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機体名:リグルラーヴァ(アケボノウミウシ型

中央大陸のゾイド研究企業「BZL」が開発したゾイド。
この機体の野生体を解説するには、まずゾイド生命体の進化の歴史から説明せねばなるまい。

かつての部族統一時代、既に絶滅したとされていた恐竜型ゾイドが中央山脈大渓谷の地下、
地底大深度の溶岩だまりで発見されたのは周知の事実である。
彼らはその環境が自分たちに適していたために進化を止めた部類であるが、
溶岩だまりの環境にに適応して進化した金属生命体も僅かではあるが存在した。
その代表とも言えるのがアケボノウミウシ野生体である。
アケボノウミウシ野生体の祖先は海生の生物であったが
海底洞窟を通じて地底溶岩湖に住み着き、その環境に適応して進化した。
高温高圧の環境に耐える外殻を持ち、溶岩の環境に適応したゾイドコアは強靱。
まさに地底溶岩湖のヌシとも言える存在である。
当然ながら、これまで捕獲されてゾイドに改造された事例など存在しなかったが
その灼熱のコアが持つエネルギーに目を付けたBZLがアケボノウミウシ型開発計画をスタート。
野生体の捕獲は困難を極めたものの、なんとか一体が捕獲された。

そして試行錯誤を繰り返し、遂に完成したのが「リグルラーヴァ」である。
全身に装備された火炎放射器はコアと直結しており、2000℃を越える高温の炎を放射することが出来る。
全24門の一斉発射は自機の周囲を完膚無きまでに焼き尽くす。
また、野生体譲りの特殊甲殻は極めて硬く、並の攻撃で打ち破ることは難しい。
ちなみに、その火焔のようなカラーリングは塗装ではなく、装甲や武器がコアから直結されている為に 内部から滲み出してきた体液によるものであるらしい。

動きが鈍いために格闘戦は苦手だが、それを補うために射出式ヒートランスを装備。
これは高熱を帯びたヒートランスを爆発的な勢いで射出するもので、そのランスの根本から伸びるワイヤー状の触手によってある程度の制御・本体への引き戻しが可能である。
また、口に並ぶ鋭い歯舌はそれ自体が鋭利な棘状の武器であるだけではなく、口腔内から分泌される高温の唾液と相まってかなりの威力を発揮する。
あらゆる火炎兵器を自在に操ることが出来る、まさに動く溶岩と言える。

だが、特殊な機体故に目立つ弱点も多い。
物理的な攻撃には非常に強い機体であるが、野生体の性質から温度の変化に弱く
とりわけ冷却系の兵器には滅法弱い。

ヒートランス等の格闘兵器は装備されているとはいえ
先天的な移動速度、反応速度の遅さも大きな欠点となる。
これもウミウシという野生体の性質であるため、改善するのは難しいと言えるだろう。

また、コクピットに特殊な耐熱・耐圧加工が施されているとは言え
パイロットに与える負担が尋常ではないことも改善の余地ありであると思われる。

結局、整備の手間やコストが掛かりすぎることも災いし
開発計画は試作機一機を開発したのみでストップした。

現在、その試作機はBZL地下のラボで保管及び飼育されている。





海の生物カレンダーで、炎のような外見を持つウミウシ「アケボノウミウシ」を見て
そのビジュアルに感銘を受け、製作を開始しました。

これまでの自分の作品では、肉抜き穴の穴埋め処理などは妥協してしまう事が多かったため
今回は出来る限り丁寧に個々のパーツを処理するよう心がけて製作しました。
ボディの基本はレッドホーンの胴体ですが、あらゆるゾイドのジャンクを混ぜて製作したので
ベースがほとんど分からない位には加工出来たと思います。
背部の突起はプラパイプを細かく分割した物を削り、ジャンクの砲塔パーツと組み合わせて製作。
基部はボールジョイントですので、自由に可動します。
棘付き触手はフューザーズのキラースパイナーに影響を受けて製作しました。
差し替え無しで射出機構を再現可能です。
また、今回は自分の作品では初めてエアブラシを使っています。
胴体と背部の突起にグラデーション塗装を行ってみました。

比較的時間をかけて丁寧に製作したつもりなので、満足のいく出来に仕上がった作品だと思っています。

なまぞうさんからリグルラーヴァを投稿していただきました!
アケボノウミウシがどんな生き物なのか気になってググってみたのですが
リグルラーヴァと同じく、燃えるような赤が鮮やかなキワモノウミムシでした(笑
シルエットもアケボノウミウシを忠実に再現してますね

今回は初のエアブラシ塗装で、その色の再現にチャレンジしてるのにも注目です
作品の先端に行くにつれて、赤が抜けて黄色に変わって行くグラデーションが非常に綺麗です
またスミイレでディティールをはっきりとさせているので
全体の印象が引き締まっていると思いました

トゲトゲした武装はディティールが近いジャンクパーツを上手く組合していて
炎のようなグラデーション塗装の効果もあって統一感が出ています
それに各武装は展開可能で、戦艦のような武装配置が非常に格好良いですー

モチーフ通りの目や口など細かい所にも注目したいところですね

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