ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
メインサイト TOP 作品を投稿 更新順 新レス シリーズ ユーザ |
|
|
コメント | ||||
---|---|---|---|---|
妄想戦記外伝ゾイドバリエーション「機械仕掛けの天蠍は電子頭脳の夢を見るか」 ガイロス帝国領海内に浮ぶゾイド研究施設。そこに、その男は居た。 10歳に満たぬ頃にゾイド工学博士号を取得。誰もがその叡智は彼の人生を眩く照らすだろうと確信した。 しかし、男はその頭脳ゆえ、悪意に満ちた世界に絶望し、心身ともに傷付き心を閉ざしていった。 数年後、男はガイロス帝国軍、技術開発局直属の技術仕官として絶海の孤島の王として君臨。帝国は男の産み出す戦闘ゾイドの力を高く評価し、そして……男の頭脳を恐れ、この島に事実上幽閉したのだ。 開戦から数ヵ月後、世界の果てで自らの憎悪を存分に受け継いだ戦闘ゾイドの開発に明け暮れていた男の前に、定期物資と共に子供達が現れた。 何かにつけ、頑なに人に心を閉ざし続ける男の世話をやき続ける子供達。彼らは心さえ凍りついた男の為に、笑い、怒り、…そして涙を流した。 いつしか、彼らの微笑みは男の凍えた心を解かし、木漏れ日の中で紡がれる歌声は男の錆付いた感情を振るわせる。その幼い少年少女は男に愛を説き、無償の愛を注ぎ続けた。 やがて陽光に背を向け、暗く凍てつく道を歩み続けた男は、彼らと共に蒼き世界に生きる決意をする。 ……しかし、彼らは突然にその短い生涯を終える。古代ゾイド人の血統。軍備増強の為の鍵となる存在となるはずだった者。 帝国軍親衛隊によって集められた、異能故に遺伝子構造に欠陥を持つモルモット。 自らの限られてた命の刻限を知りながら、迫り来る死の影に怯えながらも、残された僅かな時間を男を救う為に費やした幼き命。 無垢なる彼らは最期に、自らの命を賭して世界に絶望した男に”人を愛する事”を説いた。 しかし、男は温もりを知ったが故に、無償の愛を知ってしまったが故に、より深く暗い闇へとその身を沈める。 ……男は誓う。如何なる犠牲も厭わず、あらゆる手段を用い、持てる全ての力を使い、穢れを知らぬ魂を繋ぎ止める事を……。 「何が愛だ餓鬼共め。…愛など生体電流と保存本能の落す影にすぎん。」 「…お前達はなぜ私の為に泣く。…なぜ他人の痛みを知ろうとする…。」 「信ずる者すら救わぬ神に、縋る言葉なぞとうに捨てた。リシテア達は私が救う…。」 <共和国軍情報部が回収した機密データより抜粋> 第04022人工島にて発生した―――…詳細について。 …―共和国軍特務中隊突入時には――…対象の回収は…――。 ――未だ親衛隊が”検体”を搬送した目的については不明な点が多く、”彼”と何らかの関係にある親衛隊員の存…――― ”彼”が開発を進めていた人造ゾイド核は後にゼネバス派の研究と組み合わされる事で「キメラブロックス」としての完成を迎え…――… ――の人格、記憶が神経回路網を再現する事で複製が可能であるとするのならば――…― …の開発した人造ゾイド核内部に”検体”独特の金属細胞からスキャンした脳の多層領域に渡る神経回路網を再現する事で……―。 …―…”検体”のニューラルネットワークをコピーした人造核を対象のゾイド核へと融合させる事により…― ―――――人の心を持ったゾイドの存在の可能性を――――― ―…最悪の想定を――狂気の沙汰の…。――真オーガノイドシステムの制御機構としてこの人造核を…―。――が確認されている、増殖機能によって一体化したゾイド核ごと自己複製を繰り返すならば―――…… ―――――永遠の命の一つの形と成り得るだろうか――――― モラルハザードによる命の冒涜―――禁断を弄ぶ、魔の所業を…――。 ――しかし、有事においては…――…こそが推奨される事実も― ―――――この仮説が、立証される日が訪れない事を切に願う――― (劣化の為、一部不鮮明) <デススティンガー3A7> 「デススティンガー3A7」はガイロス帝国軍親衛隊が開発を行った「EZ-036 デススティンガー」を陸軍用に再設計、改修した機体である 改修後、最大の特徴はAZ930mm2連装ショックカノンに代わり搭載された、回転式砲塔前方に増加装甲を施した楔形砲塔と、砲塔に電磁レールガンを搭載した点である。 この砲塔前部に追加された傾斜装甲は実体弾を傾斜角により、物理的に弾く為の物では無く、エネルギーシールドを効率的に展開する為の物である。(余談であるが、実際には傾斜装甲は進化し続ける砲弾技術の前には、むしろ砲弾が装甲に喰い込みやすくする効果も認められており一概に防御力の向上には繋がらないと言われている。