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マサクゥル・ジョーカー
マサクゥル・ジョーカー
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(略)
分類チェンジマイズブロックス
シリーズ竜滅のツルギ
投稿日2005/01/15 14:13:07
最終更新2005/01/22 18:40:24
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コメント
こちらにバトスト追加。
第?話「白銀の死神Part1~回想~」

気に入らないと思った。

エグゼムスが国王の孫娘ラティスと初めて顔をあわせた時の感想である。

特別機の操者として選ばれたエグゼムスら3人の初任務はこの少女に特別機・キングシルバリオンを操縦させるように訓練することだった。

子供が嫌いなわけではない。むしろ好きな方である。ただ。

子供は子供らしくあるべきだとエグゼムスは思っている。こんな子供にまで戦わせなければならない現状が腹立たしかった。

あまり真面目な軍人ではないエグゼムスではあるが、女子供は守るべき者という考えは持ち合わせている。

この場合は、よりによって2つとも当てはまる。全くもって気が乗らない。

そういった感情のためエグゼムスの人相は凶悪になり、ラティスに怖い人と思われることとなった。

エグゼムスは賭け事は好きだがポーカーフェイスは出来ないタイプである。


そんな出会いを思い出していた。

ここは高度700mの大空。

眼前に広がるは百数匹の飛行タイプ・ネスト。その前にただ一機、突如姿を現したマサクゥルが立ちふさがる。

「ここは華麗に名乗り向上でもしたいところだが・・・」「言っても分からんだろうしな」と呟く。

「行くぞ、マサクゥル」 『Yes、Master!』 マサクゥルのOS音声がそれに応えた。


コマンダーである爆殲竜に敵として認識されたマサクゥルへ多数の飛竜が一斉に躍り掛かる。


「どうせ言っても分からんが言っておく。マサクゥルってのは皆殺しって意味だ。そして、お前ら皆殺しにする死神が俺達だ。」 

その言葉とともに、マサクゥルは双剣ギノスを構える。そして、飛んだ。

一閃。近づいた飛竜を次々と切り刻む。飛んでくるビームを驚異的な運動性で全弾かわし、群れの中枢・爆殲竜へと突っ込んだ。

ギノスを大鎌形態に合体させ、その首を狙う。爆殲竜からの大量の火線。その隙間を一瞬で見極め、トップスピードですり抜ける!

