ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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妄想戦記外伝ゾイドバリエーション 「女神の恋人」 ZAC2105年秋、共和国崩壊から3年。中央大陸はネオゼネバス帝国の緩やかな占領政策の下、穏かな日々が続いていた。長きに渡る戦争に兵士達は疲れきり、護るべき愛しき者達は皇帝の血を引く正統な支配者の穏和政策によって丁重に保護されていた。国を亡くし戦う意味を見失った今、少なからざる共和国兵士がネオゼネバス帝国に同調、投降していった。しかし、、多くの傷を負い、多くの仲間を失い、失う者すら失ってなお、未だに大陸を流離う一機のゾイドの姿があった。記録上1年以上も前に全滅した筈のヘリッククルセイダーズ遊撃部隊第4分隊所属、如何なる激戦地からも帰還する不死身のパイロット「ラバー・オブ・フォーチューン(女神に愛された男)」、”ニルス・K・ポリカルポフ軍曹”の駆る高機動ゾイド「ハウンド・フォックス」である。 西方大陸戦開戦序盤、所属部隊を全滅の危機から救った特務部隊仕様の黒のガンスナイパーを駆る階級、生死すら不明の”レミィ”なるパイロットを捜し、彼は今も彷徨い続ける。気紛れで惨酷な女神の加護の下、多くの傷を負い、多くの仲間を失い、失う者すら失ってなお、孤独の中で彼は彷徨い続ける……。 ――…果たして彼を愛したのはフォーチューン【幸運の女神】か、マーズ【戦の女神】か、死神と言う名のワルキューレ【戦乙女】か…―― 「俺だけの女神の名さ。俺の幸運の金髪の女神のな。」 「コンバットシステム起動、”レミィ”!力を貸してくれよ!!」 「へっいい男は死なねぇんだよ…」 「…9年間、貴女を捜し続けた。……ずっと…貴女に逢いたいと想っていた……。」 「…もう俺一人残されるのはゴメンだ…。隊長さん!俺の女神様を頼んだぜ!!」 当機「RZ−046B ハウンドフォックス」は「RZ−046 シャドーフォックス」の簡易量産型である。ライガーゼロの随伴機として開発されたRZ−046は本来、290 を超える速度、光学迷彩、消音装置、高精度センサーを装備し共和国軍陸戦ゾイドでは最高のステルス能力を持つ傑作機といわれる。しかし、その同クラスゾイドを超える高性能ゆえRZ−046は従来の同クラスゾイド(コマンドウルフ系)に比べ桁違いの一機辺りのコスト、高い整備技術、生産期間を要する。この最大の欠点を克服する為に開発されたのが当機である。来るべきガイロス帝国軍とのニクス決戦に備え、コスト、生産期間を圧縮し絶対的な機体数を揃える為に開発された機体とされる。 「RZ−046B ハウンドフォックス」は共和国軍陸軍上層部の、コスト、生産期間を抑えつつRZ−046と同等の性能を維持せよ、との過酷な要求を受け開発が開始されるも短い設計期間に軍の提示するスペックを満たす為に、かなりの機構を簡略化されている。最大の特徴は、膨大な降雪量に加え、時にはブリザードが吹き荒れる暗黒大陸における正面きっての大開戦には不要と判断された、RZ−046最大の売りである光学迷彩を始めとするステルス機能はその全てが排除されている(故に当機の事をRZ−046開発に携わった技師は”絞りカス”と皮肉った)。結果として当機は陸軍の要求に達し、更に多くのエネルギーゲインを要求するステルスシステムの全廃によって作戦行動時間の延長、整備性の改善による稼動機の維持などの恩恵を得ており、よりRZ−009【コマンドウルフ】の正統な後継機的な機体としての色合いが強くなっていると言えよう。 頭部コクピットには共和国軍の誇るパイロット達の近接格闘センスを生かす為に広範囲の視界を確保できる従来式のキャノピーを採用しており、武装は同時期に開発されたRZ−053【ケーニッヒウルフ】からフィードバックされた両前肩部搭載式ミサイルユニット、主武装に二連装低反動撤甲レーザーバルカン(口径を小径、低威力化し、二連装化する事によって正確な弾道、高い連射制圧能力、対空攻撃能力を獲得。)を装備している。 しかし、当機は生産開始後間もなく帝国のデスザウラー投入により情勢は一遍、共和国はRZ−055【マッドサンダー】の開発が急遽最優先事項となりRZ−046Bの生産は打ち切られ、100機にも満たない生産数に終っている。 