ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3

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オグラ
分類チェンジマイズブロックス
シリーズ幻想物語詩編 ~機獣たちのグランギニョール~
投稿日2006/05/31 00:55:16
最終更新2006/06/11 00:51:09
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                  「 罪を裁くは聖母像 咎を抱くは鉄の棺 鋼鉄の乙女と ・ ・ ・  」






                              第一の追奏劇  『悲しみの聖母』




                     咎人は聖母に許しを請う        聖母は咎人摘み取った


                     聖母は咎人を抱きしめる        血の押し花は砕かれて


                     きしむ金属はじける火花        咎はこの地に裁かれん


                     それでも罰は足りなくて



                                       ◆



                ― 東の山には魔女が住む ―

          ある山村でこんな噂が流れていた。

        もともとこの村には古くから魔女や怪物の伝承が多く残っていたのだが
        近頃村はこの話題で持ちきりで実際に見たと言い出すものまで出る始末だ。

             ― 村の神木よりも背がたけぇんだ。あんなでかいの見たことねえ

            ― 大きな腕に恐ろしい爪のあるやつでした。しかも腕は何本もあったんです

               ― 頭には蛇がわんさと生えててよ。それで顔を隠してやがるんだ

              ― 見ただけで石にされると聞く。あんたも気を付けたほうがいいぞ

                 ― 子供を見ると山へ連れ帰ってしまうらしいわ。うちの子は大丈夫かしら…


                                      ◆

                   やがて噂を聞きつけた施設職員は確信した。
                  相違点はあるがおそらく伝承との混同によるものだろう。

                           「彼女だ。」

                      すぐさま調査に向かった彼らは上空より戦闘の跡を発見
                      村人の協力を得て調査に向かったがそこにいたのは別の”何か”
                      ”それ”はかなり衰弱しており動くこともままならぬ様
                      脚はなくなり胸の中心は大きくえぐられていた。


                     ”彼女”はいなかった。

                      だが彼らは二つの収穫を得た。

                         ひとつは足跡
                        ”それ”残る傷跡から見てやったのは彼女
                        彼女がここを通ったという事実

                         そしてもうひとつは


                                『 二人目の彼女 』

                                      ◆

                                      ◆

                                      ◆

                 ”彼女”が見つかったと聞いた。
                 はじめは良い知らせと思ったが今は悪い知らせと思っている。
                 ”彼女”が引き起こした惨事の責任を問われ博士は本部への送還が決定した。
                 まだ最終の処分は未定だがどのみち彼女は今日ここから居なくなってしまう。

                   私はそれに耐えられるだろうか。
                   私は独りで何をすればいいのだろうか。
                   私は ・ ・ ・ ・
                   ああ、こんなことをしている間にも彼女は ・ ・ ・


                 そんなことを考えているといつのまにか私は格納庫の前に立っていた。



                     扉には大きく 「Ⅱ」 の文字があった。


                                      ◆


        「私が機材を整備しているとアノ人が入ってきたんですよ。
         はい、ほかの人は博士の見送りやら何やらで出払っていましたから私一人でしたよ。はい。
         なんだかおかしな感じでね。思いつめたというか…何というか何かに取り付かれたみたいでしたよ。
         ええ、それでまっすぐ”アレ”に近づいて行ったんです。そう、ちょうどあのあたりまでですよ。
         それからほんのしばらく何かブツブツ言ったりしてたんです。まるで誰かと話しているみたいでしたよ。
         そう、それでちょうど飛行機が出発しかけたときですよ。博士を搬送する飛行機が
         ・・・”アレ”の胸の部分がね、ガバァって開いたんです。そりゃもう驚きましたよ。
         もう六番目を作り始めてるって言うのにまったく動かなかった”アレ”がですよ。
         偉い学者や技術屋が集まって何をやったって動かなかった”アレ”がですよ。
         いきなり動いてアノ人を飲み込んじまったんですから。もう本当に驚きましたよ。」

                                    ―ある整備士の証言―

                                      ◆

                            私は走っていた
                            博士を追いかけていた。
                            あれは今にも飛び立ってしまう。
                            忌まわしき白い翼が彼女を連れ去ってしまう。
                            翼は空へと舞い上がる。私は大地を蹴りつける。
                            すさまじい脚力。とどく、とどく、彼女にとどく。

                                私の手が彼女にとどく
                                私の手が彼女に触れる
                                私の手が彼女をつかむ

                            彼女はこの地にとどまるだろう。


                                    永遠に


                            私の手は汚れてしまった。彼女は赤い




                               そう、まるで薔薇のように…




                                      ◆

                                      ◆

                                      ◆



                                ―少年の想い出―

                        「しかし大きすぎる愛情と言うのも罪なものだね。」

                            『 ? 』

                        「君がさっきから大事に握り締めている花、もうしおれてきてるよ。」

                            『 …!? 』

                        「喜んでくれているのは嬉しいが早いとこ水につけてあげなさい。」

                            『 ・ ・ ・ 』

                        「そう落ち込まないで。明日になったら押し花にしてあげるから。」

                            『 … ? 』

                        「ああ、押し花っていうのはね・・・・・・・


                  

                        ~幻想物語詩篇『 好事家の忘備帳 -狂気を孕む棺 』(著) T・Shepherd~より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

