超合金ライガーゼロ レビュー | zoikino!

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バンダイから発売された「超合金ライガーゼロ」のレビューです!
BANDAI SPIRITSとタカラトミーのコラボレーションで、超合金シリーズに大人気ゾイド「ライガーゼロ」が登場しました。

ダイキャストを使用した強固な関節によって、ストライクレーザークローを振りかぶったポーズを取れるのが特徴的。その他にも新規に開発された肩関節機構、腱の捻り機構によって、過去のゾイドシリーズで再現できなかった「ライガーゼロ」の様々なポージングが可能です。

デザインについてはアレンジが強く、過去の「ライガーゼロ」とは違う存在感があります。
全体的な印象としては、ウロコのような素体のモールドや、目の位置からライオンよりもドラゴンに近いイメージ。

パーツの1つ1つに、バンダイらしさを感じるデザインが施されているのも魅力的で、フィンや可動部分のデザインが顕著です。 ゾイドとしては細めの可動部分がバンダイらしく、艶ありのアーマーと合わせて、まるでゾイドにガンダリウム合金が採用されているような、夢のコラボに相応しいデザインに仕上がっています。

バンダイは「ライガーゼロ」の良さを理解しつつ、自分たちの強みを活かしていて、最高のアイテムを販売したな・・!という感想で、長いゾイドの歴史で1つの到達点になるような、最高のゾイドだと思います!

■個人的に良いところ
ゾイドの良さを活かしたバンダイらしいアレンジ
広い脚の可動範囲
電飾ギミック
強固な台座

■個人的に悪いところ
動かしているとアーマーがポロリする

■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」+「SB-700」


箱はこんな感じ。
「超合金ライガーゼロ」の特徴的なポーズを前面に押し出しつつ、背後にはCAS3種のカラーリングを纏った「ライガーゼロ」が描かれています。
マットな質感で高級感を出しながら、新しさやこれからの可能性を感じる、ワクワクするパッケージになっているのが良いですね!


箱の紙質は少し薄く、私の箱はダンボールから開けた段階で一部がめくれていました。
SNSでは開封の段階で破れてしまった報告もあり、タカラトミー版の箱よりも慎重に扱ったほうが良いかもしれません。


内箱が存在するのは高級な玩具ならでは。
タカラトミー版のパッケージをオマージュしたものになっていて、背景に設定があるのも良いですね。


内箱を開けるとブリスターパックが展開され、上には説明書が乗っています。


「ライガーゼロ」は素体状態で梱包されていて、梱包紙も質感が良かったです。


素体にアーマーを取り付けるととこんな感じ。
デザインの変更の他に、シャンパンゴールドのアクセントカラーが特徴的です。

シャンパンゴールドはデコマスでは無かったカラーリングで、初めて見た時は日焼け後のように見えてあまり好きではありませんでした。
しかし、ゴールド系のカラーリングを「ライガーゼロ」に纏わせるのは、ゴールドの光と共に戦った2つのアニメの最終回を彷彿して、見慣れてくるとこれもありだと思えます!



前後左右からみるとこんな感じ。
ライオンの骨格を参考に設計されているため、ライオンらしいシルエットになっています。


上から見ると、素体部分がウロコのように見て、印象が変わってくるのが面白いです。
ディスプレイ時には、斜め上から見ることが多いと思いますが、その時は滑らかなアーマーの隙間から見える素体の情報量が、良いアクセントになります。


頭部の上下左右のフィンは可動します。
上部のフィンは可動範囲が狭いものの、二段階で可動。
左右のフィンは可動範囲が広いものの、ポーズを付けると脚に干渉するので、あまり可動範囲の広さを活かせないかも?


コックピットが開閉し、中にはゴールドのパイロットが搭乗。


パイロットシートはクリアパーツに差し替えできます。
パイロットを降ろして、クリアのシートを取り付けると、より明るく目が光ります。


LEDの電池は購入時点でテスト電池が付属するため、購入する必要はありません。

LEDの電源スイッチは素体の装甲内部にあるため、目を光らせる時に分解が必要です。
コツを掴めば、アーマーを取り付けた状態でも簡単に分解・装着ができるようになりますが、シートパーツは取れ易く、毎回取り付け直しが必要です。 面倒な場合は、シートを外しても良いかもしれません。


目を光らせるとこんな感じ。
明るい環境でも光っているのが分かりやすく、赤い光は全身の赤いアクセントカラーとマッチして格好良いです!


首は上下に大きく可動します。
素体のウロコパーツも、それぞれが上下に分かれて独立可動します。


首は横方向にあまり動きません。
あまり動かしても脚と干渉すると思うので、個人的にはこのくらいの可動範囲で問題ないと思います。


胴体は腰部分にウロコ状の可動パーツを搭載。
腰を中心に上下左右に動きます。

▼脚部

脚部は大きくアレンジされ、腱の捻り機構の赤が良いアクセントになっています。
脚の全てが関節という驚異的な機構になっていますが、可動範囲は無理がないものになっていて、動物のシルエットが崩れることはありません。
逆に言うと、意外と普通の可動範囲というイメージです。


肩関節機構は金属パーツが採用されていて、強固そう。
可動部分も適度な渋みで、普通に遊んでいる分にはへたれて来ることはなさそうです。


走る姿など、他社キットのようなポーズを取ることはもちろん


追加された肩関節機構によって、アニメのように「ストライクレーザークロー」を振りかぶったポーズも取れます。

▼ゾイドコア

胸部にはゾイドコアを搭載。
コトブキヤのようにゾイドコアを取り外したり、格納できます。
タカラトミー版で可動パーツになっていた、胸部の白いパーツも一応、可動するようになっていて、バンダイのこだわりのヤバさを改めて認識しました。

胸部の下部には機能が集中していて、「ダウンフォーススタビライザー」の接続部分、ディスプレイスタンドの接続部分があります。
パーツの擦れが発生しそうで、ちょっと心配な箇所です。

足に隠れて目立ちにくいのですが、胸部には冷却用のインテークが密集していて、この辺のフィンを多用したデザインもガンダムっぽくて良いですね!

