ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3

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トゥトゥルソム
トゥトゥルソム
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投稿者
江戸川次男
分類チェンジマイズブロックス
シリーズ紅き破壊者と黒き救世主
投稿日2004/11/22 22:38:42
最終更新2004/11/23 14:10:24
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トゥトゥルソム(キメラ型)

「混沌の出来損ない」を生み出した科学者ジム・リスパンサブルが自らの犯した罪を償うため開発した、制御を可能とした完成版イミテーションインフェルノコアを搭載したゾイド。通称「もう一つの紅」。
デモンズヘッドをベースに開発した機体であり、その顎を使った近接戦闘は見るものを恐怖させる。
 また、デモンズヘッドの欠点であった機動力の問題は、マグネイズクロー、マグネイズテイルを飛行用に転用することで解消。マッハ1.5で飛ぶことができる。
 また背中の分離式支援ユニット「我居場闇」(ワイバーン)は、本体から分離、飛行し、コックピットからの遠隔操作で砲撃戦、近接戦闘の両方をこなす。搭載されている変濃荷電粒子砲は、荷電粒子砲を強い、弱い、強い、弱いと高速で変化させて撃つもので、相手の装甲や、シールドを効率よく破壊することができる。側面についているのは、荷電粒子ブレードと呼ばれるもので、表面に荷電粒子砲を流すことで高威力の斬撃を与える。

8章:もう一つの紅 我が過ちの責任をとる(Another red. I'll take the respon sibility of my error)

  ガシン ガシン
紅のゾイドが歩いていた。
ハルパリュケ要塞を目指して・・・

「ここか。」
要塞の少し手前で立ち止まる。
「なんてあいさつしようかな。」
のんきなものである。
一方要塞では、未確認の機体の出現したため、ゾイドを出す準備を始めていた。
「あー、あー、こちらジム・リスパンサブル」
そういったとき、要塞からナベリウスが飛び出した。大量に。
「な!? ち、違う。 俺は敵じゃない。」
言葉がむなしく響く。
次の瞬間、紅は飛んでいた。
「やめてくれ。戦いに来た訳じゃない。」
男の声が響く。
ナベリウスの攻撃が始まる。
「くそっ、俺は敵じゃないんだーーーーーー。」
そういうと、背中の何かを分離した。
それは、急降下した。
横についた棒みたいのが光り、次々とナベリウスを切り裂く。
本体はというと全く動かない。
まだ通信を続けていた。
「やめてくれ。俺は敵じゃない。お前らもこんなところで戦力を消耗したくないだろう。頼むからやめてくれ。」
分離したものは、高く飛び上がると、荷電粒子砲での砲撃へとうつった。
「アレス でる。」
アムドゥシアスがでる。
分離したものが最後のナベリウスを撃退したときだった。
アレスはその光景を見て驚いた。
全機行動不能だったが、コックピットや、コアには全く損傷がなく、ただ動かなくしているだけだったからだ。
「まずその飛んでるのをくっつけて、地上に降りろ。話はそれからだ。」
「わかった。」
それは素直に従った。そしてコックピットを開けた。
「おいおい、まだコックピットを開けろなんて一言も」
「まだってことはどうせ開けさせるんだろ。なら一緒だ。」
「・・・まぁ、いい。で、あんたは何者だ。何しに来た。」
「俺のことは、あとで話す。目的は、お前らと一緒に戦うことだ。」
「!? おい、今なんて。」
「一緒に戦うと言ったんだ。」
男は、凛とした声でそういった。ただ、それが気弱な人が無理しているような雰囲気があったが。
「同志が増えるのはありがたい。機体と腕はこの通りだしな。一緒に戦うかどうかは別として、とりあえず中に入れ。」
そういうとアレスは要塞に向かった。
紅もそれに従う。
アレスに従い、ジムは応接室にはいる。
中には、要塞責任者とエリスが居た。アレスもソファーに座る。(エリスとアレスは2人用のソファーに並んで座る)
「どうぞ」
エリスが促す。
「では」
短く返事をして、ジムも座る。
「単刀直入に聞く。お前は誰でどうしたい。理由もな。」
要塞責任者が重い声で聞く。
「私はジム・リスパンサブル、科学者です。大学でゾイドコア関係の仕事をしていました。」
「科学者であの腕かよ。 すげーな。」
アレスが驚いて声を上げる。
「自分はこれでも作ったゾイドは全て自分で試験運転してますから。」
「で、何が目的だ。 ここで戦ってどうしたい。 家族を殺された復讐とか言ったら帰ってもらうからな。」
要塞責任者が聞く。
「私は、罪を償いたいんです。 混沌の出来損ないを作ってしまった罪を。」
「!?」
3人の目がジムに釘付けになった。
「お、お前が出来損ないを。」
「はい。そうです。私が・・・」
次の瞬間アレスはジムの胸ぐらをつかんでいた。
「貴様、あれがどのくらい人を殺したか解ってんのか。あれが・・・どのくらい・・・」
アレスは、力無くその場にへたり込むと、急に泣き出した。先ほどまで、怒りと憎しみに満ちていたその瞳に今は悲しみが満ちあふれていた。
「アレス・・・」
エリスがアレスをやさしく抱きしめる。
「話を続けてくれ。」
下を向いて暗い顔をしたジムに、要塞責任者はそういった。
「そう、あれはたくさん人を殺した。僕は、もっと責められるべきです。殺されてもかまいません。ですがあれは、あれだけは僕が破壊しないといけないんです。そうしないと・・・たとえ僕が死んでも僕の罪は・・・消えないと思うんです。皆さんに許してもらおうとは思いません。ですが、一緒に戦わせてください。せめてもの罪滅ぼしに。」
暗い口調でそういうと、ジムは多少冷めたコーヒーを一口飲んだ。
「言いたいことは解った。君の素性も本当らしいしな。悪いが調べさせてもらったよ。君を信用しよう。今日から君は我々の仲間だ。」
責任者は、(彼にしては)明るい口調で言った。
「・・・アレス? アレス!?」
「・・・グガー グガー」
「もう、こんなところで寝るなんて。ほら、起きなさい。」
「・・・ジム君、早速君の部屋に案内しよう。」
責任者があきれた口調で言った。
「はい。」
ジムも笑いを含んだ口調で返す。


