ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
メインサイト TOP 作品を投稿 更新順 新レス シリーズ ユーザ |
|
|
コメント | ||||
---|---|---|---|---|
「皆さん!、こちらですっ!。早くこの避難シェルターに!」 怒濤のごとく押し寄せる人。すべて逃げてきた人たちだ。 昨夜の傷を癒すため俺らは修復作業をしていた。そこに姫が来た。何をするかと思えば。いや、思う必要も無いな。今までのあいつらの戦い方を見れば何するかは一目瞭然じゃないか。破壊のみ。それだけだ・・・・ 町では姫たちが暴れている。それを止めるために残り少ない警備隊のメンバーが全員出ているのだ。大会に出場予定だった選手たちも出ている。俺の今の使命は町の市民の安全確保だ。だが、戦いたかった。出ても無意味なのは分かっている。だが戦うすべを持っている者が一人、ここにいるのは辛かった。 「大丈夫だ!。あそこには『約束されし勝利の剣』や『黄昏の鬼人』、『戦場の激震』だって。そしてなにより『紅のヴァルキリー』がいる。だから安全だ!」 そう自分に言い聞かせる。だが・・・・・ 「アンサラー・・・・。嫌な予感がする」 ズガァァァァァァァッァァァン とっさに近くの岩陰に隠れた。あれは『骨翼の戦妃』!。何故こんな所に!このまま気づかず帰ってくれ。頼む。そう祈るしかない。だが 「あれは影がもう一つ・・・・・」 はっとした。時間は夕暮れ時。だんだんと大きくなる影。見上げれば・・・・・・。日を浴びてきらめくランスと長い尾・・・・・。 「キルゥゥッゥゥゥゥッゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッゥゥゥッゥゥゥゥゥ」 けたましい声と共に地表に落ちてくる。それはあの 「・・・・・ナイトメア・・・・・・」 「あれは骨翼の戦妃。貘じゃないのか。残念。まぁ。良い相手にはなりそうね」 残念そうな言葉がとても重苦しく、恐怖を駆り立てた。だが止まっている暇もない。この場を離れなければ。確実に戦闘にあって死んでしまう。俺は駆け足で去っていく。だが人の足はそんな速いもんじゃない。混じり合う2体の剣の衝撃波。俺は吹っ飛んだ。とても遠くに。もう被害もあわない。だがこの戦いは見届けなければならない。そう思った。 「すごい・・・・・。あの骨翼の戦妃が押されてる。避けるので手一杯だなんて。能力を使う暇が無い」 実際に骨翼の戦妃は高速移動が可能でその速度は尋常ではない。だが、相手はそれすらに追いついて攻撃を加えているのだ。空に飛んでも、相手はそこに追いつく瞬発力で追い打ちをかける。圧倒的だった。このまま行けば、確実にナイトメアが勝つだろう。だが。 「キルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」 相変わらず奇声を発しながらナイトメアは追いつめる。骨翼の戦妃は再び急上昇した。 「なぜ飛ぶ?。空中の行動も見切られているだろうに」 それにあわせて高く飛び上がるナイトメア。そこを突いた。勝利したのは骨翼のだった。 「すごい。空中での機動性をいかして相手が跳んだときに後ろに回って突く。空中なら避けようがないから確実に当たる。さすがは」 だが動けないはずのそれから 「私は死なない。ナイトメアだから。私を喰えるのは貘だけ。私を殺せるのは魔剣だけ」 そう言い終わったときに右胸に手を刺した。そして何かをとっていくとそのまま骨翼の戦妃は去っていった。ふと思った。ブラックボックスの今の戦闘データを見ればある程度の敵の動きが分かるかも知れない。そう思い倒れているそれのコクピットに入った。 「・・・・・良かった駆動系は死んでるけど、コンピュータは生きてる。ここからブラックボックスのデータを・・・・」 開こうとしたが画面に表示されている言葉に驚いた。 「トランスフォームプロトタイプ”グラム”・・・・・。盗品だと!。そんなバカな!」 だがこうも思った。あいつがとっていった物は何なのか。 「もしかすると・・・・・」 ボディチェックをした。もし欠けているパーツがあれば知らせてくれる。そして 「ビンゴか・・・・・」 【重要書類 ○月×日、午後△時ごろ、町を襲った姫の内1体が町はずれにてナイトメアと戦闘、勝利しました。ナイトメアは破壊されました。ナイトメアは盗品とされていた暗黒大陸で開発された可変型試作機”グラム”であることがわかりました。残骸は回収済みです。ことの真相はグラムの開発中止をきっかけに苛立った研究員の一人が完成させて特殊なAIを装備させて脱出させたものです。ナイトメアはパイロットではなくそのAIからの声だと思われます。また姫との交戦の際にAIはとられたので修復できませんでした。これによりナイトメア事件を解決しました。またグラムの残骸は警備隊隊長アルクドレイド・レグライドが引き取り人として指定されています。またアルクドレイド・レグライドは本人の希望で近い内に除隊の予定です。】 警備隊はすべての町に置かれている防衛組織である。主な出動は町に対する攻撃を行った相手に対する迎撃やhmパンクラチオンの会場の護衛などである。地方によって使用する機体は様々だがパイロットによって独自のチェーンナップがされている。その力は微々たる物で大会出場者には及ばないかも知れないが、その団結力が町を平和に導いていると言えよう。 そして、今回hmパンクラチオンが行われる町にある警備隊が使っている機体がこのウイングランである。手持ちの武器はマシンガンとナイフだけだが、機動性は大会出場者にも負けないほどである(おおよそA+程度)。最大の特徴は戦闘機に変形することで飛行能力を持たない機体にたいしてなら有効だ。スペック上は他の警備隊の機体よりも上の性能で強力なところだと言われている。 しかし、昨夜の謎の機体の襲撃によりその90%が破壊された。さらに隊員の一人が死亡している。 2体目投稿。前回登場した警備隊の機体はこれなんですがサイズはM、S、どっちになるんですかね?。自分的には結構気に入ってます。バランス良いから多少無理な格好でも自立しますし、肘が稼働しないことをのぞけば可動範囲も高いし、変形するし この機体もお話載せようと思います。今回は勝手ながら骨翼の戦妃を出してしまいました。内容は姫hmブロックスとの攻防戦の裏話。ナイトメアさんをだして警備隊隊長の視線でやりました |