AZデスザウラー AZゾイド
製作時間:5時間ほど
タカラトミーから発売された「AZデスザウラー」のレビューです!
先に発売された「AZブレードライガー」等とはシリーズが違い、タカラトミー100周年「ADVANCED Zi」として発売された記念モデルになっています。
タカラトミー100周年記念モデルという通り、タカラトミーゾイドの集大成にして、最高傑作と呼べるキットです。
ゾイドの中でもトップクラスの人気を持ち、アニメのラスボス、コトブキヤの商品化アンケートでは、他プロダクトを抑えて圧倒的な1位の「デスザウラー」をタカラトミーがリメイクしたゾイドです。
デザインはもちろん、ギミックも盛り込めるものはほぼ全て盛り込まれれた、「デスザウラー」の設定にある通り技術の粋を結集して作られた圧倒的な存在感があります。
価格は高額で、タカラトミーから発売されたゾイドでは最高額。
キットを手に取ると感じるのは、開発時から価格は無視されていて、記念モデルとしてどれだけ最高のゾイドを作れるかに焦点を当てたロマンモデルのように感じました。
車でいうと赤字覚悟でロマンを求めたレクサスLFAに近い印象です。
旧キットのギミックはそのままに、連動ギミックや手動ギミックが追加され、特に歩行時の迫力は相当なもの。
シリンダーの連動ギミックはもちろん、LEDを多様した発光ギミックは見た目がよく、ディスプレイモードで楽しめるのが良いですね。
手動ギミックにも力が入っていて、尻尾のハッチが開閉したり、爪を動かしたり、口を動かしたりと、旧キットで気になっていた箇所が改善されています。
素組みしても十分に楽しめるキットですが、拡張性もよく考えられていて、旧キットのパーツを取り付けるのはもちろん、背中にはゾイドワイルドのようなギミック用のアクセスポイントが用意されています。
今後もバリエーションや、追加パーツが登場しそうで、その辺もゾイドらしいポイントになっていると思いました。
■個人的に良いところ
デスザウラーのリメイクキット
豊富なギミック
ディスプレイモード
■個人的に悪いところ
真横からみると足が真っすぐすぎる。
■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z 24-70mm f/4S」+「SB-700」
AZデスザウラー
箱はこんな感じ。
HMMゾイドに慣れているとそれほど大きくは感じませんが、タカラトミーゾイドとして十分に大きく、店頭に並んでいると存在感があります。
箱裏などはこんな感じ。
白を基調にしたシンプルなものですが、個人的には第2期ゾイドのようなもっと禍々しいもののほうが良かったかも?
モーターボックスは専用設計ですが、ゾイドワイルドのように軸を取り付けるタイプです。
ギミック専用軸など、どこかゾイドワイルド感がありますね。
全体
完成後に全体をみるとこんな感じ。
旧キットからの大きな変化は、足が長くなり、尻尾が浮いたところでしょうか。
合わせて小顔になっているためスタイルが良く、アニメに登場した「デスザウラー」のような雰囲気があります。
前後左右からみるとこんな感じ。
真横からみると、足が真っ直ぐすぎるのがちょっと気になるところ。
頭部
頭部は旧キットと同様にコックピットカバーが大きく展開します。
歩行に合わせて首が前後に動くため、直立状態と前傾状態にすることができます。
首の動きに合わせて、背中のアーマーがスライドするメカニカルなギミックが追加されています。
LEDは頭部と首に設置されていて、旧キットと同じように目を光らせるのはもちろん、首のスリットから赤い光が漏れるようになっています。
首周りは、旧キットやアニメにもなかった新しいギミックや機能が設けられていて、「AZデスザウラー」の見どころの1つだと思いました。
腕部+脚部
腕には関節が追加されていて、肘はローリングジョイントで角度をつける事が、爪はボールジョイントで自由に角度をつける事ができるようになっています。
武器パーツは角度を付けることが可能。
センサーパーツも付属するため、アニメ再現のため両方をミサイルポッドにするか、バトスト再現のため片方をセンサーにするか選択が可能です。
脚部は「ゼノレックス」の機構を応用して、歩行と連動して膝が曲がっているようにシルエットが変化します。
合わせてシリンダーや装甲が可動するのはもちろん、追加ギミックとして踵が動くようになっていて、恐竜や鳥の歩く動きを再現するようになっています。
胴体
背中のファンはシャープな造形になり、フィンの隙間から内側が見れるようになっています。
ライトギミックも搭載されていて、不気味に点滅するのが良い感じ。
ミサイルポッドの装甲も展開が可能で、追加ギミックとして中央部分を独立して動かすことができます。
胴体部分は元のデザインをそのまま採用しつつ、ゾイドコアの展開ギミックが追加されています。
ゾイドコアのカバーは収まりがよく、ピッタリ閉じることが可能です。
ゾイドコアはアニメに登場したタイプではなく、どちらかというとバイオゾイドのコアに近い印象がありました。
個人的にはファンブックやアニメの印象から青く光イメージがありますね。
銃座部分もハッチを開閉することができ、コンソールが追加されています。
▼尻尾
尻尾は装甲の展開ギミックが追加されることで、旧キットよりも複雑なシルエットになっています。
展開されるのはミサイルではなく、放熱フィンのようで、アニメ基準で見るとここはミサイルにしてほしかったですね。
尻尾のセンサーは少々デザインが簡略化されていました。
気になる人は旧キットのパーツを取り付けても良いかも・・?
下からみるとフィンの造形の深さが良い感じ。
とはいえ、この造形だと尻尾を叩きつけるとフィンが歪みそうですね(^^;
この辺は大戦中に課題になって、ジェノザウラーで改善されたポイントなのかもしれませんね。
その他
「AZブレードライガー」と並べるとこんな感じ。
旧キットよりもサイズ差が大きくなり、「デスザウラー」の迫力がすごいことに。これなら「ライガーゼロ」の集団を一方的に破壊できるのも納得の体格差です。
▼素体
素体状態にすることも可能です。
背中には用途未定のギミック軸があり、この辺の活用はユーザーに委ねたのか、それとも「メガデスザウラー」や「ブラッディデーモン」の布石なのか・・?
▼説明書など
説明書や剰余武器パーツ、パイロット、プロイツェンフィギュアはこんな感じ。
▼荷電粒子コンバーター
背中のファンはコンバーターに変更することが可能です。
「AZデスザウラー」のレビューでした。
現段階で最高のゾイドと呼べるキットになっていて、その存在感はなかなかのもの。
今後はリアライズモデルが登場することで、プロイツェンデスザウラーサイズで遊べるのもよく、今後のゾイドで遊ぶためのキーアイテムとなりそうです。