パーフェクトデモン
製作者:HIROKINGUさん

設定:
帝国軍が開発した高性能ブロックスゾイド「デモンズヘッド」。小型機としてはかなり優秀な格闘能力を得た機体であるが、いかんせん小型機故機動性・対大型ゾイド対策に若干の落ち度があることは否めなかった。
そこでデモンズヘッドより以前に計画されていた中型スピノサウルス型ゾイドを元に頭部をそのまま移植するという奇抜なアイデアで生み出されたのがこの「パーフェクト・デモン」である。

機体は新開発の超・軽量合金製な為、このクラスで75tという驚異的な軽量化に成功し、以前の中型ゾイドからは考えもつかないトリッキーな動きで敵を翻弄する。
また、機体の大型化に従って主武装である「マグネイズ・スピア」に供給される電力は約30%アップ。
更に余剰電力を蓄え、攻撃用に放電することもできる背部の大型放電機構からマグネイズ・スピアに電力が供給される事によって発動する「マグネイズ・ジャベリン」は一撃で超大型クラスの装甲板を3枚以上貫く事が可能だ。が、発動時には長いエネルギー充填時間と強力な反動が生じる為、そう頻発することが出来ないのが欠点となっている。

その他にも左腕にはリボルバー系射撃兵器を中心に開発する私企業「ハイ・ウェスタン社」製の「ハイインパクト・リボルバー」を装備し、射撃戦でも中々の性能を発揮する。
尻尾に対になって装備されている「ディスク・レドーム」で敵機の位置を把握し、強力な格闘戦を挑む。これがこのゾイドの戦い方だ。

なお、この機体は量産型であり、どこかにオリジナルが存在すると言われているが、それが噂か誠かは誰にも分からないままである。

コメント:
今回の企画で重視したことは「ゾイドっぽさ」です。ほとんどのパーツをゾイドから流用することによりそれを実現せんとしました。
塗装は純粋に明るい赤を目指し、黒い部分でアクセントを付けています。
また、首の隙間からブロックを露出させることで「こいつの元はブロックスだ」という事を表現してみました。

頭部:これといった改造はなく、ヒケ止め・合わせ目消し程度の簡単なものです。
首部:ブロックの一部にピンバイスで3o程度の穴を空け、そこと胴体側の穴とをジョイントで繋ぎました。ブロックスでもあることを出す為に敢えてこのブロックを隠す事はしておりません。
胴体:他の部位が赤い為メリハリを付け黒メインです。ブロックスが母体な為胴体にコックピットを備えているブラキオスをチョイスしました。
腕部:レイノスからの流用です。基本工程以外は特に真新しい事はしておりません。
脚部:ストームソーダーからの流用です。トリッキーな動きをする、という設定なので脚部は細めにしてみました。
尻尾:ジェノザウラーの第一間接とデモンズヘッドのものです。ジェノの部分には重りを仕込み、バランスを取らせております。
腕部射撃兵器:ファーストガンダムのビーム・ライフルをメインにジャンクパーツで仕上げました。塗装は他の所とあわせてツヤ消しブラックです。

何かと賛否両論なブロックスゾイドですが、この様な使い方をすれば普通のゾイドとしても成り立つんだぞ、っていうのを表現したかった作品です。元々出来のいいデモンズヘッドですので、色々と作業が楽だったと言えます。中々楽しく作業ができた、思い出深い一作です。

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