ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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1/21 継続不可と判断しシリーズを変更 10/29 コメント変更 10/21 設定一部更新、コメント変更、バトスト第2話追加 機体設定 サラ専用レオブレイズ 最高速:245キロ/時間 武装:ザンブレード、ストライクレーザークロー×4、バイトファング、イオンブースター、小型Eシールド 備考:前足のつめを大型化し破壊力を増している。精度の高いパーツを使用しているためややハイスペック。 ミシェル専用ウネンラギア 最高速:200キロ/時間 武装:テイルアサルトライフル、AZハンドガン×2、カウンターサイズ×2、ストライクレーザークロー×2、バイトファング 備考:腕に大型の鎌を装備し、格闘用機となっている。サラレオと同じくハイスペック。 エナ専用ウネンラギア 最高速:150キロ/時間 武装:テイルアサルトライフル、AZビーム機銃×2、ストライクレーザークロー×2、バイトファング、AZレールキャノン、3連装ミサイルポッド 備考:大型の重火器を装備した支援砲撃用ゾイド。動きはやや鈍い。 キール専用ナイトワイズ 最高速:マッハ3 武装:AZビームランチャー、爆撃用ボム×2、AZビーム機銃×2、クラッシュクロー×2、イオンブースター、NI複合センサー×2、テイルスタビライザー、IR複合センサー×2 備考:重装備の機体。空対空能力が高い反面対地攻撃は苦手。 「世界観」 異次元に広がる広大な宇宙。 その中で、唯一人が住む場所「惑星ZI」が物語の舞台だった。 へリック、と呼ばれる唯一の大陸に、民主主義をとる唯一の国“へリック国”があった。 惑星すべてがその国の領域であった。 だが、決して治安がよいわけではなかった。 ゾイド、と呼ばれる兵器によるテロ行為が後を絶たなかったのだ。 これらゾイドは、ブロックと呼ばれる基本パーツに装甲やフレーム、武器を追加して動物型に仕上げられていた。 それが一番強い、という先人の知恵だった。 当然国は軍隊でこれを制圧してきた。 この話はその、軍とテロリストとの戦いの記録のほんの一部分である。 「補足」 ゾイドとはブロックスを指す。中型以上の大きさは制御が難しく、そのため存在しない。(ホエールキング等戦艦クラスは例外) 「設定」 「独立機動殲滅隊: 志願兵の中から特に優秀なものを選抜して結成される対テロリスト遊撃部隊。 軍学校卒業時に選ばれ、例えば第1236独立機動殲滅隊は第1236回卒業生から選抜されていた。 部隊名が長いため、各部隊に神話などから取った通称が与えられている。 部隊の所有物は最低限のもの(パイロットと機体、食料や衣服等)で、必要なものは現地調達する。 そのため大きな権限が認められている。 陽暦3590年現在、1202〜1240まで39部隊が存在する。 通常20〜30人で構成され、そのうち4〜6人がパイロット。」 「補足」 軍学校は12歳で入学し14歳で卒業する。留年、退学はなく成績の悪いものは事務作業にまわされる。 「第1236独立機動殲滅部隊『ユニコーン』 隊長:キール 副隊長:ミシェル 一般パイロット:エナ、サラ ホエールキング艦長:サーシャ 副艦長:ミーナ ブリッジクルー:シオン、ロロ、レイ、サンダース、ミエル、アイシャ 技術班:ユウ、シン、カイ、スール、シーザ 医療班:ザン、カイ、ヴェン *第1話* 「ほえぇぇぇ! 緊張してきたのだ〜!」 どこかの敷地内であろう。 延々続く桜の並木道に、小さな少女の声が響く。 「はぁ・・・いまさら何を緊張すんだよ・・・。」 