『老いぼれ』グリーン|zoikino!

■スペック
機体名 RZ-004(Z)「グリーンホーン」
全長 20.8m
全高 7.6m
重量 94t
武装
 大口径三連電磁突撃砲
 接近戦用ビーム砲×2
 高速キャノン砲×2
 中口径加速ビーム連装対空砲
 全天候自己誘導ミサイルランチャー
 大型赤外線・レーザーサーチライト
 AZハイデンシティビームキャノン×2

『老いぼれ』ですか?12番装備のままですが・・・
トリム基地に移動?あぁ、例の新型の最終調整ですね。
え?いやまぁ、ジェノザウラーの荷電粒子砲なら3〜4秒はいけるハズですよ・・・スペック通りなら。
まさか実戦に出す気ですか?50年モノですよ、あいつ。

すごい今更感がありますが、レッドホーンの定番バリエーションのグリーンホーンを作ってみました。

実はある場でグリーンホーンの話題になり、「パーツも揃ってるしHMMで簡単に出せるのでは?」と言ったところ、アタックブースターの装備位置の問題について言及されました。
曰く、「レッドホーンのハードポイントには軸径の問題で付かないし、付けれても位置が外側になりすぎて妄想戦記のイラストのイメージとかけ離れる」とのこと。
ググればHMMでグリーンホーンを作った例はいくつか見つけましたが、確かにどれもブースターが本体から離れすぎてます。
問題提起されると解決案を提示したくなりますよね(笑)

製作コンセプトは「コトブキヤさんが追加ランナー1枚程度でイラストベースのグリーンホーンを出したら」です。
このためにわざわざブレードライガーAB買ってきました(笑)

妄想戦記のイラストを見ると二次元の嘘が盛りだくさんで、どう考えてもブースターはイラストの位置には収まりませんので、
細かいディテールの整合性は無視して最小限の工作で雰囲気を近づけることにしました。
全体幅を抑えるため偵察ポッドはオミットし、三連衝撃砲を中央に寄せてその両側にブースターを配します。
各パーツの取り付けはハリーホーンのように腰部上に被せるアダプターパーツをプラ材で作って、4mm径のキャップを仕込みました。

そしてグリーンホーンと言えば反荷電粒子シールドです。
コトブキヤさんがキット化するならここは何らかのパーツを入れてくるだろうということで、フリル裏側のパーツを差し替える方式でそれっぽい形状をプラ材ででっち上げました。
妄想戦記では妙にレッドホーンに詳しい(ゾイダー?)共和国軍の特殊工作員が、荷電粒子砲を防ぐまでその装備に気付かなかった描写があったので、パッと見ノーマルに見えるようにしてます。
他に弄ったところは尻尾の偵察ポッドを外してサーチライトを取り付けたのと、イラストでは付いてなさそうな高圧濃硫酸噴射砲を外したぐらいです。

塗装はイラストのイメージで青みの強い緑で塗装したのですが、『老いぼれ』感を出すために軽い汚しを入れたらイメージ変わりました。
汚しは「ちゃんと整備はされてるけど、奥まったところの汚れは取りきれずに蓄積されていった」雰囲気を狙っています。
アタックブースターはもうちょい新品感を出そうかと思いましたが、白デカールの主張が強すぎて押さえたら随分落ち着いてしまいました。
前に作ったサンダーホーンPKと並べるとロートル感が半端ないです(笑)

製作時間はちょうど一週間。
本体には手を入れていないので割と気軽に作れました。
これだったらコトブキヤさんもキット化できそうな気もしますが、そもそもグリーンホーン欲しい人がどれだけ居るのか・・・発売は難しそうです。

RIO=Kさんから14作品目のご投稿で「『老いぼれ』グリーン」をいただきました!
ゾイド妄想戦記に登場した「グリーンホーン」をHMMバージョンとして再現した作品となっていて、アタックブースターを取り付けて「グリーンホーン」を再現するだけではなく、プラ材からフルスクラッチしたパーツを使って、全体のシルエットを整えている素晴らしい作品になっています!

「グリーンホーン」自体は、第2期ゾイドでアニメ放送終了後に展開されたゾイドのWebコミック「ゾイド妄想戦記」に登場した、反荷電粒子シールドとアタックブースターを搭載した共和国製のカスタム「レッドホーン」。
実際にキットも発売されたのですが、キットでは反荷電粒子シールドやアタックブースターが搭載されていない「レッドホーン」のカラーバリエーションとなっていました。
ゾイド妄想戦記の末期に登場したゾイドであるものの、当時は熱心なファンが武装を再現していたのが印象的。この悔しさを機に改造に挑戦した人も多いのでは。

本作品では、そんな「グリーンホーン」をHMMで再現していて、特徴的なアタックブースターはもちろん、反荷電粒子シールドも搭載された、当時のファンが欲しかった理想の「グリーンホーン」を完全再現した作品になっています。 20年の時を得て理想の「グリーンホーン」をみることができるとは!

やはり注目するのは、妄想戦記のイラストをそのまま再現したようなまとまりのあるシルエットで、プラ材でスクラッチした台座を利用してアタックブースターの配置を変更するというアイディアがお見事!
背中の偵察ポッドをオミットし、三連衝撃砲を中央に配置するアイディアの柔軟さが素晴らしいです。タカラトミー「レッドホーン」のイメージが強いと、背中の武装の配置を移動するという発想は中々出てこないのでは。

その柔軟な発想を実現するため、アタッチメントをフルスクラッチしてしまうという技術力もすごくて、アイディアと技術の両方があったからこそ実現できたシルエットだと思います。

合わせて、1週間でサクッっと、フリルの反荷電粒子シールドも作ってしまうのが凄すぎますね。
こちらもプラ材でフルスクラッチされていますが、妄想戦記のイラストを再現度高く立体化しているのはもちろん、パッと見ではフルスクラッチと分からないほどの精度になっています。 HMMと組み合わせても違和感のない精度とモールドはレベルの高さの証明として十分すぎる存在感。
最初はジャンクパーツで構成されていると思ったのですが、制作途中のプラ材の画像を見て衝撃を受けました・・!

塗装についても、年季を感じるウェザリングがお見事です。
個人的には、足の角度がタカラトミー版のレッドホーンを再現しているのに再現しているのこだわりが凄すぎてびっくりしたポイントの1つでもあります。
"ふーん、詳しいね。あんたゾイダー?"と思わず言いたくなるような、ゾイダー必見の作品となっています。

RIO=Kさんは素敵な作品のご投稿ありがとうございました!
またのご投稿をお待ちしております!

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