NHK文化センターで開催!「ゾイド誕生から新たなる挑戦へ」へお邪魔してきました!
(2019/02/17Sun)


そんな訳で、2019年2月16日にNHK文化センター青山教室で開催された講座「ゾイド誕生から新たなる挑戦へ」へお邪魔してきました!

ゾイドの生みの親である徳山光俊氏と二階堂輝夫氏がゾイドの立ち上げ当初のお話や、それがゾイドワイルドにどのように受け継がれて行くのかを約1時間に渡ってお話する講座となっていて、会場には多くのゾイダーが集まりました。子供の参加者もいましたが、大半は大人の人たちでした。ZAODなどでは見かけない方々が多かったような気がします。

内容はほぼ議事録的な感じでメモしましたが、有料講座ということもあって、内容をそのままアップするのはNGとのこと。今回は要点だけ紹介させてもらいますー。

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◆撮影機材:iPhoneX

そもそも、なぜゾイド講座がNHKで行われたのかと言うと、eテレでタカラトミーを紹介した際に(伝説の社員として徳山さんと二階堂さんが出演)それを見ていたNHKの人が小学2年生の時にレッドホーンとゴジュラスを持っていた事を懐かしく思い、お2人に声を掛けたのがきっかけだったそうです。


会場には初期ゾイドから最新のゾイドワイルドまで、ゾイドシリーズが並んでいました。

ゾイド誕生の経緯として、メカボニカのお話を開始。
徳山さんのトミー入社からお話が始まって、当時のキャラクタープラモデルの時代背景からどのような考えでゾイドが生まれたのかを話してくださいました。ちなみに「メカボニカ」のネーミングは「メカ」+「ボーン」が有名ですが、「ニカ」の部分は二階堂さんの「ニカ」ではないと徳山さんが断言していました。これはたいへん貴重なゾイド史に刻まれる発言ですよ!テストにでるよ!!


その後は初期開発チームのストーリーを話してくださいました。

そしてゾイドの世界観構築の10ヶ条があることが公表されました。
スクリーンの内容が細かくてメモしきれませんでしたが、主にこんな感じ。会話を元にした私のメモからは7箇しか抽出できませんでした・・
1.舞台は惑星ゾイド。
2.ゾイドコアを使う。
3.共和国と帝国の差別化。カラーリングや武器の他、シルエットで動物に見えるのが帝国、骨が共和国。
4.キャップを採用。組み立て方式。
5.スケール1/72のこだわりは無い。
6.パッケージはジオラマにする。
7.共和国はゾイドと共生、帝国は支配する。

その後は代表的なゾイドのストーリーを話してくださいました。
◆レッドホーン
・ゾイドのブレイクスルー
・店頭ディスプレイを想定して開発。
・小学館
・海外ロケ

◆ゴジュラス
・二階堂さんは重りが付くのが大型ゾイドと定義していた。
・そして尻尾折れる。
・伝説のゾイドデザイナー藤野さんは、開発時に毎晩ゴジュラスの顔が夢に出てきたらしい。
・モルガ。
・キングギドラス。
・怒られるからやめよう。

◆改造ゾイドについて
・パッケージの裏側には横図で改造の絵を載せていた。
・子供達のアイディアコンテストでも同じ横図で出てきて嬉しかった。
・ラ・ティッシュ。
・改造ゾイドは開発にフィードバックしている。

◆質問コーナー
・80年代の社内環境はどうだった?

スタリアス、サイテックスなどかなり類似したものが社内で開発されていて焦った。
しかし、結果は見ての通り。メカボニカのように共通のゴムキャップがあるなど、素材的に良くないといけないと実感した。

・ゾイドワイルドのランナーレスの経緯は?

2013年ごろにカノントータスを使って小学生に組み立ててもらったが、ニッパーを使える子がいなかった。
そこでランナーレスを目指したが生産管理工程のハードルが高かった。工夫を凝らすことで改善した。
特にゾイダーの改造作品が早くアップされることにランナーレスの効果を実感している。
二階堂さんは最初はランナー付きが良いと言ったが、実際に組んでみるとゾイドワイルドはとてもよかった。

・電池蓋の開閉にドライバーが必要な件について

タカラトミー社内の商品管理規定で電池使用玩具はネジで締めないといけないルールがあるため。
ゾイドの安全基準は玩具と同じ。落下テストなど。ホビーとはシャープさが落ちるが安全と組みやすさを優先している。

・Zキャップについて

ゴムキャップがゾイドのアイコンなので、ゾイドワイルドをやるときにもデザインを分けた。
共和国側は軟骨キャップ。二階堂さんは細胞をイメージしたデザインと表現。
帝国側は機械的なデザインにしている。偉い人の指示でとんがっている。

・ゾイドの歴史の中で変化があったことは?

徳山さん
ベースデザインなどをしているが、ゾイドワイルドは惑星ゾイドを起点にした世界観の一つ。ゾイドチームで世界観を継承していく。今後のゾイドワイルドの進化を楽しみにして欲しい。
二階堂さん
旧ゾイドは手作りだったが、今は3Dでやっている。しかし、3Dでは出来上がったもののにスケール感が感じられない気がする。デスレックスは手書きで書いていて巨大感を出している。3Dだけではなく、手書きや立体を作って確認しながらデザインしてほしい。特に子供と目線が合うデザインを意識してほしい。

またゾイドワイルドは非常に好調であることもお話いただいて、2年目以降も継続していくとのことでした。


お土産については、次世代WHFで配られていた「カブターレアホワイト」+「アラシフィギュア」+「カブター用フリーダム団シール」+「フリーダム団の手首バンド」+「デスメタル帝国の手首バンド」でした。非常に豪華なお土産でびっくりしました・・!さらに帰り際には箱に徳山さんと二階堂さんのサインもいただいて大変なカブターになった気がします。
カブターの中身はイベント会場で子供たちが組み立てることを想定して、80%くらいの完成度になっていました。

講座の内容としては大満足でした!しかし、参加したお子さんはちょっと退屈そうな様子。1〜3世代まで存在するゾイダーなので年齢層分けは注意が必要かもですね。


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