ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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FBXE-002A 「バラキート」(“雷電”の意) ※最新の更新※ 05/10/05 二枚目の合成写真を追加しました。既存の写真一枚と交換。 三枚目の合成写真を追加しました。既存の写真一枚と交換。 ■サイドストーリー ヘリック共和国がネオゼネバス帝国との戦争に勝利し、帝国は国民の加護を引き換えとした降伏を受諾した。 しかし…ネオゼネバスの領土は大幅に縮小された上に、共和国の一自治区としての扱いとなってしまう。 公式的な表記もネオゼネバス帝国はゼネバス領自治国となり、皇帝も自治区の長としての権限しか許されなくなってしまう。 徹底した帝国思想・権力の封じ込めにより共和国は今回こそ中央大陸の統治を強固なものとしたかったのだろう。 しかし、その共和国の政策に強烈な反抗思想を持つ者たちがいた。 彼らは地下組織を形成し、共和国都市でのテロ活動などを展開して組織の思想を訴えていたのだ。 彼らの活動は年月と共に過激化してゆき、力を蓄えた彼らはついにかねてから計画していた行動に出る。 それは中央大陸西側の巨大な兵器貯蔵庫を急襲、占領して軍事力を乗っ取ろうという大掛かりな作戦である。 彼らはそれにより得た戦力をかねてから引き込んであったゼネバス軍パイロットや兵士たちを使って共和国に反旗を翻す……これが彼らの計画であった。 そして…組織が結成されてから5年。 彼らは遂に行動を起こした。 強固な政策を採っていたとはいえ、戦争終結により解けた緊張が精強な共和国軍を弱体化させていた。 訓練されたかつての帝国の精鋭部隊が貯蔵エリアを電光石火の勢いで制圧。 ただ一晩で共和国最大級の兵器貯蔵施設、そしてそれに随伴する基地や施設…そしてネオゼネバスが建造していたレールガン要塞施設(※1)が同時占拠されたのだ。 最大の計画の第一ステップを成功させた彼らは、共和国の全てのメディアを利用した一大宣言を高らかに行った。 「私たちは汚れきった共和国から誇り高き帝国を取り戻す神の使者である。 この戦いは聖戦である!」 西側の兵器・弾薬・物資を占領した彼ら。 『自由ゼネバス軍』を名乗る彼らの目的とは…。 そして今、共和国と戦うべく赤い龍が自由ゼネバスの守護の翼として舞い降りる…。 ■FBXE-001A バラキート、開発経緯 戦況の圧迫と共にFBXE-001A(以下クルナスと呼称)の高コスト体質が問題となったネオゼネバス帝国軍は、廉価でクルナスに準ずる性能を持つ機体を開発することで実質的なクルナスの補佐機として扱おうという機運が高まった。 (無論クルナスは現場レベルで最高の評価を得ている機体ではあることを補足しておく) すぐさまクルナスの問題点が精細に調査され、その問題点を省く(その中には高すぎる性能から来る問題もあった)ことで価格の低減に始まる様々なメリットが生まれた。 機体の計画として拾い出せる言葉は以下のとおりである。 ・徹底した低コスト化 ・空対空戦闘能力はクルナスとほぼ同等にする ・空対地戦闘能力は限定的なものに抑える ・特殊任務への投入は基本的に考えないこと ・航続距離はクルナスの70%程度までなら許容する ・更なる整備性・経済性の向上 ・低空での高い運動性能を重視すること 代表的な要求として見られるのは以上である。 クルナスは考えられる限りの任務に投入できたり、兵装を搭載することが可能であった。 しかしFBXE-002Aでは強力な空対空能力と一通りの空対地能力があればよい、とされたのだ。また設計段階ではクルナスの贅肉を落とした機体として開発が進められたので、開発コードでは「クルナス2」と呼称されていたようだ。 しかし…予想以上に早い共和国軍の進撃に帝国軍はこの期待の完成を前に遂に敗北することとなる。 そしてこの機体の完成はネオゼネバスの志を受け継ぐものへと託されることとなった…。 志半ばで計画が破綻したFBXE-002A(以下、バラキート)であるが、その設計を受け継いだのはネオゼネバスの志を受け継いだ反乱組織「自由ゼネバス解放軍」であった。 解放軍の首謀者は終戦前の混乱に乗じて設計図を奪取。 未だ実機が完成していないもかかわらず、戦前帝国の兵器開発を牽引していた技術者を集めて開発を続行。 3年後、元帝国領の山脈にある地下秘密工場にて遂に完成したバラキート試作一号機が完成する。 