▼AZ208mm2連装ショックカノン


「AZ208mm2連装ショックカノン」は大胆にアレンジされて、機関砲のように砲身が長くなっています。
カバー部分が可動するようになっていて、連射できる武器ではない事を、ギミックで表現しているのが面白いですね。

▼リアブースター

「リアブースター」は「超合金ライガーゼロ」で新しく追加された装備。


小さなパーツですが、伸縮ギミックがあります。

▼尻尾


尻尾にはワイヤーが内蔵されていて、好きな形にできます。
先端の「AZ108mmハンデンシティビームガン」もアレンジされていて、複雑な造形になっています。

▼ストライクレーザークロー

「ストライクレーザークロー」は1本1本が、金属製のボールジョイントで可動します。
質感も良く、ゴールド2色で塗り分けられた金属パーツなっているのも嬉しいポイント。

さらに先端から爪が伸びるギミックもあります。金属パーツでこのギミックとは・・衝撃的です・・!

「ライガーゼロ」のメイン武器だけあって、非常にこだわった作りになっていて、これだけでも歴代で最高の「ライガーゼロ」だと言えます。


足裏はこんな感じ。
先端の爪については、前足のみに採用されています。


また、前足には親指があり、こちらの爪も金属パーツとボールジョイントを採用しています。


今までの「ライガーゼロ」に無かったアレンジで、親指の爪を立たせると存在感があります。

▼肩アーマー

肩アーマーは接続部分が金属パーツになっていて、こちらも高級感が抜群。
根本から可動するのも面白いギミックで、ポーズをつけた時に肩幅が広がって、格好良く見えるのが良いですね。

▼ダウンフォーススタビライザー

「ダウンフォーススタビライザー」は3枚羽にアレンジされています。
機能的な効果はともかく、誰がみても格好良いと思えるデザインを採用するのは、バンダイらしいポイント。
機能的なデザインが多いタカラトミーのゾイドですが、もっと一般受けするにはこうすれば良いよ!という商売のお手本を見てる気分です。このデザインがあったかー!

▼イオンターボブースター

「イオンターボブースター」はウイングに連動して、内部メカが展開するギミックが追加されています。
これもゾイドになかったデザインで格好良いですね。


ブースターの付け根にも可動軸が追加されています。



ブースター本体を持ち上げるアレンジも加えられていて、細いアームでブースターを持ち上げる発想もタカラトミーゾイドでは無かった気がする・・! アームへの負担が凄そうですが、ガンダリウム合金があれば出来そうな柔軟な発想ですね。


パーツ1つ1つに大胆なアレンジが施されていて、単体ではガンダムの一部のように見えますが、全体で見るとちゃんと「ライガーゼロ」のデザインをしているのがすごく不思議な気分です。


素体にすると、ゴツゴツしたメカが露出し、より鋭い印象になります。


胴体の可動箇所については、ウロコ状の装甲をつけつつ、内部メカのモールドも作り込まれています。
アーマーをつけるとほぼ見えなくなる部分ですが、ちゃんと塗り分けもされていて、高級玩具に相応しいクオリティですね。


アーマーパーツが多いですが、取り付けにあまりストレスを感じません。
完成済み商品なので、取り付けや分解中に自壊することなく、どちらかと言うと楽しくアーマーを取り外しできるのが意外でした。
HMMのアーマーを取り付けは大変な印象だったのですが、完成品ならではのメリットだと思います。

▼スタンド


付属するスタンドはこんな感じ。
位置のロック機能がついているので、「ライガーゼロ」を安定して保持できます。



「ライガーゼロ」との接続も安定していて、大胆な飛びかかるポーズでも安心してディスプレイできます。
ディスプレイの上でポーズを付けるのも楽しくて、ポーズをつけていると予想以上に時間が経っていることも・・!

▼その他
付属する説明書と、電池を取り外すための工具はこんな感じ。
パイロットシートなど細かな部品が多いので、無くさないように気をつけたいところです。


ゾイド40周年記念に発売された「AZブレードライガー」と並べるとこんな感じ。
サイズ感はちょうど良く、「AZライガーゼロ」と並べても違和感がなさそうです。


どの会社の「ライガーゼロ」もクオリティが高いのですが、今回の「超合金ライガーゼロ」は頭ひとつ抜けている感じがします。
バンダイとのコラボというだけでも凄いのですが、バンダイがこれほどゾイドを理解して、素晴らしいゾイドを出してくれるとは・・!


圧倒的なバンダイの強さを見せつけられる「超合金ライガーゼロ」のレビューでした!

しばらくこのクオリティを超えるゾイドは登場しないのでは・・と確信を持って言えるクオリティで、ゾイドファンならぜひコレクションしたいゾイドです!

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