少女のやや後ろを歩く背の高い青年がぼやく。 「だって〜。・・・みーくんと一緒の部隊に入れるかどうかが発表されるんだよ〜。」 不安げな表情の少女を見て、「みーくん」と呼ばれた青年は「呆れた」といった表情をしている。 「あのなぁ〜、俺らは2人とも『ユニコーン』に所属が決まっただろう。今朝書類が届かなかったのか?」 「・・・。」 どうやら心当たりはあったらしい。 「はぁ〜・・・。そういうのは、ちゃんと読むんだよ。わかった?」 「むぅ〜・・・。」 少女がうつむく。 青年はその隙を見逃さなかった。 油断した少女を青年がいきなり抱き上げる。 「ほえっ!?」 「ぼけ〜っとしてないで、とりあえず早く司令部に行こうぜ!」 そういうと青年は駆け出した。 人1人抱きかかえてこの速さはたいしたものだ。 「下〜ろ〜し〜て〜!」 少女が嫌がってじたばたする。 が、効果はなかったようだ。 「むぅ〜・・・。」 少女は頬を膨らませてみせる。 満更でもない様であったが。 今2人がいるのは東方軍司令部軍学校。 彼らはたった今行われた卒業式に卒業生として出席していた。 そして今は、卒業生の配属先の発表が行われる司令部へ向かっているところだった。 身長140 もなさそうな小さい少女はこれでも14歳であった。 身長180 を超える背の高い青年も同い年で、同級生内では才色兼備なカップルと非常に有名だ。 少女の名は「サラ」、青年の名は「ミシェル」。 司令部に入っていくその2人の顔には一点の曇りもなかった。 何があろうと2人は一緒に生きる、そう信じているようだ。 そんな都合のいいように、事が進むはずがないというのに・・・。 *第1話完* *第2話* 卒業から4年後。 サラとミシェルは、まだ元気に毎日を送っていた。 ここはミシェルとサラの部屋。 副隊長なので優遇されているのだろうか。 かなり広い寝室にダブルベッドがひとつ置かれている。 ひとつだけ置いてある枕に2人は仲良く頭をのせている。 「ん・・・。朝か・・・。」 ミシェルが目を覚ましたようだ。 時計の針は5:30を指している。 それでも窓から日差しが入ってくるのは夏だからだろうか。 それともここが空だからだろうか。 ここはユニコーン専用ホエールキング内の副隊長室。 2人で住む、ということもありかなり広い。 部隊の特性上、ほぼ常に移動しなければならないため艦の内装も通常とは異なりいろいろと改装する権限が与えられている。 これもその結果の1つだ。 ミシェルは毎日5:30に目を覚ます。 こんな朝早く起きて何をするのか。 それも決まっていた。 サラが作るべき書類を作ってあげるのだ。 バカップル街道まっしぐらである。 といっても半分ぐらいはサラが前日に終わらせる。 その残りを暇つぶしに作ってあげているわけだ。 たいした量があるわけでもない。 ミシェルなら1時間ぐらいで終わらせてしまう。 何の書類かといえばテロリストとの戦闘に関するものが大半である。 毎日戦っているわけではないが、1回の戦闘ごとに書く量が半端ではない。 戦闘の次の日から書き始めて(サラにやる気を出させる時間も含めて)大体3日で終わる。 キールは1日で終わらせるが・・・。 「ふ〜・・・そろそろ起こすか。」 といいながら立ち上がると寝室に向かう。 時計は6:45を指している。 ベッドの上では小さな少女が枕を抱きかかえて幸せそうに眠っていた。 「サラ、起きて。」 ミシェルはそう言ってサラの髪をなでる。 「んんん・・・。」 そういいながらサラは寝返りを打ち反対側を向く。 「はぁ・・・起きろーーー!」 ミシェルはそういいながらサラの肩を思い切り揺さぶる。 「は、はにゃ〜!?」 奇妙な声とともに目覚めたサラは何が起こっているのかを理解していないようであった。 