ゼログライジス レビュー | zoikino!

  お気に入り度:★★★★★
  製作時間:30分ほど
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タカラトミーから発売された「ゼログライジス」のレビューです!
>>動画によるレビューはこちら


ゾイドワイルドセカンドシリーズのラスボスゾイドとなっていて、キットについては大人でもワクワクするボリュームになっています!

ただボリュームがあるだけではなく、緻密なモールドと計算されたパーツ構成によって、メカニカルなゾイドがスムーズに組み上がっていくのは非常に楽しく、思わず時間を忘れてしまうほど!
大型パーツは主に高級感あるシルバーの成形色で構成されていて、成形色が複雑なモールドをさらに際立たせていて、パーツ1つ1つの迫力に圧倒されます。

また、復元が進んでいくに連れて目の前に異質でマッシブな物体が構築されていくのも良い感じ。
他のゾイドワイルドシリーズとは違って、頭部の組み立てが最後の方になっているので、最後までこの異形なゾイドの全体像が把握できないのが、探究心をくすぐる良い体験でした。まさに恐竜の化石を「復元」しているかのようなワクワク感です!

完成後の他のゾイドと一線を画する独特のデザインは圧巻の一言!
骨格のように見えるモールドはゾイドワイルド風であるものの、よく見ると骨格とメカパーツが高度に融合したデザインになっています。
また尻尾や足を中心に旧ゾイドに近い構造とシルエットになっているのも注目ポイント。シルエット自体は旧ゾイド風ですが、技術の進歩によってモールドの量が容赦なく、現代風のデザインで大量に入っています。それぞれのモールドがどのように機能するのかイメージできるのも素晴らしいです。

また、全身に旧ゾイドの「ゼネバス帝国」の紋章が入っているので、どうしても旧ゾイドとの関連性が気になりますね。
「ゼログライジス」は「ゼネバス帝国」の紋章の他に、シルエットが「ヘリック共和国」を代表するゴジュラス系、紫のアクセントが「ガイロス帝国」の「ギルベイダー」や「ジェノザウラー」系と、旧ゾイドでゾイドを運用していた3陣営、全ての特徴を併せ持つデザインになっています。
背中に装備された多数の大型砲塔と合わせて、この異形の姿はまるで100体を超える歴代ゾイドの集合体。

ゾイドワイルドの新しい環境に適応した旧ゾイドの生命力や進化を見せつけているようで、圧倒的な存在感はゾイドワイルド世代はもちろん、旧ゾイド世代にも是非手にとってもらいたいです。

「ゼログライジス」は異形にして、過去の約40年、100体を超える数のゾイドの集大成とも言えるキットになっていて、究極のゾイドと呼べる仕上がりになっています!

■個人的に良いところ
ランナーレスの組み立てキット
箱や説明書の素晴らしいデザイン
でかい
異形のデザイン
キングゴジュラスを世襲するギミック

■個人的に悪いところ
特に無し

■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8-16、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート


箱はこんな感じ。
「ゼログライジス」はXXLサイズのゾイドとなっていて、箱のサイズもシリーズ最大。
箱絵については、最強ゾイド「キングジュラス」が第2期ゾイドで再販された時の箱絵と似ていて、ゾイドワイルド版の「キングゴジュラス」、そして最強ゾイドであることを示しているかのようです。



箱を様々な角度から
箱絵に描かれてる「ゼログライジス」は上半身のみですが、箱絵と完成したキットがほとんど同じサイズなのが衝撃的ですね。


巨大な箱絵は店頭でも存在感があって良い感じ。

▼発掘/復元



箱の中身は「復元の書」と「発掘パックA」、「発掘パックB」などが付属します。

「発掘パックA」のボリュームに圧倒されますが、モーターボックスも巨大なものになっています。
ゾイドワイルドらしく、中身は複雑な構造になっているようで、「ゼログライジス」の複雑な動きを1つのモーターと複数のギアで制御しているのが凄いですね。


「復元の書」については、「ゼロファントス」と同様に紫を基調にしたもの。
改造計画書では、1パターンのみが掲載されていて、「ゼログライジス暗黒形態」に大量の武器を取り付けたプランが載っています。
比較的再現しやすい改造なので、個人的にはもっと高度な異形の改造プランも載せて欲しかったですね。


「ライジングライガー」と比較すると「ゼログライジス」の巨大さがよくわかります!
「ゼログライジス」の足が「ライジングライガー」と同じくらいの高さになっています。


骨格形態を飛ばして、いきなり完全形態になります。
完全形態で全体をみるとこんな感じ。

モチーフはギガノトサウルスとのことですが、直立した怪獣系のシルエットになっていて、隠しモチーフはゴジラやインドミナスレックス、そして「ゴジュラス」でしょうか。 シルバーの成形色が複雑なモールドを強調して、非常に存在感があります!


