ブレードライガー レビュー | zoikino!

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グッドスマイルカンパニーから発売された「HAGANE WORKS ブレードライガー」のレビューです!

日本を代表する高品質フィギュアを販売する、あのグッドスマイルカンパニーからゾイドが発売!
過去にグッスマからは「ねんどろいど」でレミィとコトナを販売することがありましたが、ついにゾイドそのものが発売されるとは!

値段は3万円付近と、なかなか高額なゾイドとなっています。
しかし、流石のグッスマクオリティで、非常に贅沢で高級感のある仕上がり。まさに大人向けのラグジュアリーゾイドと言える品質で、この品質でジェノザウラーやジェノブレイカーも欲しいですね。

全体的にタカラトミー版の「ブレードライガー」をアレンジ少なめで可動モデル化したものです。全体のデザインとしてはマッシブなライガー部分と、スマートな武装部分のメリハリが美しい。
フィンなどのエッジ部分もただ鋭いだけではなく、エッジを強調するモールドが上品に入っているのが素晴らしいです。

また、ふくらはぎを中心に”亜鉛合金パーツ”を使用していて、手に持った時に金属の重厚な質感が楽しめるようになっています。

可動部分もスプリングクリックを多用していて、ポーズをつける時にカチカチとなるのは高級モデルならではの体験。
スプリングクリックが採用されていない関節もヌルヌルと可動して、グッドスマイルカンパニーの代表商品であるfigmaのゾイド版と言えるような、”よく動く、綺麗。”な可動フィギュア版「ブレードライガー」になっています。

「ブレードライガー」の可動モデルとしては、コトブキヤから発売された「ZAブレードライガー」も満足感が高かったのですが、今回の「HAGANE WORKS ブレードライガー」はさらに質感が高く、サイズも従来のゾイドと同じ1/72であるポイントが大きいです。

ライガー系のゾイドはタカラトミーなどから様々なバリエーションが発売されましたが、個人的には今回の「HAGANE WORKS ブレードライガー」は「ブレードライガー」の"決定版"と言えるクオリティになっていると思いました。

■個人的に良いところ
組み立て済みの完成品フィギュア
フル可動のハイエンドモデル。
金属パーツの採用。関節のロック機構。

■個人的に悪いところ
ゲート後が目立つ箇所がある。

■撮影カメラ:NikonD7200
■撮影レンズ:NikonAF-S Micro 60mm f/2.8G ED or NikonAF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED
■スピードライト:SB-700(天井バウンス)
■基本カメラ設定:f:8-16、SS:1/60~20、ISO:500、WB:オート


箱はこんな感じ。
黒を背景に「ブレードライガー」の頭部をアップで写したものになっていて、他のゾイドの箱とは違った渋めの雰囲気。


箱裏には、"Powered by 千値練"の文字が。
千値練はスーパーロボット系のガチコチな合金フィギュアを手がける有名企業です。


全体的を見ると、シンプルなデザインの箱になっているのが分かります。

写真で撮影するのは忘れてしまいましたが、ブレードライガー自体はブリスターパックで梱包されていました。
動画は撮影しているので、後日Youtubeで紹介できればと思いますー


「ブレードライガー」は本体とブレード、尻尾が別パーツになっているので、少しだけ組み立てる必要があります。
簡単に組み立てることができて、プラモデルとは異なる感覚でパーツを取り付けるのが新鮮でした。

完成させた状態で全体をみるとこんな感じ。
タカラトミー版の「ブレードライガー」をベースに適度なアレンジが加えられていて、シャープな牙やエッジ部分が格好良く、何よりもフィギュアらしい細かな色分けが素晴らしいです!

個人的には「ブレードライガー」の決定版と言える完成度!
完成品でこのクオリティの「ブレードライガー」が手に入るのなら、3万円近い金額でも十分にお得な感じ。


グレーやゴールド部分は塗装のようですが、ブルーとホワイトのパーツはほとんどが成形色のようです。
ガシガシ遊んでいると、パーツが干渉することがありますが、あまり塗装剥げを気にしなくても良さそうです。

最大の特徴となる合金パーツはふくらはぎ部分に採用されていて、質感の異なる金属パーツは良いアクセントになっています。冬場に触ると冷たい!



完璧なプロポーションとアレンジになっていて、個人的には「ブレードライガー」の決定版と言えます!
完成品でこのクオリティの「ブレードライガー」が手に入るのなら、3万円近い金額でも十分にお得な感じ。

ここからは各部を見ていきます。

▼頭部

頭部についても理想の「ブレードライガー」となっています。
まるでアニメから飛び出してきたような見た目になっていて、精悍な顔つきは正しく獣王!


キャノピーの開閉も可能で、先端の凸部分でキャノピーをしっかりホールドするため、隙間なく綺麗に閉じることができます。


コンソール周りはシンプルな構成。
パイロットについては、タカラトミー風の一般兵が2人付属します。


上下左右のEシールド発生装置と、口が開閉します。
上のタテガミは可動範囲が少し狭いかも?