「!!」

跳ねられた爆殲竜の頭部が弧を描き、地上へと落ちていった。制御を失い落下していく胴体を追いかけ、真っ二つにして完全にトドメを刺す。

大量に噴出した爆殲竜の体液を浴びるマサクゥル。その姿は竜すら恐れる死神そのものである。

統率者を失い混乱する飛竜の群れ。その真上まで急上昇するマサクゥル。

『Madnessbleeze Ready!』「ファイア!!」

マサクゥルの翼が一度のみ羽ばたかれた。ただしその速度は目視不能な速さであったが。

そのあまり大きくは無い翼から信じられないほどの突風を生み出し、乱気流を生んだ。

まるで洗濯機に放り込まれたかのように飛竜は揺れた。次々と同胞にぶつかり数を減らしていく。

飛竜の群れは、更に大気に弄ばれる。風は速度を増し、竜巻と化す。

仲間の破片が猛スピードで襲い掛かる。飛竜の体に突き刺さり、凄まじい遠心力でその体はバラバラに引き千切られた。

そして飛竜・・・いや その残骸がことごとく地上へ猛スピードで叩きつけられる。

最早原型を留めている部品は皆無。百数匹のネストはマサクゥルにより僅か3分弱で全滅した。


マサクゥルのコクピット内でエグゼムスは首を鳴らした。

「お仕事終了、と。」

『マスター、何故もっと早くマッドネスブリーズを使用なされなかったのですか?あの程度のネストなら一発で全滅出来ましたが。』

「コマンダーに統率されたネストは頭を潰すと決定的な隙が出来る。それに、たまにはこういうことしないと腕が鈍るからな。」

『激しく非効率的です。私の性能を信頼していないのですか?』

「勿論信頼はしてるさ。まあ・・・姫様は怒るな。絶対。」


エグゼムスはラティスにHmBloxの操縦法の指南を行っていたのだが、周りの連中に度々「これは危険すぎる」と注意された。

彼の指導のモットーは「とにかく速く」である。安全とかそういった物は最初っから存在しないらしい。

教える生徒に注意されるほど無茶な操縦。もっともラティスには反面教師になったらしいが。


「そういえば元気かな姫様は・・・」 


白銀騎士団結成から数週間。

エグゼムスはSDAGの任に付き、各地を飛び回り僻地の竜を退治していた。

白銀騎士団は竜の出現頻度が高い所を優先的に回るために、回りきれない地域をカバーする任務も必要になるのである。

今のところは特に大した事件も無く、活動は順調であると聞く。

『マスター、通信です』

「繋いでくれ」

「ようエグゼムス。仕事は順調かい?」

モニターに出てきたのは王国軍人事室・室長のエドソンであった。白銀騎士団の団員の選出を指揮した人物である。

「ああ。全く休む暇も無い。」

「お疲れさん。朗報があるんだ。SDAGを増員する案が通ったぞ。」

「ほほう。」

「そしてその人物なんだが・・・」

「誰だ?」

「あのガヴァメントだ」

「処刑人か。あの男、今までは軍への編入は拒んでいたはずだがどうしたんだ?」

「SDAGだと好き放題出来るってのとその他の様々なメリットを伝えたんだ。報酬もたっぷりとな。向こうの言い値だぜ。あ、聞くなよ?言いたくない。」

「役に立つか?あの男は信用できない」

「まあ強さだけは保障されてる。高い買い物じゃないさ。それにお前、あいつに勝てる奴を思いつくか?」

「俺。」   

それは―――――見事なまでの即答であった。


・・・・・・・・・・・

「す、少しは謙虚になれよ。同じ条件なら分からないぜ?」  

「俺はこれでも王国一謙虚な男だぞ。」

「相変わらずの自信だな。」

「自分の力を信じないで何を信じる?仲間を信じるのもいいが、まずは自分を信じてからだ。」


これはラティスにも口癖のように教え込んだことである。自惚れることではない。自らの実力を完璧に把握することが重要であると。

そして、それを信じることで最善の戦いが出来るのだと。

エドソンとの通信を終え、近くの軍事基地へとマサクゥルは飛んだ。


空はどこまでも青い。この空がエグゼムスは好きである。

太陽はまだ高く、地上を照らしていた。


ある時の話である。エグゼムスはマサクゥルでラティスを連れての空中散歩と洒落込んだ。

連日の訓練で疲労しているラティスの気分転換になれば、と思っての行動であったが。目に映る地上の光景は竜に荒らされた村や街の廃墟。

ただひとつ、どこまでも広がる空の青さだけはラティスも美しいと思った。

帰った後でうっかり書置きを忘れたエグゼムスは散々な大目玉を食らうことになった。ラティスが居なくなった城ではそれはもう、大騒ぎになったらしい。

もっとも、ラティスはエグゼムスに感謝していた。

自分が何のために戦うのかをその目で理解することが出来たのだから。

ラティスにとっては一生忘れ得ない体験となったのは確かである。



ふと不意に雲が厚くなる。さっきまで眩しかった空は雲に覆われていた。雷鳴とともに雨が降り出す。

激しく叩きつける雨が先ほど付着した体液を洗い流す。まるで慟哭のように。後の惨劇を予感させる不吉な空。



この日こそ、ForthOfJackとTypeウラネスが激突した忌まわしき日。


(次回Part2へ続きます)



かなり時間軸がややこしいんで四苦八苦しながら書きました。かなり矛盾があるかもしれず。


フルオリンは一応架空物質ですがモデルがあります。っつか単なる英語読み。効果は大体同じです。流石に密閉空間でもない限りはあんな効果は無いですがw


次回は竜を。その次も竜です。

【くまお】2005/01/15 17:31:04

翼が!翼がぁっ!むちゃくちゃカッコイイですっ!
マッドネス・ブリーズ>
もしかしたら味方にも影響があるのでは?と思ったり・・・。
YUKI2005/01/15 19:34:44
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で、参加させて頂こうと思ったらこりゃぁ出鼻をくじかれるっ!(ぎゃぁ)

もうもうもう。(略)様の大型機は安定して安心して見れてしまうのですが。
今回はまた迫力が。やはり、イーグルの羽のケレン味は凄まじく。
大きく拡げられていたり、方羽が前方に出てきていたり。可動範囲も密かな見所。
鎌の可動やらスピアやら、細かいギミックも流石なのです。

……むむぅ。対抗しようにも対抗出来ないのが何ともかんとも。
しかしそりゃぁもう、喜んで完敗してしまうのでした。(へこん)
江戸川次男2005/01/15 22:18:06