そして2年後、彼らは一大決起を行い、共和国が保有する大陸西側の巨大兵器製造・運用プラントやレールガン運用要塞を占拠したのだ。 占拠した工場群にて試作機で収集したデータを元にバラキート量産型などの次期主力兵器を大量に生産、その有用性は実戦においてベテランパイロットのみならず新人のパイロットにおいても高い性能を引き出せることで実証された。 ■機体の特性 以下にバラキートの機体特性を書き記す。 ■機体の出力など ベース機となったFBXE-001Aクルナスと比べると、ジェット/イオンジェットの搭載数はゼロとなっている。 代わってクルナスよりも出力が20%程度向上したマグネッサーウイングがメインの推進機関となっている。 クルナス以上にブロック数が減らされ(6⇒4)機体の重量が軽減されていることから推力重量比などのスペックにおける指針などを見る限りではクルナスと比して85%程度の能力があるとのこと。 当然遠方への進出能力が圧倒的に高いクルナスの超音速巡航能力も健在である。(速度はM1.92程度だとされる) メインジェネレーターはクルナスと同系統の新式COREBLOX「SFBX-001β」を搭載。 ■空対空能力 もともと邀撃機寄りのマルチロールファイターとしての性能を目指していた機体であるため、空対空能力はクルナスとほぼ同等である。 クルナスと同じくBVR能力に長け、48目標同時補足・その内の任意の目標16機に対してミサイルなどによる同時攻撃を仕掛けることが可能。 ■空対地能力 この項目に関してはクルナスと比較して大きく能力が制限されているため、爆弾や対地・対艦ミサイルなどの運用が可能な程度になっている。 ■運動性能 こと運動性能に関しては機体の軽いバラキートはクルナスより一歩高い能力を持っている。 推力重量比はやや劣るものの、機体前方のマルチマニューバカナードやマグネッサー推力方向を変換できる主翼への換装などにより凄まじい機動も可能である。 なお、機体が最高の運動性能を発揮するコーナー速度は300-500Knと幅広い。 ■操縦系統や安定性能など クルナスのような複雑で高等な低空侵攻能力を得る必要が無かったバラキートはクルナスの高価な電子機器の大半を占めていた低空侵攻機体安定・制御システムとそれに関連する機器をオミットしている。 反面、単純な飛行安定性能を上げているためあらゆるパイロットにとって扱いやすい機体となっている。 ■耐久性能 耐久性能はクルナスとほぼ同等かそれ以上であると思われる。 クルナスの光学兵器反射装甲が改良された形で装備されていること、そしてダメージコントロールも設計段階に組み込まれている為被弾にも強く再出撃も容易である。 ■アビオニクス 電子機器を機種に納めているが、総合的な電子戦能力やレーダー探知能力はクルナスに遅れをとる。 しかし、効率の良い統合電子戦システムを採用しているなどその能力は決して低くは無い。 コックピットは先進的な配置のグラスディスプレイとなっている。 この機体を解放軍から奪取することに成功した共和国軍が、試験飛行時に撮影されたと思われるコックピット内の写真を公表しており、一つの画面に全ての情報を表示するシステムとなっていた。 また空中指揮管制機などのレーダーを使用することで自身は一切レーダー波を出さずにレーダー誘導ミサイルの誘導が可能であると設計段階では言われていたが、解放軍のA型機では空中指揮管制機が不在なことからその機能が取り外されていた。 ただし、ゼネバス紛争(※2)が終結した後に共和国が再開発した機体にはデータリンク機能が復活している。 指揮管制にはFBXR-004C/AWACS機が活躍した。 ■運用性や航続距離 クルナスと同じくフル搭載時におけるVTOL性能を持つ。 大規模な空軍基地が少なく、山岳地帯からでも離着陸可能なようになっている惑星Ziの航空機運用思想を受け継いでいる機体である。 航続距離はクルナスの70%程度であるとされる。 以上がこの機体の概要である。 クルナスは開発時点における帝国の技術を全てつぎ込んだ最高のマルチロールファイターであったが、製造コストは高価なことはすでに何度か触れている。 この機体は万能ではあるが効果で数が揃え難いクルナスの補完機として開発されたものであり、総合性能ではクルナスと比べて不利なことは否めない。 しかし、中程度の空軍力を持つ国家でも無理無く扱える機体であり事実地盤の固まっていない反乱軍もこの機体の費用対効果の高さが故に性能を発揮することが出来たのだろうと思われる。 