数日後

「アーレスッ それちょうだい☆」
「・・・やだ。」
「えーー、しんじらんない。こんなにかわいい娘が頼んでるのに」
「かわいくないし、もしそうでもやらねーよ。」
「ひっどーい。傷ついたー。慰謝料としてそれちょうだい。」
パクッ
最後の一切れをアレスが口に入れた。
「なんか言ったか。」
「あーーーー!ひどい、ひどいよ、アレス。あたしが欲しいって言ってるものを全部食べちゃうなんて。」
エリスの泣きまね攻撃が始まった。
「・・・仲・・いいですね。」
ジムがほほえみながら小さく言った。
「どこが」×2人分(アレスとエリス)
「・・・」
互いに顔を見合わせている。
「まねすんな(しないで)」
2人の連係プレーにジムは腹を押さえて笑っている。
「ちょっと、何笑ってるんですか。ほんとに違うんですよーー。」
顔が赤いので説得力がない。
「まぁ、そう言い張るのならそれでもいいですけどね。」
ジムが笑いを抑えながらそういう。言い終わるとまた笑い始めた。
アレスはいいわけをすでにあきらめて逃げていた。
「ああ、アレス、どこ行くの。って、ちょっとジムさん、ほんとにそんなんじゃないですよ。誰があんな馬鹿と。」
「アレスさんに言っていいですか、今の?」
「え!? だ、だめ!」
「何でですか。単なる同僚なんでしょ。それも陰で馬鹿とかいっちゃう程度の。ならいいじゃないですか。それとも他に理由があるんですか?」
「い、いや。それは・・・」
ポンッという効果音とともに赤くなっていた顔がさらに赤くなる。
「はははは。 やっぱりそういう仲ですか。 なかなかハンサムですしね、彼。」
何かを口の中でもごもご言ったエリスを無視してジムは食堂を出る。
「・・・なんか・・・のまれちゃってるな、俺。」
廊下でぽつりとつぶやいた。
空は今日も晴れている。

作者コメント

ええっと、ちょっと重要かなと思ったので外伝ではなく勝手に8章とさせていただきました。俺のバトストって恋愛描写が多いな。何でだろ。
機体は、出来損ないの次回作のあまりパーツで作りました。ですからパーツが足りず、急遽武装を分離するという設定に。

というわけで、登場人物の追加をお願いします。 マリ君さんすいません。こちらのミスで「性格」が「正確」になっていたので直してください。

ジム・リスパンサブル(男)年齢:21 階級:なし 職業:現在ゾイド乗り 元大学助教授
イミテーションインフェルノコアの開発者。インフェルノコアとの相違点は彼しか知らない。
もともとただの学者だが、自分のもしくは学生の作ったゾイドに乗ってるうちにゾイドの操縦がうまくなり、現在はネオゼネバスのエースパイロットと勝るとも劣らない腕を誇る。
性格は、物静かで気が弱い。その割には、気が強いエリスを問いつめるなど、意外なところで根性を発揮する。
特技は、文章の作成で論文なども得意だが、もっぱら友人をからかうときに使う。
搭乗機はトゥトゥルソム


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