zoikino!

  お気に入り度:★★★★☆
  製作時間:6時間

コトブキヤから発売されたHMMゾイド第6弾「セイバータイガー」です!

発売前は顔のデザインに賛否があり、個人的にも少し微妙な印象でした。
しかし、実際に購入して組み立ててみると、完成した姿は新型ゾイドのような存在感があって満足度が高いです!

先に発売された「HMMシールドライガー」や「HMMジェノザウラー」の問題点を解消しつつ、さらなる発展が行われています。
特に胴体の関節と、可動に合わせてスライドする脚が良い感じ。
接着剤は必須ですが、パーツの加工無しで組み立てられるのも嬉しいポイントです。

問題の鼻については、加工すればタカラトミー版のスマートなシルエットにできそうなので、腕に自信がある人は改造に挑戦してみると良いかも・・?

■撮影機材:「Nikon Z5」+「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」or「NIKKOR Z 24-70mm f/4S」+「SB-700」


こちらは「HMMセイバータイガー マーキングプラスVer. 」のレビューです。
「HMMセイバータイガー」自体は2008年に発売されたものと変わりませんが、デカールが追加されて、タカラトミー版の「セイバータイガー」を再現できるようになっています。


キット自体は変化がないものの、発売から10年以上が経過すると、発売当時に賛否があった鼻にもだいぶ慣れてきました。
それでもタカラトミー版のハンサムなタイガーが好きなので、今のコトブキヤの技術で顔のリベンジに期待したいですね。


胴体は装甲と内部メカが色分けされて、曲面が強調されたシルエットが格好良いです。
マッチョな見た目で、見るからに強そう。


クリアパーツはグリーンと、新しく無色クリアパーツが付属します。
無色クリアのパーツは「サーベルタイガー」を再現するときに重宝しそうですね。



可動範囲はそこそこあります。
ただ、脚の丸いパーツが非常にポロリしやすく、接着したくてもできない可動パーツなのが難点。
その他にも肩の装甲が外れたり、動かしていると脚が自壊するので、この辺の問題は初期HMMならでは。
動かさないで固定ポーズで飾っていても、脚の丸いパーツが勝手に外れるのは中々困るポイントです


見た目は先に発売された「シールドライガー」や「ジェノザウラー」よりも好みです。
目のクリアパーツが光を取り込みやすく、角度によっては光ってるように見えるのも良い感じ。


付属する説明書とデカールはこんな感じ。


初期のHMMゾイドならではの課題はあるものの、それを超える格好よさがあるゾイドになっています。
バリエーションも豊富ですが、見ていて安定感があるノーマルが、個人的にHMMゾイドの「セイバータイガー」系では1番好みです。

▼撮影機材:ニコンCOOLPIX S610

そんな訳で、いつものように前後から始まります。
可動範囲やディテールはクオリティが高く、先に発売された「HMMシールドライガー」や「HMMジェノザウラー」よりも良く動き、タカラトミー版をブラッシュアップしたたような格好良さになっています。

特に装甲の分割と色の塗り分けがお気に入りで、本家セイバータイガーを上手くアレンジしていると思います!


コトブキヤアレンジがこれだけ取り入れられてるHMMは始めてかも・・?
これだけの事ができるなら是非オリジナルゾイドを作って欲しいです!


シャープな印象になった頭部
発売前から指摘されていた、鼻のでかさは改善されず・・。
見る角度によってはそれほど気になりませんが、シャープなシルエットが巨大な鼻で中和されてしまってます。

可動範囲は「HMMシールドライガー」とは比較にならないほど広く、グリグリとポーズを付けられます!


頭部のディテールはこんな感じ。
コックピットハッチは丸くなっていています。

鼻に向けてオリジナルのグレーのラインが良いアクセント
正面から見た顔は凛々しい印象がありますが、やはり鼻がでかいぞ。


コックピット内はモニターや機器類も再現され、ハイエンドモデルらしいクオリティ。

頬についているグレーのフィンパーツは、ライガーのように微妙に動かせます。

顎の可動範囲は非常に広く展開します。
噛み付くためにはこれくらい展開する必要があるのでしょうが、開けすぎると少し不恰好になります。

顎を閉じたときの牙の噛み合いが良くないのはちょっと気になります。


組み立てていて、一番驚いた足部分。

前足を前に出すと、自動的にすね部分が延長されるようになっています!
さらに動きに連動して、内部メカが露出する素晴らしいギミックです。


各装甲は取り外しが可能になっています。
内部までメカが再現されていて、これもポイントが高い・・!ライガー系から着実にクオリティが上がっていますね。


同じく改善されていて驚いたのが、爪部分です!

従来のライガータイプでは、基礎パーツに爪パーツを張り合わせる作業が必要だったのですが、今回は基礎パーツに爪パーツをはめるだけで、爪が出来上がります!
これは地味ながらも組み立ての負担を大分和らげてくれます。

これなら爪を16本作っても全然平気です!
素直に素晴らしいです。ありがとうコトブキヤ・・!

気になる点としては、後ろ足の細さ。実際の虎も同じようなシルエットですが、どうしても気になります。
ちなみに後ろ足には、延長ギミックはありませんでした。


足を取り外すとこんな感じ。
取り付け部分の内部には動きに連動するシリンダーや、ディテールが入っています。
普段は見えない部分なのですが、細かいこだわりが良い感じ。

また肩装甲は足の動きと連動してボールジョイントで可動します。
この部分はジョイントの自壊率が高いです。



各武装。
基のデザインからアレンジされたものや、全く別のデザインになっているものがあります!
背中の武装は上下左右に可動。
さらに胴体の可動にあわせて、前後にスライドするギミックもありました。


尻尾は付け根が引き出し式のダブルジョイントになっています。
更に中央にもジョイントがあり、左右にも動きます。
お尻のこのデザインは一体・・?


いつものようにゾイドコアが取り出せます。
このゾイドコアは格納した状態でも、横のメカ部分からチラリと見えます。



ライバルの武装強化と並べてみる。
大きさはシールドライガーと同じくらいです。



しかし可動範囲は従来のライガータイプとは比較になりません!
胴体は引き出し式の大型ダブルジョイントが2つ付いていて、上下の可動はもちろん、左右にも広い可動範囲を誇ります
今までのコトブキヤゾイドは首&胴体の可動範囲が全く無かったのですが、このセイバータイガーで初めて、本格的に可動したような気がします

足の可動範囲も広くて、様々なポーズを取らせることができます。


そんなわけでコトブキヤセイバータイガーのレビューでした。
鼻の大きさから不人気な印象の子でしたが、実際に手にとって見ると見事に見違えます!
現段階のコトブキヤ4足ゾイドでは最高の完成度だと断言できるキットです。

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