ライガーゼロフェニックス
キット解説
ライガーゼロ フェニックス | |
---|---|
番号 | RZ-071 |
所属 | へリック共和国 |
分類 | ライオン・フェニックス型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 12.2m |
重量 | 106.0t |
最高速度 | 340.0km/h |
武装 | AZショックカノン×4 チャージミサイル レーザーファング 小型2連ビーム砲×12 AZ208mm2連装ショックカノン ストライクレーザークロー×4 |
発売日 | 2003年10月30日 |
価格 | 3980円 |
動力、餌 | 単4乾電池×2、モータ駆動 |
凱龍輝と同じB-CASが採用されたゾイド。
だが、そのコンセプトには大きな違いがある。凱龍輝は、ブロックスとのゾイド核リンクにより、局面にあわせて姿を変える汎用機。それに対してゼロフェニックスは、ブロックスを追加ジェネレーターとして利用することで、ライガーゼロ本来の基本性能を引き上げることを目的に造られた。フェニックスのコアブロックとの共振により、ゼロのゾイド核から発生するエネルギーが増幅される仕組みになっている。これによりゼロのパワーと運動性は飛躍的に拡大し、フェニックスとの自在な合体・分離により、短時間の空戦や降下作戦も可能になり、運用面での戦略性も高まった。さらに余剰エネルギーは、エネルギーCAP技術でチャージミサイルに蓄積。ゴジュラスギガのゾイド核砲1門に匹敵する破壊力も手に入れたのだ。
レビュー
アメリカ版のブロックス Fire Phoenix を日本国内版のカラーに変更し、本体のゼロもそれに合わせたカラー変更がなされたゾイドとブロックスキットのセット版。
共和国側ゾイド開発チームは政府としての組織が解体し、個々のグループ単位でゾイド開発を進め、ジュラスギガを開発したチームが作ったB-CAS(ブロックス・チェンジング・アーマー・システム)を装備したゾイドが凱龍輝、武器を開発していたチームが、共和国の量産機ライガーゼロの為に開発したB-CAS(フェニックスシステム)を装着したゾイドがライガーゼロフェニックスである。>
ブロックスを追加ジェレーターとして利用し、ゼロ本来の持つちからを倍化させ、飛躍的に運動性を高める事が出来た。エネルギーCAP技術(キャパシタの略と思われる、いわゆるコンデンサ)を使ってフェニックスシステムで増幅した余剰エネルギーをチャージミサイルに装填(360秒掛かるとされる)、発射することによってギガのゾイド核砲一門分に匹敵する力を得た。このミサイルは露出しているため、充填後に狙い撃ちされると大変危険だと思われる。
キットの内容は二体分あるので部品点数は多い。ライガーのゼロアーマーも新色になり、フェニックスとも共和国らしい色に変更されている。ただ、「プロタイプ」の設定の通り、ブロックスのランナーの番号は独立しておず、単体発売の可能性の薄さを感じさせる。(実際、フューザーズの放映中も単体で発売される事はなかった)
当時、アニメが日本国内で放映されていなかったため、設定や活躍を想定する手がかりは付属のバトルストーリーしかなかったが、このキットに対するバトルストーリー上の扱いはかなり酷いものである。帝国皇帝を先の戦いで逃した責任を問われ閃光師団(レイフォース)から「懲罰部隊」に格下げされ、戦場を知らない上層部の判断の結果なのか、もっとも過酷な任務(要は死んで来い)ばかりをやらされている。そして、彼らは旧共和国首都へと続く道を切り開くため、キマイラ要塞都市への奇襲を命じられたのだった。
結果は最初こそ戦果をあげたものの、セイスモサウルスの登場でゴジュラスギガの首が飛ぶ等、共和国側は退廃を喫する。そして味方の時間稼ぎの為に無謀にもセイスモに立ち向かうはめになり、結局は全滅する。
よい見方をすれば、ゼロフェニックスの活躍によって、共和国は凱龍輝が要塞に到着するまで味方の損失を最小限に押さえ込むことに成功し、負けてしまうのは元々決定的な力の差があったあったからで、それでも立ち向かっていった彼らの勇気に敬服する。ということになろう。
ジェットファルコンと合体することで、ライガーゼロはゼロファルコンへと進化することが出来る。