首は左右には動かないものの、クリック関節を採用していて上下に可動します。

▼脚部

脚部は、ふくらはぎに”亜鉛合金パーツ”を採用。
スプリングは金属製、シリンダーにはメッキが行われていたりと、脚部は「HAGANE WORKS ブレードライガー」の最大の見どころとなっています。

つい合金パーツに目が行ってしまいますが、実はスプリングパーツが良い感じ!
足にスプリングを採用しているのはHMM版も同様ですが、「HAGANE WORKS ブレードライガー」ではこのスプリングを関節のロックに使っています。 関節を動かす度にこのスプリングが上下して、カチカチと関節をロックする様子を見ることができます!


塗装や合金パーツの質感も良い感じ。
合金が採用されているのはふくらはぎのみですが、周辺にも同じようなメッキ塗装が行われているので、見た目の違和感がありません。
また、重心がふくらはぎになるので、立たせたときのバランスが良く、金属パーツをただ使うのではなく、機能を持たせているのに感心しました。


足の関節は全てにスプリングクリックが採用されていて、保持力は非常に良好。
「HMMブレードライガー」や、やまとの「シールドライガー」は関節がへたれてくるのが難点でしたが、「HAGANE WORKS ブレードライガー」ではスプリングクリックの採用と、重いパーツを低い位置に配置することで、密度感を出しながらも安定して自立できるようになっています。


ライガー系の可動範囲チェックで、最重要なお座りポーズも可能です。


放熱フィンは2軸で可動し、最大で展開した時の可動範囲はこのくらい。
個人的にはこのくらいの可動範囲があれば十分だと思います。


気になるポイントとしては、足の付け根の関節が見ため的にちょっと貧弱そう。
先に述べたとおり、足に金属パーツとスプリングクリック関節が採用されているので、遊んでいると負荷が掛かってねじ切れてしまいそうで、ちょっと心配です。


にゃーん。
足裏はこんな感じ。

▼腹部

胴体部分はメカニカルなモールドが入っていて、塗り分けと合わせてとても格好良いです!
引き出し式の関節が入っていますが、可動範囲はほぼありませんでした。


腹部にはスタンドと接続するための穴が空いています。


AZ2連装ショックカノンも再現。
顎下にキャップがあるのも良いですね。


電源スイッチだった部分はシンプルにアレンジされていますが、最近の電車や車のメカもこのくらいのモールドなので良いアレンジだと思います。
ただ、お尻部分に白いパーツが追加されているのはちょっと気になるところ。ボディが黒いので目立ってしまうのですよね。


背中のロケットブースターは、タカラトミー版と異なり、根元から全体を持ち上げることができません。
AZ2連装ショックカノンのパイプが2本から1本になっていたりと、目立たない部分は生産しやすいようにアレンジされているようです。


それでも「シールドライガー」を彷彿する、頭部から背中にかけてのタテガミのラインはお見事!
流れるようなラインが美しいです!


3Dデュアルセンサーの白は塗装で再現。尻尾はワイヤーを使って自由に動かすことができます。

▼アタックブースター

アタックブースターはタカラトミー版よりもスマートなシルエットに変更されています。


よく見るとアレンジが強く、タカラトミー版で前面にあったグレーのパーツが割愛、AZハイデンシティビームキャノンの先端は独特のデザインに変更されています。
切断する系のレーザービームを撃ちそうなデザインですね。


ロケットブースターとキャノンの展開ギミックは再現されています。


展開方法によってシルエットが大きく変わるのがアタックブースターの醍醐味!


「ブレードライガー」本体と合わせて複雑なシルエットになって、特に後方から見たときのトゲトゲ感が格好良すぎる!


取り外すことも可能です。


アタックブースターを取り外せるということは、もちろんノーマル「ブレードライガー」を再現することが可能です!
アタックブースターが取り付けられていた部分用に剰余キャップが付属し、それを取り付けることでノーマル状態にすることが可能です。
アニメでの登場シーンが多い、シンプルなこの「ブレードライガー」が好きという人も多いのでは。


アタックブースターを取り外すことで、ゴールドのレーザーブレードがよく見えるようになります。
こちらもアレンジが行われていて、ブレードに施されたモールドが格好良いです!対照的にパルスレーザーガンは控えめなデザインになっていて、それによってブレードの存在感が増しています。アタックブースターを取り付けた場合でもブレードを目立たせるためのデザインなのでしょうか。



ストレスなくポージングを決めることができるのが楽しい!


スタンドも付属し、こちらはヒロイックな「ブレードライガー」を強調するかのようなマットな質感、そしてマッシブなデザインになっています。
この無駄のないデザイン、スタンド単体ですら格好良すぎる・・!


「ブレードライガー」との接続はかなりしっかりしたものになっています。
高さは3段階に調整可能ですが、一番低い状態にすると素立ち状態でディスプレイすることはできません。


「HMMブレードライガー」と並べるとこんな感じ。
「HAGANE WORKS」版もかなりアレンジされているのですが、タカラトミー版の良さを生かすアレンジになっていて、オリジナル要素の強いHMMとは違った良さがあります。


「ブレードライガー」は今まで様々なキットが販売され、それぞれ一長一短がありますが、総合的にみると個人的には「HAGANE WORKSブレードライガー」が決定版だと思います!


予算を気にせず、最高の「ブレードライガー」を求めるなら、間違いなく「HAGANE WORKS」版を推奨する感じ。「ブレードライガー」好きにはぜひお勧めしたいアイテムです。

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