HMMガイサック レビュー | zoikino!

  お気に入り度:★★★★★
  製作時間:3時間ほど
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コトブキヤから発売された「HMMガイサック」のレビューです!

HMMで初めての小型節足動物ゾイドとして「ガイサック」が登場しました。
アニメではやられ役の印象が強く、HMM化が発表された当時は地味な印象でしたが、実物を手にすると印象が大きく変わりました。

フル可動になり、全身のモールドが見直されることで、「ガイサック」の解像度が上がったと思います。
サソリがモチーフなのでシルエットが格好良いのはもちろん、ハサミや脚を動かして格闘戦のポーズを取るのはもちろん、尻尾の射撃装備を構えたポーズも綺麗に決まります。

ポーズを取らせていると、ハサミを槍のように突き出したり、ハンマーのように振り下ろすなど、タカラトミー版では想像が難しかった「ガイサック」の格好良い活躍シーンが次々に思い付きます。
重装甲タイプにすれば、尻尾のビーム砲とレーダーを使って狙撃もできそうですし、今回のHMM化によって「ガイサック」の良さを再認識できました。
「HMMデススティンガー」と同様にゾイドはもちろん、他の動物メカシリーズでも珍しいシルエットなので、小さくても存在感があるのも良い感じ。

組み立て時間は、脚や尻尾など関節が多いため、小型ゾイドとしては時間がかかります。
ゲートも目立つところにあるので、組み立てる時の難易度は他の小型ゾイドよりも高めの印象で、組み立てる時にはじっくり余裕を持って組み立てた方が良いかもしれません。

総合的にはクオリティが高く、HMMゾイドらしくゾイドの解像度を上げてくる真新しさもあります。
小型のHMMゾイドはどれも良い出来なのですが、購入した後の満足感では「HMMガイサック」が1番かもしれません。

■個人的に良いところ
既存のガイサックから解像度が上がるディテールと可動ギミック。
小型節足動物ゾイドでも関節に妥協がなく、必要な関節が全て動く。

■個人的に悪いところ
組み立てが若干大変。

■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」+「SB-700」


箱はこんな感じ。
「ガイサック」らしいわちゃわちゃした雰囲気で、重装甲とノーマルが並んでいるのが良いですね。

手前は砂煙とハサミといった原始的な要素が目立ちますが、奥に行くと粉塵を抑えながらビームを撃つ姿が描写されていて、技術的な進化や時間の経過を奥行きで表現しているようにも見えますね。


3時間ほどで完成させるとこんな感じ。
タカラトミー版の丸みがある雰囲気を残しつつ、小顔化してイケメンゾイドになりました。



横からみるとタカラトミー版の背中のラインをちゃんと受け継いでいるのが分かりますが、正面からみると低くなった重心と、大型化した脚によってだいぶタカラトミー版とは印象が違います。こんなに格好良かったっけ・・?


全身にグレーの塗り分けが追加されたのが良く、特にハサミ部分の塗り分けが多いのが良いですね。
よりメカニカルな見た目になって、格好良いです。

▼頭部


頭部はキャノピーが開閉します。
「レーザーファング」も開閉可能で、コックピット内も作り込まれていました。

▼レーザークロー

「レーザークロー」は色分けと、可動箇所の追加によって「HMMガイサック」の見どころの1つになっています。


大きく開閉が可能。
完全に閉じれるので、物を挟むこともできます。


腕の可動範囲は広く、伸ばしたり、上や斜めに持ち上げることができます。
ほとんど自壊することもなく、ポーズを付けているだけでも楽しくなってきます。

▼胴体

胴体には頭の可動軸が設けられていて、サソリなのに頭を持ち上げることができます。
胴体部分のモールドもこだわりが感じられ、どこかゼンマイユニットが入っているようなデザインになっていました。


背中の「スモークディスチャージャー」と「多目的ランチャー」は上下に可動します。

▼脚部+胴体


脚は必要な箇所が全て可動するので、接地性が抜群。
可動範囲も広いので、取りたいポーズはなんでも取れると思います。


胴体の裏側にはフライングベース用の穴が空いています。


ゾイドコアも搭載されていて、個人的に良かったのがカバーになる上部パーツの中身もフレームのようなデザインが施されていたところです。


動かしていると楽しいゾイドなので、フライングベースなどで色々なポーズをつけて遊びたいですね。


タカラトミー版の「ガイサック」では想像できなかった、ハサミをハンマーとして下に振り下ろすポーズも可能です。
ハサミの向きを変えるだけではなく、脚で勢いを付けると良い感じになりました。

▼尻尾


尻尾も各関節が可動する脅威の仕様です。
前方にパイプが通っていない関節は捻ることも可能で、真横や真後ろを向けることも可能。
動かしていると首長竜の首のようにも見えてきますね。


HMMゾイドの小型ゾイドはどれも名作揃いでしたが、今回の「HMMガイサック」は別格の楽しさです。
「ガイサック」がこんなに良いゾイドだったとは!

▼ノーマルタイプ

さらに組み替えパーツが付属し、ノーマル仕様にすることができます。


ノーマル仕様にするとこんな感じ。
「HMMガイサック」の数を揃えて、重装甲とノーマルを並べても楽しそうですね。

▼説明書+デカール

付属する説明書とデカール。

またそれぞれのパーツは、ほとんどが3mm軸になっているので、組み替えて遊ぶことができます。
SNSではコックピットを尻尾の先端に変更したり、複数体を組み合わせて首長竜を作成している人もいましたね。


「HMMガイサック」のレビューでした。

タカラトミー版の「ガイサック」はどうしてもチープさがあり、他のゾイドに破壊される雑魚ゾイドな遊び方をされがちでしたが、今回の「HMMガイサック」は解像度が上がりサソリ型メカとして魅力的に仕上がっています。
自分が搭乗して動かしても楽しそうな主人公ゾイドを務められそうなほどブラッシュアップされていて、初めてのHMMゾイド、1機だけHMMゾイドを買うなら・・という選択肢の候補になってくるほどです。
「ガイサック」ってこんなに魅力的なゾイドだったんだ・・!

バリエーションとしてコックピットと武装を変更できるのも良く、数を揃えても楽しそう。
同じサソリ型の「HMMデススティンガー」とは違った魅力があり、ベストバイHMMゾイド候補のような気がします。

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