後に共和国崩壊後、共和国ゲリラ部隊によってコストと整備性を評価され極秘拠点によって再生産されるも、生産拠点の位置や共和国の輸送経路の混乱から熟練のパイロットの下まで機体を輸送する事が叶わず再生産された機体はその多くが技術的に未熟な急造パイロットによって運用された。 故に多くの機体がそのRZ−046譲りの優秀な性能を発揮する事無くキメラゾイド部隊との戦闘によって失われ、結果だけを評価する臨時共和国軍司令部により低性能機と評価された事に加え、共和国のブロックス技術導入によりRZ−046Bの再生産打ち切りが決定される事となる(因みにニクスにおいて運用された初期生産機をRZ−046B1、中央大陸において再生産された後期生産機をRZ−046B2と分類する。B1型の標準カラーはシルバー一色、B2型の標準カラーは白を基調とした歴代の狼型に順ずるカラーを採用。ポリカルポフ軍曹搭乗機は試験段階であったHAケーニッヒウルフに採用された対ジャミングウェーブ能力をもつ特殊塗料と同系列の技術を実験的に採用している)。 当機、「ハウンドフォックス」は優秀なポテンシャルを持ちつつも情勢に翻弄され正当に評価される事無く消えていった悲劇の機体と言えよう(その生産数の少なさから、終戦後ながらく映像資料に僅かに残された当機を巡り、多くのゾイド評論家たちの議論の的となったが、後に1機のRZ−046B2がゾイテック社所有のロイ戦争博物館に収容され”謎のフォックス”論争は幕を閉じる事なる。研究者によって残された資料と実機を比較し、正当な評価が下されるのは終戦から100年後の事である) 余談ではあるがクーパー港付近の拠点で生産されるもパイロット不足から爆破廃棄を待つだけであった44機のRZ−046B2は共和国の東方大陸脱出に相まって東方大陸の小国へと渡る事となった。ネオゼネバス帝国強硬派によって侵略の危機に晒されていた、小国の高い士気と技量を持つパイロットによって運用されたRZ−046B2はその真価を存分に発揮し、小国では高く評価、重宝された(敵勢力下に取り残された当機を回収する為に1個小隊が動く事はざらであったという。東方大陸には野性ゾイドの頭数が圧倒的に少ない事も一つの要因である)。 小国に渡った当機は経緯上余剰部品が極端に少なく、また数少ない機体は例外なく精鋭搭乗員の手に渡っているため、破損した場合は搭乗員に合わせ自国製部品によって改修されるのが常であった(これによって僅か数ヶ月後には全ての機体は実質上、専用機となっていたと言われる) 中でも”S・サカイ海軍中尉”による指揮系統を失い暴走する100機程度の混成キメラブロックス部隊を、四式疾風海軍使用「烈風」との連携とRZ−046B2のブロックスを遥かに上回る出力、機動性を最大限に駆使する事によって、キメラブロックスの神経の集中するジョイント部及びキメラコアのみを的確に撃ち抜き僅か海軍ゾイド1個小隊によって全てのキメラブロックスを沈黙させたエピソードは有名である(サカイ中尉機は装甲を削ぎ落とし、機動力を重視した四式疾風と同コンセプトのチューンを施していた。また、中には虎の子の機体とパイロットの損失を危惧し通常の装甲キャノピーを装備した機体も存在する )。 小国において、ガイロス帝国製ゾイドと肩を並べる共和国軍製の純白のRZ−046B2の姿や、本国と小国で全く異なる機体の評価など、当機”ハウンドフォックス”は数奇な運命をたどる事となる(小国において当機は通信機材、敵味方識別信号装置などに改修を加え陸軍機を”キ−46 橘花(Kikka)”、海軍機を”46式 藤花(Touka)”と命名し、重宝した。) 「RZ−046B1 ハウンドフォックス”レミィ”」のパイロットを務めたのがニルス・K・ポリカルポフ軍曹である。常に軽い調子に笑みを絶やさない部隊のムードメーカーな存在であるが、彼の二つ名「ラバー・オブ・フォーチューン(女神に愛された男)」の示す通り、共に戦い抜いてきた戦友が全滅しようとも唯一人、女神の加護を受けているかの様に無事帰還する死に見放されたパイロットである(メリクリウス湖戦での部隊内単独帰還を始め、ただ一機の共和国軍機を残し両軍ゾイドが全滅したオリンポス山攻略戦では軍曹の機体はコアのトラブルの為に未出撃であり結果的に部隊内では唯一の生存者となった)。 帰還後も明るく振舞い、軽口を聞くものの彼が時折見せる、散って行った仲間を想う遠い目は彼も非情に成りきれない一人の青年である事を如実に物語っている。 