「おはよ、サラ。」 ミシェルはそういうとサラの髪を掻き分け、額に軽くキスをする。 半分眠っていたサラもこれで完全に起きたようだった。 ゆでだこのようになっている。 「早く顔洗っといで。」 そう言うと、ミシェルは何事もなかったかのように部屋を出て行く。 しばらくして、リビングにサラが来た。 髪はいつものようにポニーテール。 まだ眠そうな目をこすりながらキッチンに向かっている。 「サラ、ボタンかけ違えてるよ。」 「え?・・・むぅ。」 ミシェルに指摘されてようやく気づいたらしい。 その場で不満げに、且つのんびりとボタンをかけ直す。 結果、ミシェルにかなりサービスしているのだが、本人は気づいていないようだ。 「ん、どしたの?まだ何か変?」 「いや、なんでもない。」 「そ。じゃあ、朝ごはん作るから待っててね。」 そういって欠伸をしつつキッチンに消えるサラ。 「少し見すぎたか・・・成長したな」 ミシェルは1人ぼそっとつぶやくとまたコンピューターをいじり始める。 「いっただっきま〜す!」 テーブルの上に並べられた朝食を前に、サラが元気よく言う。 と、そのとき。 「全艦内に通達。付近に不審な建造物を確認。これより調査を行う。パイロットは搭乗機にて待機せよ。繰り返す・・・。」 「・・・だとよ。」 やれやれ、といった感じで席を立つミシェル。 「む〜!」 サラもふて腐れながらもミシェルの後に続く。 「ゾイドは全機発進せよ。」 その声とともにゾイドが飛び出す。 1,2・・・4機だ。 「とりあえず俺が行って様子を見てくる。」 そういうとキールは一気にスピードを上げる。 ほかの3機と違い、彼のナイトワイズは音よりも早く飛ぶ。 こういう役目にはぴったりだった。 ナイトワイズが、施設上空を旋回しつつ様子を見ている。 やや離れた場所で他の3機が出番を待っていたときである。 3機のゾイドがそこから出てきた。 そのうち2機は通常仕様のウネンラギアだ。 残りは同じく通常仕様のナイトワイズ。 「ラギアが2機にワイズが1機だ。ラギアを頼む。」 そういうとキールは通信を切った。 キールのナイトワイズが、敵に向かって一直線に突っ込む。 放たれたミサイルを一部ビームで打ち落とし、残りは振りきった。 動揺する敵の背後を取り、照準が的を捕らえる。 閃光が走り、敵機が爆散した。 地上での戦いもそう長くはかからなかった。 まだ多少距離がある状態で敵は2機ともサラたちに背を向ける。 尾のライフルの照準を合わせ、引き金を引いた。 銃弾は2発とも吸い込まれるようにレオブレイズに命中した。 レオブレイズのE−シールドに、だが。 銃弾を弾き、なおも直進を続けるレオブレイズがいきなり右に跳んだ。 開いた空間を2発の銃弾が飛ぶ。 エナとミシェルのウネンラギアからの狙撃だ。 コアを打ち抜かれた2機はその場で爆発した。 「俺とミシェル、サラが中に入る。エナはここで待機しろ。」 キールが指示を出し、3人は施設内に入る。 5階建てぐらいに見えたその施設には巨大な地下室が存在し、ゾイドもそこにあったようだ。 要のゾイドを失った彼らはもう戦意を失っていた。 そのため制圧にはさして時間がかからなかった。 2人は部屋に戻った。 「・・・温めるか。」 サラの作った朝食は冷めていた。 その日、ミシェルがサラの機嫌を直すのに苦労したことは言うまでもない。 *第2話完* 作者コメント 諸事情によりこのシリーズを一時、もしくは永久に凍結することになりました。 バトストの更新を心待ちにしてくださっていた方、そうでない方、管理人様にお詫び申し上げます。 なお、ブロックスの製作は今までどおりに続けるつもりですので何卒よろしくお願いします。 |