ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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☆10/31画像総入れ替え、物語追加。 ・Episode6「Beast Jungle」 誰もが眼前の光景に…「彼女」に息を飲んでいた。 「何で、だよ」モサスレッジに乗るラスティの呟きが、その場の皆の心を代弁する。 そう。「敵は…機械じゃなかったのかよ……ッ!!」 それは。異形共の中心に佇んでいる小さな姿、は。紛れもなくヒトガタをしていたのだから。 ――戦線は膠着を見せていた。 何処からともなく現れる異形のキメラ達に対し、生産の開始されたBLOXは確かに戦果を上げていく。 本能のままの行動しか出来ない彼等に対して、人間の操る兵器には緻密な作戦と思考が有ったからである。 4機種1小隊の単位で構築されたBLOX編隊。テストパイロットの二人と新たな仲間を合わせた彼等も其処に居た ――機械を。機械の獣を。只管に破壊するという目的の為に戦うルティア・シャッセン。 開発者の一人である男、科学者ではあるがパイロットとして優れるレイド=シュトース。 共和国軍海兵隊員として、戦闘経験の長いムードメーカーのラスティ・ブラック。 恩赦を受けた電脳犯罪者という特異な経歴を持つリム・レイアード・ライアー。 テストチームとして他の者達より幾らかだけ経験を長く持って。 ライオン型の特徴たる高速の疾駆から、振り抜かれたブレードが緩慢なデモンズヘッドを切り伏せる。 反応して振り返るシェルカーンの、装甲に護られていない頭部をウネンラギアのライフルが吹き飛ばす。 湿地に潜むディプロガンズは、同質の水中航行能力を持ったモサスレッジの牙に噛み砕かれる。 フライシザースは得意の対地格闘戦に持ち込もうと降下するよりも前、ナイトワイズの火力が撃墜する。 最早人間と機械の戦いは一方的ではない。ぶつかり「合う」、という行為にまで昇華されていた。 散発的な戦闘を繰り返すBLOXとキメラの激突の中――それは明らかに転機だったのだろう。 敵、が――「敵」もまた人間だ、と。知らしめられてしまう事は。 「い、やだ…でも。こんな真っ直中に女の子、なんて――」 最もそれを受け入れたくなかったのは。当然ながらルティアだった。 機獣が敵だから戦う、というのなら――その敵が人間なのだとしたら?それは敵、なのか? 敵が完全な機械だと誰もが思っていたから、それで戦えたという者達も少なくない。 …最早前世紀に戦いは終結し、戦争を知らぬ世代の者達も多かったのだから。 「何をやってやがるッ!それでも――これは、生き残る為の闘いだっ!!」 別の兵士のその言葉は、剰りにも当然の台詞だった。そして彼のウネンラギアが人間へと銃を向け―― 「愚かしいな。つくづく、貴様等Zi人の野蛮さは如何とも度し難い」 鈴の音を転がすようで。しかし同時に氷よりも冷たいその声音。ヒトガタ――少女が初めて声にした。 十数機のBLOXとそのパイロット達が一瞬制止してしまうほど――それ程に。怜悧に。冷淡に。冷徹に。 そして彼女が指を鳴らした時に異変が起きた。 背後に立つ二機の異形――シェルカーン、とコードネームを与えられているそれが共食いを開始したのだ。 ――――――!? それは。剰りにも凄惨で怪異な機械の聖婚。 二つの生命が一つに変わる畸形の交合。 喰らい合い絡み合い組み合い…それ、は一つの大型化した異形としての姿を現した。 誰か、が悲鳴を上げ――る間すらも与えられず、粉微塵に文字通り「叩き潰され」た。 ずるりとその腹部に顎門めいて砲口が展開される…放たれた火線は一撃、でBLOXの装甲を焼き尽くす。 「何故、キメラが完全に人為の存在であるか――理解せずに写し取っただけ、なのだろう? まして――その使い道も知らずというなら…嘗ての我等に等しい愚行に違いない」 最早破壊の嵐が吹き荒れていた。巨怪の振るう腕が、銃が、圧倒的な破壊力でBLOXを蹂躙し続ける。 その直中で少女、は笑う。笑っている……誰もが理解せざるを得ない。それは明らかに… カタチがどうあれ、マトモなニンゲンではないのだと。 「我等?……なん…だ。何なんだよ……テメー等はっ!!」 叫びは届いたのだろうか…目を上げた少女が両腕を拡げ、高らかに歌い上げる――それは。 「我等はOrganoids Regenesis Nations――”ORN”! 人機を統べる新人類にしてこの惑星の支配者たるべくして目覚めた存在! 歩みを知らぬ惑星Ziの民達よ――これが我等の宣戦布告だ。 生命在るこの星は我等が"母"の物となるべくに在る――――滅びろ、ニンゲン。」 ...to be continued. 新人類を名乗る勢力「ORN」に対し、中央大陸の人々は敢然と立ち上がり戦いを開始する。 だが彼等の兵器BLOXと比較して尚、異形の無人機動兵器キメラは明らかに異常だった。 この「ヘビーシェル」は第一世代キメラであるシェルカーン二機が融合・巨大化した物である。 優れた膂力と防御力を持ち、また腹部に増設された疑似ゾイド核砲は強力な破壊力を持つ。 分類:無人型融合キメラ 得意技:コアプラズマ(疑似ゾイド核より放出するプラズマ状の炎撃) 設定通り、シェルカーン二機を合体させた機体です。 腹部の疑似コア砲、というのはそのまま球状BLOXで、正面の穴が砲口という事に。 後は同じく尻尾のみ、ガチャBLOXのプラントタイプから拝借しております。 |
【こう】 | 2004/01/11 15:11:20 | ||||
おお、これはかっこいい! シェルカーン2機+αの機体ですねぇ シェルカーン1機より胴体と脚部が伸びてボディバランスが良くなってますね 疑似ゾイド核砲の設定も良いですね | |||||
【masa】 | 2004/01/11 15:57:36 | ||||
かっこいいですね。 特に胴体がぎっしりしてていいと思います。 ちゃんと元の形も維持してますし。 | |||||
YUKI | 2004/01/12 12:04:15 | ||||
コメント有り難う御座いましたっ! <胴体、脚部 確かにこの二点がシェルカーンの弱点だと思いますので、 其処の強化が命題でした…ゴリラ、と呼ぶには等身がやや高過ぎですが。 <疑似核砲 ――――解る方には多分解ってしまいますが…元ネタはガメラです(汗) | |||||
白狐 | 2004/01/15 19:35:05 | ||||
これは良い! ガメラが元ということは、通常は口からファイヤーで必殺技がアルティm・・・じゃなくてコアプラズマ、という事ですかな? でもやっぱ、コアプラズマ使うとエネルギー消費が激しそうだ。 最終必殺技はやっぱ、手が燃えたり? 次は変形だー!(笑 | |||||
YUKI | 2004/01/16 13:52:33 | ||||
…妄想追加。 <エネルギー消費 プラズマを一度放つと、二つ在るコアの一方は力尽きてしまう。 其処で倒した敵のコアを取り込み、また躰も再構築して戦い続ける… まさにキメラの異形っぷり全開という事で。 しかし手刀と変形はちと難しいような!?ミサイルトータスみたいな 大型チェンジマイズに仕える甲羅とかが手に入らないかしらん。(悩) | |||||