ZAC2100年初頭、北エウロペア大陸にて繰広げられたゲリラ戦にて常の如く彼を残し部隊が壊滅寸前の所を、最新鋭機RZ−030【ガンスナイパー】のカスタム機を駆る特務小隊によって部隊は救われており、その一機を操縦していたのが”レミィ”なるパイロットである(通信記録に彼女の顔と、彼女の名を呼ぶ小隊長の声が記録されている)。それ以降、ポリカルポフ軍曹は、金髪の女神に護られていると嘯くようになり、搭乗するゾイドに”レミィ”と名付ける事となる。(友軍兵士が彼の事を、その不幸なまでの強運と彼の嘯く女神に相まって「ラバー・オブ・フォーチューン(女神に愛された男)」と呼ぶ様になるのも同時期からである) 彼が共和国崩壊後もフルネーム、階級、まして生死すら不明の彼女を捜し続けるのは、自らの呪われた運命を一瞬でも変えた、彼女への何らかの想いの為であろうか。 ZAC2109年早春 中央大陸戦終結直前、ポリカルポフ軍曹は記録上、戦闘の鍵を握る高速戦闘部隊の一機に迫る荷電粒子砲の砲撃を自機を盾に防ぎ、コックピット諸共融解。壮絶な戦死を遂げている。なお、彼の庇ったパイロットが彼だけの女神”レミィ”だったかは記録に残されていない。 ぼくのゾイドさいきょう。と素直に書けない渋好きクサレゾイダー、SlopeBookです。今回はなかなか出来の良い平成ゾイド、フォックスを設定的にアレな機体にしてみました。ジ○しかり、リ・ガズ○、ストラ○クダガーしかり、優秀なオリジナルの利点を台無しにした量産機好き属性が爆裂です。ポイントはヒートプレス初挑戦の共和国伝統キャノピー。武装や制作コンセプト、カラーリング等は手に入れることの出来なかったHAケーニッヒウルフへの(死) 以上、嬉しい事にまだまだ盛り上がりのあるゾイドサイト様も有るようなので、このブツもどこかのサイトに転載でもしようかと企んでいるSlopeBookでした〜。 |
【レッド】 | 2004/08/06 22:39:04 | ||||
初めましてー。 作品を拝見しましたが、全ての作品が渋めにまとめてありますね。 渋好きの私には、ダイレクトにツボにきました。 これはシンプルにまとめてあって(キャノンをはずした状態が)、キャノンも違和感なくついてますね。 私は渋塗装ができないのですが、いつかこのシリーズのゾイドを作りたいと思います。 | |||||
白狐 | 2004/08/07 00:43:49 | ||||
見た目はヘヴィーアームズシャドーフォックスみたいな? シャドーフォックス大好きなものでこいつはイイですなぁ。 キャノピーにダブルガトリング、ウェポンラック内シリンダー(?)あたりがもの凄いヒット。 最強で無いからこそのバトストの深みというか、そういうのがあって良いですよねぇ。 | |||||
【共和国整備兵】 | 2004/08/07 09:34:39 | ||||
・・・やはり共和国ゾイドはキャノピーでありますなぁ(しみじみ)。さりげなく青系統な迷彩であるのも共和国フェチ(笑)的にはポイント高し。 タイトーの罠にかかり、砂漠戦仕様のゴジュラスギガで従軍しておるため、ベアファイター(あ、言っちゃった)の製作が全然進まない整備兵であります。 期待を裏切らぬ渋度に相変わらずハイセンスな塗装と・・・もうこのシリーズ他作品の奔流の中に埋まってしまうのが勿体無いでありますよ。 SB様自身で渋ゾイド限定サイトなぞを作るしか!(笑 ちなみに整備兵もサイクロプスを某所に投稿してみましたが、渋ゾイド好きな人はやはり希少種であるなぁと感じたり感じなかったりであります(;´д⊂)オタガイガンバリマショウ | |||||
巫鎖姫 | 2004/08/07 20:55:19 | ||||
>ぼくのゾイドさいきょう。と素直に書けない 至言、であります。私のゾイドさいきょー。なんて 私も言えやしません(寧ろ最狂…;) そして私は渋ゾイド大好きッ子です!(鯖を読むな) しかし自分で作るとどーしても派手になる傾向がありまして; このようなゾイドを作れる方を純粋に尊敬しておりますm(_ _)m これからの作品も楽しみにしておりまする(ぺこり) | |||||
YUKI | 2004/08/07 22:52:01 | ||||
