ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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機体名:イシュタルエッジ(アーケオプテリクス型) 搭乗者:ニクス- 得意技:サンダーソード 登場Episode:「つばさ」より 旧大戦末期、シュトルヒアントラーを原型として開発されていた帝国製大型飛行BLOX。 但し想定より大型化したその体躯が空戦格闘に耐えうる速度を発揮出来ず、実際の採用は見送られている。 試作のみで終わっていた当機ではあるが、それを何処ぞより発見した搭乗者が改装したと思われる。 ――新たに追加されたジェットファルコンのバスタークローをマグネッサーとして使用する事によって、 辛うじてその速度が実践に耐えうるレベルへと引き上げられている。 全身の大型・小型火器による一斉砲撃や翼部バスタークローによる斬撃、 並列式プラズマブレードアンテナを用いたジャミング等、多彩な攻撃方法を持つ。 搭乗者には謎が多い。時にこの巨鳥はバトルを阻害し。時にバトルの暗部で蠢く妨害者達を駆逐する。 イシュタルエッジの搭乗者は大抵にして知られておらず…今回の様にファイターの前に現れる事は希、か。 Battle Story3- 「…………で」収まりの悪い髪を掻き毟る。「これは……なんだ、よ」 助けられた事は事実だ。それを否定する気も踏み倒す気も無いのだが。……だが、割に合わないのではないか。 そう考えてしまいたくなる原因は、目の前で喜色満面に喫茶店の甘味類を蹂躙し尽くす少女に有った。 「何だと言われても見ての通りの甘い物。目ぇ腐ってるんだったら上から列挙してみる? ケーゼ・クーヘン、タルトレット・オ・パンプルムース、ガトー・オ・ゾランジュ、テリーヌ・ド・ショコラ…」 「……もう良い」当面菓子類は見たくもない、と。胃痛と頭痛と胸焼けの三位一体攻撃に突っ伏してしまう。 大体、そもそも。こんな事よりも。大事なのはその現状に至る原因、きっかけなのだから。 「ニクス、だったか。何故俺を助けた?…まさかこうやってケーキだの何だの奢らせる為だけじゃないだろう?」 「いや。それがまぁ、半分くらいはあるんだけどねー」 「……って、おい」 思わずこのまま帰ってしまいたくなるが。しかして冗談は此処までなのか…ニクスと名乗った彼女は目を細める。 「…………忘れてるんだね。私の、私達の事も。彼等の事も。…キミ自身の事すらも」 ――また、だ。また。奇妙に疼く胸の内。 暗くなる視界のその向こうで。……あぁまた、あの女が笑ってる。悲しく。寂しく。 ねぇ?貴方は。私の事を…… 「――――っ」 かたりと立てられた音に我に返れば。彼女が席から立ち上がっていた。…卓上を埋め尽くしていた筈の甘味類が、 何時の間にやら全て塵一つ残さずこの世から消滅しているのは。有る意味、白昼の悪い夢をすら思わせたが。 「弱いな。真実から目を背けそれを忘れて……忘れたフリして自分自身をすら騙してる。 事実にも真実にも立ち向かう勇気を持たない、そんなのじゃ――――――いや」 其処までで。口を閉ざし彼女は歩き出す。…何を。何を、言いたかったのか。口を開く事すら赦さずに。 「……期待してたんだよ」小さく。私のそんな呟きは、何時も。操縦席に身を落ち着けてから。 此処なら誰にも聴かれない。文句も不平も泣き言も…本音も。好きなだけ口に出来るから。 小さく電子音が奏でられ擽られる聴覚は。イシュタルエッジが心配してくれているという事らしい。 「ありがと。……相変わらず気が利くね?……キミも。造られたモノなのに…さ」 そう、私と。私達と。彼等と。彼奴と。……同じだ。さっきの彼奴とは大違いだけど。 ………くそっ、と。小さく毒づいた。もしかしたら、と思ってやっと探し出したあの男は、けれども見た目だけ。 それ以外は全く異なるモノだった。仏頂面で偉そうで、そんなトコは似てたけど……何より。 やっぱり、違うんだ。ヒトを構成するのは記憶。思い出。…その、構成や情報じゃないんだと。思い知らされる。 苛立ちを押し殺してコンソールを軽く一撫で…愛機にまで心配かけてどうするんだ、と。 とにかく、期待外れだったのなら。それはそれで仕方がないから、また何かを探して――――「ッ!?」 ……思考が、中断させられた。熱に衝撃に閃光に――これは、攻撃!? 舌打ちを。手の中には、あの女が残していった山のようなスイーツの請求書。 幾ら命の恩人だとしてもこれは払わせすぎだろう、と思いながらヘヴンズウルフを起動させ…… …違う。そう自分に言い聞かせているのは単なる口実だ。本当に会おうとしている理由は別に在る。 唯それを口にして。実感して。戻れなくなる。それが怖い……それだけ。それだけで、自分に嘘を付いている。 「成程――言う通りだ」思わず。漏れる苦笑に喉が鳴っていた。 俺は…誰だ。俺は俺自身を何も知らない。そして…アイツは。きっとそれを知っている。 恐れるな。俺は何故、どうして闘っている?気が付けば闘いの中に居て、だから闘い続ければ。 自分自身の真実を手に出来る取り返せると。思っていたからじゃなかったのか? ……其処まで考え、操縦桿を強く握った時だった。「――!」……遠く、爆音。アイツの去った方角から。 ...to be continuied. ディアントラーの鳥頭が出来るのならば、シュトルヒの頭もブロックスに着けられる筈!と。 首等用のジョイントの一部を削った物を填め、取り付け可能にしています。 ……想定していたより大型化してしまった云々という設定文は実はそのままの感想な。 おかげで、写真写りなどがややっこしくなってしまい。見辛いかもしれず…申し訳なくという。(がっくり) |
【ドラゴン型好き】 | 2004/06/24 21:09:48 | ||||
すばらしい。 それしか思い浮かばない作品です。 大型の鳥型BLOXは翼の関係上白っぽいのしか思い浮かばなかったのですがまさかこんな手があったとは・・・。 Bキャノンをボディーに組み込んむアイデアも大型にありがちなボディーのボリューム不足を大いに補っていていい感じです。 細くボリューム不足になりそうな首筋も亀のパーツがいい具合に補っていますね。 バトストも何やら重大な秘密の臭いがプンプンと・・・。 | |||||
(略) | 2004/06/24 22:23:32 | ||||
スマートでありながらの重武装なBLOXというのはなかなかに新しいかと。正に全てが武器な。それでいて体型に破綻が無いのは凄いです。大型化もやむを得ないですね。 | |||||
YUKI | 2004/06/26 16:08:37 | ||||
や。コメント有り難うございます。 >ドラゴン型好き様 取り敢えず、シュトルヒの強化的な。それが最初にあった為このように。 …やはり帝国側の共通した色遣いが。便利だから、というのも勿論在るのですが。 バスターキャノンを中心に組むのは。 …実を言えばブロックを減らす為だったりするのですが。 それを代わりにする事でサイズを大型化出来たのは僥倖な。 >(略)様 本当ならもう少し火器を搭載しても良かったのですが。 一応は飛行メイン、という事で最低限より幾らか多い、の程度に。 脚部の肥大化がイマイチ出来ていない部分などが。まだまだ残った課題だったりするのですがー…。 <バトスト 相も変わらず。分かりにくかったり。ギャグが入ったり、ですが。 そして案外長丁場。次回また区切りに出来る…かしらん。 | |||||