         人造頭脳実験機 検体№0002 「Ⅱ」


        人工頭脳計画第二の機体

        「I」捜索の過程で発見・回収された未知の機体をベースに再成されたのがこの「Ⅱ(アイ・ツー)」である。
        
        頭部の特殊な器官は現在は破損が激しい上にマスク型の装置により力を封じ込められているものの、
        研究者が言うにはコアの活動を鈍らせ、さらには停止、すなわち石化させることも可能だったらしい。

        主武装は脚部のヒートブレードであり、高い脚力とそれによる運動性と相まって格闘戦を非常に得意とする。
        しかしDr,Rose事件※以降は暴走時に備えてスカート状の足枷とも言うべき装備をつけられている。

        現在は格納庫に厳重に保管されており、ほぼ事件以前の状態と言っていいだろう。ほとんど動くことはない。

         ※Dr,Rose事件
         Rose博士を搬送する輸送機が離陸しようとするとき、
         突如格納庫から飛び出した「Ⅱ」が離陸直後の輸送機を襲撃、墜落させた事件。
         博士を含む乗組員8名全員と墜落に巻き込まれた職員3名が死亡した。
         「Ⅱ」はその後まもなく沈静化したものの、手には博士の遺体を握り締めており、決して離そうとはしなかったという。
         なお事件当日研究者の一人が行方不明となっており、事件との関与が疑われている。

ユキミヤ2006/05/31 15:03:33
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 シンプルの中の美しさと申しましょうか

 バスターイーグルの羽根をスカートに見立て、蜘蛛の脚の髪の毛(違ってたらすみません)  そして首が長くてヒール履いてるもんだから  

 かなり細身なのになんか 

「こいつ強いんじゃね?」と思ってしまうそのフォルム。
 
 咎人の名に恥じない出来だと思います
 
 カッコいい!!
黒鷹@月天2006/05/31 17:39:05
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最後の写真の感じがなんか手を差し伸べられているようで。 それが咎人の名前とフォルムとに不思議とマッチしていていい感じだと思います。
 このシルエットの感じといい、たまらない・・・・・・。
オグラ2006/05/31 18:10:14
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こんなに早くコメントが頂けるとは!!
ありがとうございます!!
写真を追加したのでご覧くださ~い

>ユキミヤさん
イーグルのスカートはユキミヤさんの「 I 」ゆずりですねw
くもの足は特に何というわけでもないのでお好きなようにご解釈を

>黒鷹さん
写真を追加したので最後の写真はちょっとアレなやつになってしまいましたが
5枚目の写真は確かにそう見えますねw

あと かっこいいと言って頂いたのに妙な写真を追加して申し訳ないです。
「死ねば?」とか思わなければまた感想を聞かせてください。(^^;
編集済み(2006/05/31 18:38:12)

ユキミヤ2006/06/01 01:27:02
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wwwww

 スマートだから、装甲が稼動を邪魔しないからできる離れ業の数々。
 そのポーズの一つ一つから性格が伝わってきて・・・

 そうか そうだったんだ、 この子 女の子だったんだ!!

 なんかまた「I」を改修したくなってきたOTZ

 
 
黒鷹@月天2006/06/01 16:42:57
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 何だこの生活感は・・・・・・特に右上w
 妙な写真と仰られましたが・・・・・・これはこれで凄くいい・・・・・・w

 後、頭のクモ脚見て、ハルパース衝動買いしちゃいましたw; それでは、また。
編集済み(2006/06/01 16:48:09)

オグラ2006/06/02 18:06:47
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なかなか好評な用で安心しました。(^^;
調子に乗ってふたたびネタを追加です。
自分でももう何やってんだかって感じです・・・我ながら呆れる・・・
しかしまぁお気に入りを探してみるなんてのも面白いかもしれませんのでよかったらどうぞw

それと性別の件ですが最初はかなり意識して組んでいましたからねw
途中からかっこよさ重視になったのですがだいぶ名残はあると思いますw
ネタもその影響だったりします。

あと設定に関してユキミヤさんに相談が…
8番の個別コメントにある交戦した相手というのを逃亡中の「I」ということにして
設定を書いてみたいと思うのですが許可を頂けないでしょうか?
できればシリーズにも混ぜてもらいたいのですがいかがでしょう。
もしよろしければコメントにて条件などを教えていただければ幸いです。
「そんなネタばっかのヤダ」というこでとであれば無視していただいて結構ですので・・・
編集済み(2006/06/02 18:09:31)

ユキミヤ2006/06/02 19:17:39
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 むむむ 困りましたね

 「I」のご指名とシリーズに参加したいって言うのはとてもうれしいんです。

 元々キジュグラは私の趣味でやっていたのですが よもや参加してくださる方がおられるとは・・・。

 勿論 来るものは拒まない精神なので参加はOKですよ

 ただし条件が一つだけあります それはこの機体にまつわるお話を一つだけ書いてください。

 一応 お話メインのシリーズにしたいので・・・
 
 そして勿論ネタも大歓迎ですww
オグラ2006/06/03 01:10:26
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勝手なことを言って申し訳ないです。
ストーリは大体できていたのですがいざ書くとなると難しいですね。
かなり好き勝手に書いてしまったので修正を希望なさる場合は
掲示板にて私宛にプライベートメッセージを送ってください。
削除・修正はもちろん加筆も歓迎します。
メッセージ、もしくはコメントにて再度許可を頂けましたら
正式にシリーズに入れさせてもらおうと思います。

とりあえず一番不安なのは博士です。本当に勝手に書いたものですから。(^^;

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