![]() | 最強なんて烏滸がましい事、言える筈もないヘタレな私。ですがー。 こういう物に抱くのはやはり。己では手に出来ないモノへの憧れ、でしょうか。 …いつかやってみたいと放言していたものの。困った事に現在異国、 塗料もパテも売ってる場所を目に出来ない存亡の秋。(がっくり) 私が日本の地を踏むまでには。何とかしたいものだったりな。 もう機体に関しては言う事なくというか、私なんぞではコメントも勿体なかったりですが。 …やはり、こうでこその。次世代中型高速機だったのではないかしらん、と。 フォックスへの理想、想像、妄想?重ねてしまうのでした。 ……そしてこぅ。哀しくも凄絶な。こういった物語にも。心惹かれるのが常なのです。 ――――最近、様々なゾイドサイトやらその場の人々やら(ゾイドではなく)を。 批判するだけしかしない心無い方々を目にしたせいで、凹み気味になっていたのですが。 こういった作品やそれを作る方々さえ居れば、まだまだ大丈夫だと思った次第。 僭越ながら、救われたと言わせて頂ければなのです。(礼) | ||||
タイフーン | 2004/08/08 02:01:09 | ||||
![]() | 皆様の言うとおり、自分から「私のゾイドは最強だぁ!」なんて言えるわけも無いタイフーンでございます(汗 そして作品ですが、青などを使った迷彩パターンも良いなぁ、と思う次第です。 「共和国らしい」キャノピー方式のコックピットもダブルレーザーバルカンも、そして量産化にやや不向きであると思われる高性能機シャドーフォックスを量産化し易いように改良したという設定もやはりミリタリー観点から見て実に魅力的な設定です。 やはり兵器というのは性能だけでなく、費用や整備のし易さ等も大きく評価に影響してくると思うので、この機体の総合評価はかなり高そうです。 こういった渋ゾイドが少しでもゾイドファンの方々の中で認知していけば良いな、とか思ってしまうのでした。 これからも是非渋ゾイドを公開していってください、一人のゾイドファンとしても応援させていただきます。 | ||||
【SlopeBook】 | 2004/08/09 21:27:38 | ||||
この無駄に長い設定文はある人物に捧げる為のものっだったり(挨拶) >レッドさま ムフフ、有望なゾイダー少年を渋ゾイドによって洗脳を(銃声) 時代に全力で逆らう旧初期ゾイド革命派に新たな同士が…。自分の作った、妖しげな迷彩と駄目設定で興奮できる頃に挑戦してみてくださいな(笑) >白狐さま もちろんモチーフは武装過多王狼です。最強ゾイドなんていらんのです。ト○ーさんはそれが解らんのです。 ちなみに私は「タバコメイド」さんが凄いヒット。パイロット絵、描いて下さ(死) >共和国整備兵さま 同士整備兵殿、やはり共和国軍はキャノピーですな。迷彩はイスラエル警察迷彩なる謎迷彩です。この青系迷彩は初めて見たときからケーニッヒに使おうかと思っちょったとです。 渋ゾイド限定サイトはいつか作りたいですなぁ。いま注目はAISENさまのゾイドサイト。同士殿も必見ですぞ(笑) >巫鎖姫さま 渋ゾイド大好きッ子ハケーン!!そして有難うゴザイマス。これからもドロドロと渋ゾイドをひり出しますのでご期待をm(_ _)m >YUKIさま 何気に全作品にコメントを頂いているYUKIさま。感性がほぼ同じに違いない(笑) 個人的にYUKIさまが何者でドコの異国に、なぜ滞在しているのかが激しく気になります。妖しげな成形色の部品が更に謎を(爆) 帰国する事があれば、共和国整備兵さま並みにSFや、ゾイドの方向性について一晩は語り明かしたいです(笑) >タイフーンさま タイフーンさまとも感性がシンクロ率100%!?まさしく同じ考えであります(;´д⊂) 「なんちゃってミリタリー」ですが応援に大感謝です。これからもタ○ヤの組ヤスリをボキボキへし折りながら頑張ります(笑) | |||||
YUKI | 2004/08/10 19:11:13 | ||||
![]() | <怪しげパーツ あれ、は。確か再生産掛かったらしいのに、国内では殆ど見受けられなかった代物。なのです。 後、白いアタックユニットだとか。金色のパイルバンカーだとか。 青いミサイルユニットだとか。在るらしいのですがー。 …取り敢えず。文系故の大東亜圏語学研修。二・三年、予定。でしょうか。 ――そのくらいの間でしたら、まだまだゾイドは続いている筈ですし。 それでもやはり日本がよろしく――トランスホークで思い知りました。(がっくりと) 感性。と、いうよりはー…多分憧憬。なのです。 渋い機体は勿論として。それだけでなく、渋いストーリーが好きなのやもしれず。 SF感の基本が割とタイトー系STGですもの。って。インフィニティもタイトーでしたっけ。(むむ) | ||||