ちょっと待ってくださいよ。以前体作るのめんどくさいとかおっしゃってましたよね?それなのにこんなに凄いの作っちゃうんですか?少しくらい手抜きしてm(殴

脚部のビームスピアが何となくイージスを思い出させますなぁ。好きっす。しかも何げに羽の辺りが俺が作ってまだ発表してないのと被ってる。まずいっ。非常にまずいっ。(悩

ちょっと足が太い・・・かな?というか足首からしたが小さい・・・かな・・・うん。(何勝手に納得してやがる
【ハサミ揚げ】2005/01/15 22:34:59

同じ白でもアンサラーとは趣向の違うデザインですね
仁王立ちがかっこいい機体ですな。ポーズ取らしても決まるけど
頭がカブトムシみたいで好きですね。ていうか武器つかんでる!これはすごい!。アーベントの手を少し変えた構造の様ですな
しかしコクピットはどこにあるのでしょうか?
【オート馬人・兄】2005/01/15 23:19:44

やっぱり大型かぁっ!!
失礼(笑)毎度ながら見事な色の統一。武器を保持できる腕も流石ですね。隠しビームスピアの深紅がとても好きです。
上下逆の二連翼のインパクトもかなりのもので。シルバリオンで最強とか言った手前、早速改修が必要かとか焦ります(大汗)
操者の設定やバトスト…は付くとしても赤黒AAの後ですかね?

(略)2005/01/16 22:24:00

皆さんコメントありがとうございます。

<くまおさん
思いっきり影響があります(笑)気付いたあなたは偉い。何気に伏線です。

<YUKIさん
出鼻をくじいて申し訳ない(謝)実は当初は全然違うギミックを搭載した機体になるはずでしたが、何故かこんなのに。悪く言えばヒロイック過ぎますかね。もうちょい捻れば良かったでしょうか。

<江戸川次男さん
体作るのが面倒なのは女性型限定なのですよ(邪笑)
足首は確かに小さいですね・・・っつーか相当小さいです。はい。

<ハサミ揚げさん
頭部に触れてくれてこんなに嬉しいことは無い。
コクピットはデカマスターの鼻と同じく言ってはいけない(えー)

<オート馬人・兄さん
こやつでもシルバリオンには勝てない設定ですよ。きっと。
こいつも永野系メカの影響を受けてたりします(笑)
でかい肩バインダーとか鎌とか・・・。分かるでしょうか元ネタ?
操者設定やバトストは・・・多分すぐ出来ます(笑)
白狐2005/01/17 08:09:26

肩を見てMHオージェっぽいなぁー、と思っていたんですが鎌からするとHMオージっぽい気もしますがどうなんだしょ。
ジョーカーと言う名、マッドネス・ブリーズの性能と群れず単機戦を好みそうな印象が。

>デカマスターの鼻並
地獄の番犬吹いた(笑
【トッキー】2005/01/17 16:12:51

>でかい肩バインダーとか鎌とか・・・。分かるでしょうか元ネタ?
死神ですか?・・・それともフォビ○○○?
【光輝】2005/01/17 17:21:18

…すごい…すごい…すごい!
の一言に尽きますよ。
その大鎌といい弓矢といいどこか神々しさがあるような羽といいすべてがすごい!
許可が下りたら早速投稿しようという時にこのハードルは流石にきついです(笑
【オート馬人・兄】2005/01/17 19:37:52

…シルバリックアローだとぉぉぉ!!!!!
砕け散った誇り。埋まらない実力の差。
「まだだ!まだ終わらんよ!!」
…という訳で、武器中心にシルバリオンを改修してみましたっ(笑)これで何とか、並べられるかと(汗)
【ドラゴン型好き】2005/01/18 16:31:27

(略)さんの大型HmB、久々の大作は白。
同じく白系統のアンサラーと違いこちらは純白と言った感じで。

大鎌、弓と、白い鎧とまるで中世の騎士のような、
大きな翼がマントのごとき印象が、見事。
てゆうか顔かっこよすぎです。
【ナイト】2005/01/20 21:21:27

おおおっ!!
カッコイイ。美しすぎるまでに統一された白。
武器である弓やあの翼。
この(略)さんの作品、例えるなら「神」ですかね。でも僕がこんなこと言うのもなんですけど足が太い所が気になります。
(略)2005/01/22 18:40:24

コメント感謝でございます。

<白狐さん
両方当たりです。折衷というかどっち付かずというか。実際にあんな肩付けると保持力とか問題あるんで羽で再現しますた。

<トッキーさん
ってなわけで正解は白狐さんのレスでした〜。

<光輝さん
あんまり気にされるのもアレなんで気にしないで欲しいですね(笑)

<オート馬人兄さん
あんまり気(ry
改修によって更に格好よさを増しましたね。負けてられませんわぃ。

<ドラゴン型好きさん
顔に触れてくれてこんなに嬉しいことは無い2度目。武器は斧か槍にするってのも考えましたが、捻くれ物なんで鎌に。おかげで弓矢モードが出来るようになりました。

<ナイトさん
まだまだ神なんぞ程遠いですよ(汗)足が太いのは個人的流行なんで今後もその傾向は続くやも。

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