナーから切り離し、ゲート処理を行う手間がなくなっています。
組み立て時には袋に入っているパーツを「復元」するのですが、この復元作業がパズルのようで大人でも楽しいです!従来は少なからず、ランナーからパーツを切り離す作業がストレスになっていましたが、ゾイドワイルドシリーズではランナーが無くなることで、このストレスから解放されました!
斬新なテーマの「復元」は、箱を開けた瞬間から「体験」することができるようになっています。箱を開けると大地をイメージした梱包材が現れ、スムーズに引っ張り出すと、復元を行うための「パーツ」と「復元の書」が現れます。こちらの「復元の書」(フルカラーで説明内容もわかりやすく、大変素晴らしいデザインです!)は見ているだけでもワクワクしてきますよ!
もちろん、ゾイド本体も大変素晴らしい完成度です。ワイルドライガーは従来のライガーのデザインを各所に取り入れつつ、現代風にブラッシュアップされています。ゾイドワイルドシリーズの特徴でもある目のあるデザインは従来のゾイドよりも迫力が増していて、デザインの進化を感じられます。昔からのファンとしては、足に取り付けられた放熱フィンや装甲が従来のライガーを彷彿させるデザインになっているのが嬉しいですね。
電動ギミックも進化しており、専用のユニットを使用したワイルドブラストは迫力満点。歩行ギミックはより滑らかになり、時間の経過と共に首の位置が変化、最終的にワイルドブラスト+口の開閉ギミックが連動するメリハリのあるギミックはライガー史上最高クラスだと思います。
ほぼ完璧なゾイドです。私はこの12年間ずっと新型ゾイドを望んでいましたが、ようやく理想の新型ゾイドが発売され、とても満足しています!
■個人的に良いところ
ランナーレスの組み立てキット
箱や説明書の素晴らしいデザイン
ゾイド本体のデザインも申し分なし
専用ユニットを使用したワイルドブラスト
■個人的に悪いところ
特になし
■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート
ワイルドライガー
箱はこんな感じ。1999年に販売されたレッドホーンと同じくらいのサイズでしょうか。
ゾイドらしいジオラマを使ったパッケージが店頭に並んでいる姿を見るのは中々感動的でした。
箱を様々な角度から
▼復元
箱を開けるとパーツを取り出し易いように、指を入れる穴が開いていました。
するりと中身を取り出すと、大地をイメージした梱包材と、梱包材に守られたパーツがでてきます。
「復元の書」やパーツの向きから、箱の右側から取り出すのが正規ルートでしょうか。左側からはちょっと取り出しにくかったです。
ランナーレスのため、パーツは用途ごとに袋に仕分けされて入っています。
袋には切り込みが入っているため、ニッパーはもちろんハサミさえも不要で、工具なしでゾイドを完成させることができます。
(電池ボックスはねじ止め式なので、ギミックを確認する場合にはドライバーが必要)
「復元の書」は上質な紙を使った、かなり凝ったデザインになっています。
フルカラーでの復元方法の説明はもちろん、ワイルドライガーの説明や世界観の説明が行われていて、完成後も保存したくなります。
全体
ワイルドライガーは30分ほどで復元可能です!
ライガーの伝統あるデザインと、新しいデザインを融合させた姿はお見事。
尻尾はライオンのような適切な長さになっていて、個人的にはこのバランスが好みです。
頭部
頭部は手動で上下に移動させることが可能。
一番下にすると「ワイルドブラスト」を手動で発動できます。
左右の白いタテガミも手動で動かすことが可能ですが、連動ギミックで展開するように軸が緩めなので、思い通りの位置で固定するのが難しいかも
ライダーの搭乗部分にはシートのようなデザインがあり、切り込みでライダーを固定することが可能です。
口の中には声を拡張する機能があるらしい「咆哮砲」があります
ライダーが搭乗していない状態では、上を向いて口を開けることも可能です。
足/胴体
足の装甲は「シールドライガー」や「ライガーゼロ」、「ライガーゼロファルコン」のようなデザインになっています。
足のフレームは機会と生物が融合したようなデザインで、シリンダーを塗り分けるとメカらしさが強くなりそうですね。
▼胴体
歩行と連動して動く肋骨は、骨の他にシールドライガーの展開式ミサイル部分のようにも見えます
胴体はスリムになったモーターボックスのおかげで、ネコ科らしいスマートなシルエットになっています。
足の幅が前足と後ろ足で異なるのも、ネコ科動物らしくて良いですね。
「タテガミクロー」によって、シールドライガーのような流れるような背中のラインが出ています。
背骨があるのは「MPシールドライガー」の遺伝子を受け継いでる感じがしますね。
尻尾は手動で上下に可動します。
ワイルドブラスト
ワイルドブラストは連動/手動で発動させることが可能です!
頭を下げ、「タテガミクロー」を前面に展開した攻撃的なシルエットになります。
撮影用に角度をつけて見ましたが、無理に角度をつけなくてもそのままの状態で十分に格好良いです!
骨格形態
アーマーを取り外した骨格形態はこんな感じ。
頭部を中心にネコ科の骨格を再現したモードになっています。
骨格形態の横にアーマーを並べて見ました。
アーマーの数は少なく、タカラトミー版のライガーゼロよりも組み替えが簡単なのも良いですね。
その他
ライバル機の「ギルラプター」と比べると、「ワイルドライガー」の方が一回り大きいです。
また「ワイルドブラスト専用ユニット」が付属したりと、主人公機だけあって優遇されていて、お得な感じがします。
今でも比較的購入しやすいライガータイプと並べて見るとサイズ感はこんな感じ。
付属品はライダーの他、予備キャップが2個と、シールが付属します。
「ワイルドライガー」は現代に合わせてブラッシュアップされた、ライガータイプの決定版とも言える存在です!
アーマーの拡張もしやすそうで、「ワイルドライガー」はおそらく今後発売される「ファングタイガー」のベースになりそうですね。
ライガー自体もパワーアップが行われるのか気になるところです
組み立てと歩行の動画を作成しました。
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