ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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バトスト↓ シャワーの音がする。 浴室のドアの曇りガラス越しに見える人影は今、髪を洗っているようだ。 肩を通り越し背中にまで達する長さの髪をゆっくり丁寧に洗っているようだ。 やがて、その音が止まる。 「ふぅ。」 軽いため息とともに浴室のドアが開く。 カーテンを開けるとやけに日差しがまぶしい。 ぼんやりと視線を受ける時計は6時半を指している。 眠たげな表情で朝食を作る姿は、すでに半分崩れかけている。 「…えっ。」 警報が鳴る。 フライパンを置き火を止めて、彼は格納庫へと向かう。 彼の名はロンという。 いわゆるエースパイロットである。 ブロックスが普及してきた現在でも彼は愛機のライトニングサイクスにこだわり続けている。 彼が今いるのは、広大な盆地を利用したとある後方司令基地。 基地は大まかに4つの区画に分かれており、司令部は第一区画、ロンがいるのは第二区画になる。 ロンはパイロットスーツを着るまもなくサイクスを起動させると格納庫から飛び出す。襲われたのは第三区画だと連絡が入る。 最高速で第三区画に向かうロンの前に広がるのは炎とジャンク。 襲撃からわずか数分で第三区画が消えた。 遥かかなたで炎が上がる。 第四区画だ。 彼はサイクスを走らせる。 またしても彼の視界には炎とジャンクが飛び込む。 先ほどと違うのは…そこに1機のゾイドが見えることだけだ。 レーダーにはほかに反応がない。 「1機か…」 敵も自分も、という意味だろう。 司令室からの通信も途絶えている。 その敵はあまりに速すぎた。 ロンが第二区画から第三区画に走り、さらに第四区画に来るまでの間に敵は1機で第一区画、第二区画を破壊し、今、第四区画を消したところだった。 ロンの顔は曇っている。 ロンは、走っていたときすでに気づいていたようだった。 もう自分だけ、という事実に。 停止した状態からサイクスを一気に最高速に引き上げる。 彼専用に改造が施されたサイクスは、彼の意のままに走る。 (ロードゲイルの改造機か?…人型?) その疑問を振り払うように彼は跳躍の動作に入る。 跳ぶ。 と、思わせて跳ばずに敵の左をすり抜ける。 横滑りしながら機体を回しライフルの照準をあわせ引き金を引いた瞬間、サイクスが左に跳ぶ。 ロンは何もしていなかった。 「なっ…」 驚きを隠せない彼の視界に飛び込んできたのは、一瞬前にサイクスがいたところに膝蹴りをかまし、開かれた右側のスタビライザーをもっていった敵の姿だった。 サイクスが、自らの判断で跳んだのだ。 危うく攻撃をかわせたもののサイクスを遥かに凌駕するスピード。 敵う相手ではない、とすぐに理解したようだ。 だが、スピードで負けている以上、逃げることさえできない。 膝蹴りをかわされた相手は腕の銃を正確にサイクスに向ける。 放たれたビームを横に跳ねてかわしたロンもお返しといわんばかりにライフルを放つ。次の瞬間、サイクスは最高速で敵に突っ込んでいた。 またもフェイントの跳躍をみせて横をすり抜けるサイクス。 だが、先ほどとは違いすれ違いざまに後足のつめで切りかかる。 それすらかわした敵はサイクスが振り向いてライフルを撃つのと同時に振り向き、そして走り出す。 ライフルをかわすため、やや右斜めに跳んだ敵は1歩でサイクスとの距離をつめ体を低くし左足でまわしげりを放つ。 ロンはとっさに口を開きそれを受け止めると同時にブースターを使用して蹴りを殺す。 ロンは左前足のクローを振り下ろす。 だが、敵は左足をくわえさせたまま右足で後ろに飛びのきそれをかわす。 左ひざが90度曲がった状態になる。 ひざに内蔵されたミサイルが放たれると同時にロンはサイクスを左に跳ばせる。 ロンはすぐに頭部マシンガンで敵を牽制しつつブースターで機体を最高速に引っ張り上げ、今度は正面から突っ込む。 小さめの跳躍からストライクレーザークローを叩き込む。 敵はそれをかわすために後ろに跳ぶ。 次の瞬間、最高速からの膝蹴りにサイクスは頭を持っていかれる。 サイクスはその場に力なく倒れこみ軽く痙攣すると動かなくなる。 そしてコアを打ち抜かれ、命を絶った。 END 機体設定 スサノオ 人型のブロックスで、そのスピードは陸戦機の域を超えている。 固定武装は腕部ビームライフルと膝部ミサイルポッドのみ。 腕部ウェポンラックにオプション武装を装備することが可能になっている。 こいつも竜滅用に作っていたやつだったり。 バトストは適当にでっち上げたやつだったり。 コックピットはいっぱいついているように見えますが、首の後ろにロドゲのやつがついていてそれに乗ります。 あとのは・・・荷物入れ? コメントお願いします。 |