後ろからみると背中に搭載された大量の武器が印象的です。
圧倒される情報量となっていて、これほど大型の武器を大量に積んでいるデザインはゾイド史上でも稀。特に武装の数が控えめだったゾイドワイルドシリーズでは異常な武装量になっています。



横から見ると胴体から伸びるシルバーの4つの突起が格好良いです。
背中がシルバーの突起と武装の突起で構成されているため、非常に密度感があります。

ここからは各部を見ていきます。

▼頭部

目の部分には「アイブレイン」が搭載されていて、「ゼロファントス」と同様にゾイドコアと直結した無数の目が配置されているとか。
クリアパーツを目に使うのは旧ゾイドではお馴染みでしたが、ゾイドワイルドでは初の試み。クリアパーツの裏側はシルバーの塗装が施されていて、モールドが分かりやすくなっています。


口は歩行と連動して可動します。
手動で口を開閉することができるのも、遊びがいがあって良いですね。


口内にもモールドがあって、ゼロブラスト時に口を大きく開けても違和感がないようになっています。

▼腕

腕は「デスザウラー」や「キングゴジュラス」を彷彿するデザインになっていて、爪の部分が「Gグラップクロー」となっていて、重力を操ることができる脅威の設定になっています。
何気にこの腕が最強兵器なのでは・・。発売前に登場した漫画では重力制御が脅威的な破壊力を発揮していましたね。


爪や腕の付け根は手動で動かすことができますが、動かした状態を保持することができません。


腕自体は2パーツで構成されているシンプルな作りになっています。
歩行させると、連動して腕の付け根の部分が動くようになっていますが、根元を確認すると連動用の凹凸が存在しない珍しい作りになっています。

▼脚

巨体を支える脚は、巨大かつマッシブな作りになっていて、軸の1つ1つが大きい・・!


特に足の爪部分は巨大で、小型ゾイドと同じくらいのサイズ感があります。


脚の爪は正面から見ると恐竜のようですが、見る角度によっては複数の動物の足が合体しているかのような、異形のデザインになっています。


胴体との接続に使うメインの接続軸はもちろんですが、アーマーを取り付けるための軸も太い!
旧ゾイドでは、「デスザウラー」で足アーマーの取り付け軸を折ったことがあるので、この太さは見ていて安心感があります。


手足を外して胴体を見てみるとこんな感じ。
他のゾイドワイルドシリーズと同様に骨格を意識したモールドが入っていますが、骨格の位置がズレていて、ここからも複数の生物が合体している感じがしますね。

▼尻尾

尻尾は完全にメカのモールドとなっています。
歴代のゾイドワイルドシリーズでは尻尾が最も骨らしいデザインになっていたので、このメカメカしさは新鮮。
旧ゾイドを意識したシルエットですが、シルバーの成形色によって、メカゴジラのような雰囲気もあります。

尻尾のテイルレーザーは、組み立て時に3種類のパーツを使い分ける必要がありますが、接続軸が工夫されているので、組み間違うことはなさそうです。

▼背中

背中には「ドーサルキャノン」、「インフィニティミサイル」、「3連ビーム砲」を装備。
特に目を引くのは、肩に装備された「ドーサルキャノン」で、背ビレやエリマキ、魚のヒレのようにも見えるシルエットになっています。


ライダーの搭乗位置も背中となっていて、直下にはライダーを守るかのように「3連ビーム砲」を装備しています。
背中に装備された固定武器は「デスザウラー」の「荷電粒子強制吸収ファン」を守る武装群を彷彿しますね。


腰には「インフィニティミサイル」を装備。腰にミサイルを装備しているのはやはり「デスザウラー」感がありますね。
「インフィニティミサイル」を守るように外側にシルバーのシールドが存在しています。

電源スイッチは腰の部分に取り付けられていて、操作する時にはちょっと「インフィニティミサイル」が邪魔な気も。
腰部分には大型の「リアクターライン」が通っています。



個人的には左右の大型パーツを貼り合わせる固定パーツのデザインがお気に入りです。
複雑かつ機能的なデザインになっていて、改造する時には重宝しそう。

▼武装

背中の武装を取り外すとこんな感じ。 「ドーサルキャノン」、「インフィニティミサイル」の接続軸は全て5mmとなっています。「3連ビーム砲」は3mm軸のみ、「テイルレーザー」には接続軸が設けられていませんでした。

武装を外した「ゼログライジス」は見た目が大きく変わりますね。


先に発売された古代ゾイド「ゼロファントス」と並べてみました。
「ゼロファントス」は白系の成形色でしたが、「ゼログライジス」はメタリックシルバーの成形色。
「ゼログライジス」は非常に高級感がある色に仕上がっていて、この高級感は「ライガー・ジ・アーサー」を思い出します。重厚感のある成形色なので、スミ入れをしなくてもモールドが強調されるのが素晴らしい!


ゼロブラストでは、胸部から大口径の砲身「グライジス・コア」が展開されます。これはゾイド史上最大の口径なのでは・・?


回転のほか、電飾による発光ギミックもあり、大胆な展開方法とわせて、「オメガレックス」の荷電粒子砲を凌駕するギミックです!
旧ゾイドと比較すると「キングゴジュラス」のギミック強化版と言えて、鳴き声が出ないのは最近の住宅事情に合わせたのかもしれません。深夜でも気兼ねなく動かして遊べるのはありがたい!


また、「グライジス・コア」とモーターボックスについては、クリアレッドのパーツが採用されていて「覚醒ワイルドライガー」と同じ色になっています。


口内の「ゾイド因子吸引装置」と「グライジス・コア」を展開した「ジ・エンド」のポーズはあまりにも神々しい。
天を仰ぐその姿は消滅した惑星Ziに向けて咆哮しているようにも見えます。


シールはゾイド文字とゼネバス帝国の紋章がありますが、「ゼログライジス」のサイズ感的にはかなり小さいです。
専用のもう少し大きいシールをつけて欲しかったですね。


まるでゾイドワイルドの世界観に旧ゾイドの集合体が出現したような異形の究極ゾイド「ゼログライジス」のレビューでした。
旧ゾイドでいうと「キングゴジュラス」ポジションのゾイドで圧倒的な存在感はぜひ実物を手にとって体験してほしいです。


組み立てと歩行の動画を作成しました。

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