なお、空対空性能に限って言えばこの機体は仮想敵国を含む勢力のあらゆる戦闘機型ゾイドと交戦しても互角以上の戦いが出来ることを記しておく。 ■実戦における成果 実戦における成果は全て自由ゼネバス解放軍がこの機体を運用していた時代に記録されたものである。 共和国は戦後の疲弊がありながらも急速な軍備建て直しを計り、見事それを達成して見せた。 共和国の殲滅政策により解放軍は日夜苛烈な攻撃に晒されることなり、無論空の上でも激しい空中戦が繰り広げられた。 紛争の序盤で共和国が攻撃隊として参加させた航空機はFBXR-001Cなどであり、まだ空中戦では有利に戦えた。 時には旧式のFBXR-001Aや、FBXR-002なども共和国部隊にはいたというから、当時の混乱振りがうかがえる。 特にFBXR-002BMは速度も遅く、旋回性能も低かったためミサイルの餌食になったりドッグファイトで狩られるケースも多かったようだ。 FBXE-002Aと解放軍パイロットの撃墜数の多くはFBXR-002BMを撃墜したものだとされている。 紛争中期の共和国がレールガン要塞解放作戦において最新型の戦闘機であるFBXR-001Eや、ジェットファルコン改良型FBXR-004Cなどを次々と投入したが、解放軍航空隊のパイロットは性能で上回る敵に対してよく戦った。 この戦いの中で、FBXE-002Aの有用性が共和国にも強く印象付けられるようになり、後に強奪チームが結成されることとなる。 それほど共和国はこの洗練された機体に苦戦すると同時にその性能の秘密を知りたかったのだろう。 この機もまた、後世に語り継がれる名機であることは誰もが否定できない真実である。 ■機体スペック 《固定兵装》 マルチモードレーダー*1 パッシブ型赤外線前方探知装置*2 レーザー距離測定装置*1 ランディングギア(脚)*2 多段推力偏向方式前翼(マルチマニューバーカナード)*6 マグネッサー偏向方式メインウイング*2 (翼に装備された兵装として対物小型レーザーガン*2 対空レーザー機銃*2) マグネイズテイル*1 《追加兵装》 *xxの数字はその兵装のみをウエポンラックにフル搭載した場合。 この場合重量の大幅増加により実戦的ではない搭載となってしまうが、高い能力を示す一例として紹介する。 短射程赤外線誘導方式空対空ミサイル(AR-SAAM89)*32 先進誘導型高機動空対空ミサイル(AHM-AAM103)*22 アクティブレーダー誘導方式中距離空対空ミサイル*22 通常型爆弾(BMS-28,BMM-029,BML-030)*28,24,14 レーダー方式精密誘導爆弾(R-HBM-041)*24 GPS方式精密誘導爆弾(GPS-HBM-045)*22 レーダー誘導方式対地ミサイル(R-HAGM-023)*14 大型空対艦ミサイル(LASM-006)*10 ■機体スペックデータ 全長:約17m 全高:約5m 全幅:不明 重量:《乾燥重量》12.2t《全備重量》30.3t 実用上昇限度:26500m 速度性能:M1.92(巡航速度) M2.8(最大速度) 航続距離:約4000km(FBXE-001Aの約70%) 乗員:1人 コアブロック:1(SFBX-001β) ■派生型など ・FBXE-002X:ネオゼネバスにて研究されていた開発コード。 実機は存在せず、設計図とモックアップが存在するのみであった。 ・FBXE-002A:初期型。 解放軍がX型を元に完成させ、実戦配備した。 ・FBXR-005X:共和国が機体奪取作戦により解放軍より手に入れた機体。数々の試験飛行に供された。 ・FBXE-002C:解放軍が数機のみ開発・配備していた新型機。 A型機と比較して推力25%向上、レーダーの性能も大幅に向上していた。 ・FBXR-005C:戦後接収した機体やFBXR-005Xを元に開発した機体。 変更点は以下の通りである。 *搭載兵装が共和国製のものに変更 *機体の制御システムを共和国製のものへと変更 *レーダーの強化(ただし、一部の国を除く輸出用機ではダウングレードが行われている) *推力が30%向上し、燃費は約15%低減。これにより航続距離が18%向上した。 この機は多くが量産され、自国空軍への配備のみならず経済力の強い海外同盟諸国への輸出なども行われた。 ・FBXZ-001XHM:ZOITEC社の試験用機。 より高機動性能の高い機を目指して開発された実験機であり、主翼のマグネッサー推力偏向機構が新式にされている。 |