盾と矛の開発競争は何時の時代も矛に分があるものである。) オーガノイドシステムは撤廃されているものの、関節・E供給系の改修を施すことで真オーガノイドシステム型コアの搭載も可能である。 基本的な運用方法は圧倒的なエネルギーゲインに物を言わせ、強固な多重積層Eシールドを展開しつつ、対象物の破壊、という極めて稚拙かつ暴力的なスタイルをとる。一見、単純で穴だらけの戦法と思われがちだが、その防御力と破壊能力はトーチカの排除や愚鈍なゴルドス等の大型ゾイドの破壊を初め、超収束荷電粒子砲によるアウトレンジからの砲撃はゴジュラス級のゾイドの近接戦闘能力を無効化し致命的な攻撃が”理論上”可能である。(偶然にもコレは後のゼネバス砲の運用法と同じである) しかし、その膨大な発電量に対して冷却系の完成度がともなっておらず、常に戦場の中央でオーバーヒートによる機能停止の可能性を内包しており、完成度は試作機の域を出ていないのが現状であった。(EZ-036は元より水陸両用の機体として設計された機体であり、その冷却システムと脚部にかかる重量負担を周囲の海水とその比重によって補うことを前提をしており、陸上のみでの運用は不向きであった) この致命的欠陥を彼の手によって改修しようとした、と考えるのが自然であるだろうか。 |
江戸川次男 | 2005/11/09 16:58:14 | ||||
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」でしたっけ? すごいっすね。 戦車のパーツをうまくデススティンガーに組み合わせてあり。 暗めの迷彩がまたかっこよく。 ぜひともうちのデススティンガーを改造しt(殴 | |||||
YUKI | 2005/11/11 20:40:37 | ||||
えぇもうこれは!コメントするしかないじゃないですかっ!! デススティンガー、実は大好きだったりします。 戦車型のヴァンツァー等を思わせるデザインもクリティカル。 重厚且つ緻密な設定はつくづく感服するしかなく。 そして…こういった生命と機械の狭間を超越せんとする禁忌的ストーリーが、 正しく私の大好物、なのでした。 正面から見た際の、文字通り戦車を思わせるボリューム感が最大の特徴、でしょうか? 「勝てると思えない」、そういう威圧感に満ち溢れているのです。 江戸川様の仰る通り戦車のパーツなようで、 しかしその中でゾイド本来の武器が全く違和感を持っていない部分。 …これはやはり塗装の魔力なのでしょうか。 格好良さに、緻密さに。とことん頭が下がってしまうのです。 | |||||
【:SlopeBook】 | 2005/11/12 00:49:19 | ||||
ネクサス6型レプリカント(挨拶) >江戸川次男様 私は極度の貧乏性なので戦車のプラモから砲塔だけをむしってゾイドに載せるような大人買いはできないのです(泣) 追加部品は火器以外はプラバンです。塗装は偽NATO迷彩。ゾイドの毒改造なら私に御任せアレ。 >YUKI様 このバカゾイド、YUKI様なら解ってくれると!両脇の2連砲はセイバータイガーの背中のアレです。ゾイド世界のアレなデザインの火器を違和感無く小火器として搭載する、という裏コダワリが解ってもらえて嬉しいです。 実物はもっと女々しくディテールが入っているのですが腕とカメラがポンコツなので表現できんとです(泣) 人の人格を脳の神経網の産物と捉え、その構成をゾイド核内に再構築する事で対象をゾイド内に保管する、なんて中坊設定まで受容して貰えるなんて!よければYUKI様の作品でも使っt(死) まだ渋ゾイドの解る方に出会えて改めて、この発表の場に感謝です。 | |||||
【ナイト】 | 2005/11/12 19:04:13 | ||||
とても素晴らしい作品ですね。 特に塗装の技術がすごいです。 自分はここまでできません。 | |||||
タイフーン | 2005/11/14 22:35:27 | ||||
重戦車を思わせる素晴らしい改造作品ですね^^ 元々全高の低いデススティンガーは戦車のような趣もありますし、更に強化された装甲に対しても圧倒されてしまいます。 設定も緻密で魅力を倍増させていますね。 改造ゾイドと設定が高度に融合していることにより作品全体のレベルが揺ぎ無いものになると信じている私にとって、この作品はまさに“惚れてしまう”ものだと思っています。 久々に渋くて格好よいゾイドに出会う機会を与えてくれたことに感謝です。 | |||||
【ぞいだー】 | 2005/12/08 09:28:42 | ||||
地を這うと、いうより走るような感じです。 | |||||
名無しゾイダー | 2006/01/04 17:13:44 | ||||
森林の重武装サソリ。 | |||||