zoikino!



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Zac-2096 前人未到の大地レッドラスト砂漠 酸化し赤茶けた鉄砂は 昼夜の急激な気温差と磁気嵐を生み 生命の存在を許さない フィンガーポストと呼ばれる その場所は巨大な機獣の咆哮で生まれたとも 星の欠片が降ってきて出来たとも伝えられている この先に何が待っているのかは解らない しかし 俯いた顔を上げ前に進むしかない 後戻りはできないのだから。









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 前回のコマンドウルフから何年か経ち、自分の腕がどのくらいになったかを確かめたく、このジオラマを作って見ました。

 ジオラマのイメージは惑星Ziが戦争か月の破片の落下でめちゃめちゃになってしまった後という感じで、作る前に風の谷のナウシカを読んでイメージ作りをしました。
 その頃はマッドマックス怒りのデスロードがヒットしててこんな感じに引っ張られた部分もあります。

 台座の部分は、何かの理由で鉄が溶解しモルガと建物を飲み込んで固まったイメージです。
割いた包帯に銅線を編み込みそこに水で溶いた木工用ボンドを浸し、100均の軽量紙粘土を貼り付け、金属スパチュラで突ついたあと乾燥し固めこの形に仕上げました。ですが埃や汚れを取ろうと風呂釜に沈めたところ、ブヨブヨに膨らんで元の粘土に戻ってしまって造形が丸くなってしまい失敗してしまいました……が再度乾燥させこの形に落ち着きました。
 木部はAmazonで買った台座をオイルステインで染めボロ布で磨きそのままです。

REDRASTと書かれたネームプレートはイラレでデザインしツヤ有りの写真紙で印刷しまた。
透明のアクリル板は前の「ある市街地の情景」で使った額縁についてたものを使ったのですが……本当に切るのが大変で、デザインナイフで切ってたのですが無理なのが解り、半田ごての先がカッターになってるもので溶かし切りカッターで成形しました。

 モルガは電動リューターでうすうす攻撃をしダメージ加工を施し、ヘアスプレー落としや、荒木さとしさんのダイレクトカット方、ピグメント等で錆の表現を施しました。そしてゾイドの象徴たるキャップを無くし動かなくなった表現をしています。
 コマンドウルフは前作のWWW同様に爪先立ち加工をおこない、前足の肩(?)を一段落してプロポーションを変更しました。

 そこに静岡ホビーショウで買った艦船のジャンクパーツ?を貼ってディティールアップしています。塗装は戦車模型の塗り方で塗っています。イギリスのランドローバー、ピンクパンサーを意識して赤い砂漠での迷彩色になるのでは?とこの色にしています。
 人形はHMM付属の人形をポリパテで直立させるよう改修しました。あと一部を1/72ドイツ兵のパーツに変えたりしています。
 小型ビーグルもスターウォーズの戦闘機のような感じで作って見ました。

零二さんから8作品名のご投稿で「REDRAST」を投稿いただきました!
コマンドウルフとモルガを使用したジオラマで、生きていくにはあまりにも厳しい自然の中で、それでも歩んでいくウルフとパイロットの力強さを感じる作品になっています

ジオラマで使用されているコマンドウルフは元のシルエットを崩すことなく、細部にまで手が加えられていて、ZAODの会場でもチラリと拝見しましたが、覗き込まないと確認できないような装甲の裏側や、コックピット内部にもディテールアップが施されていました
もちろん目に見える部分でも改造が行われていて、過去に投稿いただいたWWWのように爪先立ちに改造されている他、足や頭部にもワンポイントで加工が行われているので、ノーマルのウルフと比較すると次々に改造ポイントが見つかるのも作品の魅力の1つになっています

ジオラマは朽ちたモルガを足元に置き、緩やかに上に向かっていくコマンドウルフを配置することで、困難を乗り越えて前に進む作品のテーマが伝わってきます
台座部分が枝分かれして先細っているのも、この先の無数の未来が無事に存在しているのか、先細った未来に何があるのか映画のポスターのようにストーリーが気になって、作品の世界観に引き込まれますね
荒廃した世界観を見事に表現した作品ですが、ネームプレートは対照的に綺麗に作成されていて、近代的なQRコードの採用されていてどこか文明的で、崩壊した文明社会が荒廃した世界から見え無い、しかしすぐ近くの足元で存在しているのを感じさせてくれますね

零二さんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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