ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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ドラゴン型好き様や巫鎖姫様に影響されて。第二弾なのでした。 何か物語がアレですが。申し訳ないのです。(汗平服) 機体名 ヘルレイザー(テリジノサウルス型) 戦後に試作されたネオゼネバスの大型陸戦BLOXであり、大型ゾイドに匹敵する全高と出力を誇る機体。 胴部以外にも複数の新型コアブロックを組み込まれている事がその高出力の理由だが、 それによって扱い辛さもまた従来の特殊ゾイドに匹敵する物となり、BLOX故の長所が殺されている。 武装は腕部のプラズマクロー、背部のマイクロプラズマレールガン、口腔部プラズマライフル等。 プラズマライフル発射時には前傾しクローをアンカーとする発射態勢を取る(画像3・4枚目)。 多数の新技術を盛り込み開発されたこの機体ではあるが、運用性やコストパフォーマンスの問題から 対テロリスト等に投入される事はなく、一部が東方大陸の新興企業に下賜される事になったと言われる。 ※貫く者、護る者 「だからさ…こっちはこっち。あっちはあっち。ほっぽっといてくれても良いと思うんだ」 不平を漏らしつつも。そうも言っていられないのがお役所仕事。官憲が公僕であるという意識を失ってしまえば、 それはたちまち専政に変わってしまうに違いないのだから。 …それこそ、一時期暴走の衒いすら在った対戦当時の共和国軍首脳部の如く。 「そうもいかないでしょう。またろくでなし共が今回の輸送。狙ってるって話もあるそうじゃないですか」 隣でウネンラギアに乗った部下からの通信が入り、彼――治安局部長ラグネルは余計に渋い顔になる。 「狙われるようなモノ――運ぶ方が問題なんじゃあないのかね」 事の起こりは三日前。今日も今日とてのんべんだらりと時間が過ぎていく筈だった片田舎の治安局に、 上層部からの司令所を叩き付けに来た女性が全ての発端だった。 「――なので今回は極秘の陸路運輸という事になっています、本国からの護衛部隊は最小限… 現地治安を担当する貴方達への協力を、総局に取り付けていますので。…これが辞令書」 突きつけられた遙か上様のサインが入った紙切れに目を白黒させる部下に息をつき。 珍客へと目を向けるラグネル…それは女性だった。 「で、なんとお呼びすれば?えーっと……少尉さん?」 玄関を潜り漆黒の乗機へと向かいつつ…彼女は振り返りもせずに。「マリア、で良い」 その後ろ姿に、彼は何処かで既視感を覚えてしまう。 誰だった、だろうか。……奇妙にそれが引っかかって、まるで喉の小骨のようだった。 運輸は比較的順調に進んでいた。――彼らが担当する、その最後の一日までは。 夜間を狙っていたのだろう、突如輸送を行うホバーカーゴの周囲に着弾の炎が上がる。 「来やが……っぉ?」 彼等が飛び出した頃には既に、漆黒のレオブレイズが辺り狭しと刃の舞踏を繰り広げていた。 加えて少数ではあるが精鋭なのだろう、他の機体達が着々と攻撃してきた連中を撃破する。 この分なら自分達の出番はないのではないだろうかと。気を抜きかけたその刹那――だった。 、ッ!! 一瞬全ての音が消えた感覚。そうとしか思えない。突如細い光条を浴びて黒のレオブレイズが吹き飛んでいた。 「な…っ!?」続いて二機、三機。其処までになってようやく誰もが事態を理解する。 遠く遠く崖の上から、見慣れない真紅の機体が此方へアギトを向けている。 その口腔が輝いたと思った刹那――また一機エヴォフライヤーが胴に大穴を開け墜ちていく。 ホバーカーゴにも爆発が置き、その外装に大きく損傷を帯びていた。 「……セイスモサウルス!?」 「いや、違う…っ……だが……」 誰もがその悪夢を思い浮かべた。直後にそれは否定されるが。…何せ、その機体は。 充分に此方へ損傷を与えたと見て、「二本脚で」立ち上がったのだ。 接近に対してレオゲーターが駆け――横様に弾けて飛んだ。 その装甲にはざっくりと亀裂が入り、大きすぎるコアブロックにまで達し機能停止させている。 ぎ、ち、り。異形めいた巨大な爪。辛うじて立ち上がったマリアの機体にそれが振り下ろされる。 「く…また…っ――――」 苛立たしさや怒りよりも、彼女の胸には悔しさの方が強く蟠る。 …どうして。どうして、自分は勝てないのだと。純粋なチカラが足りないのかと。 この牙は。誰にだってその鋭さで敗北する気がなくて、今だってずっとずっと研ぎ続けているのに。 ……ふと、思い出す。自分を「犬」と称したあの女性。 「あぁ……でも。でも、それでも」 間に合わない。だが、彼女は真っ直ぐに敵を見つめていた…最後まで。屈する事なく。 犬は、犬か。でも――それが牙持つ獣である事を。絶対に譲らない、と―― 「って、其処までだ……っ!」 「!?」 夜を昼間に変えるような。目映い輝きが彼女を包む。 それが眼前に飛び込んできた小型BLOXのEシールドだと理解するのに…少し。時間が掛かったかもしれない。 「貴方――」 「ぼさっとしてる間は無いだろうに、えぇっとお嬢ちゃん? こっちもそうそうは保たないんで……速く動いてくれると助かる」 「…誰がお嬢ちゃんだ」 舌打ちしたいような。嬉しいような。曖昧な感情を覚えつつ、マリアは愛機を横へと跳ねさせる。 イージスだったか…話程度にしか聞いていないが、なるほど大した防御力を持っている。 数倍はあるだろう機体が振り下ろしてきたクローを、今以てがっちりと受け止めているのだから。 その防御力に驚いたのか。はたまた、そんな抵抗に苛立ったのか。…一瞬、敵機は全ての意識を其処に向けていた。 ――――だから。気付かなかったに違いない。 夜の中から躍りかかる漆黒の獅子と。その、余りにも研ぎ澄まされた刃のような殺意とに。 すれ違い様に振り抜かれた刃が真紅の首を切り飛ばし、異形じみたそれは…ゆっくりと。砂の中に頽れた。 「……なんだこりゃ」 「他言は無用……だが、な」 破損したカーゴの修復にまで付き合わされ不平たらたらのラグネルだったが、 其処から覗いてしまった積荷に心底首を傾げてしまっていた。 …それは。見た事もない深い海のような光を放ち、脈々と息づいた鼓動をみせる、コア。 「こいつはこれから…東方大陸に運ばれ解析される。何年、何十年、掛かるか分からないが――」 勿論、それ以上語るのは任務に反する事なのだろう。口を噤みカーゴ内へと下りて行こうとするマリア。 …丁度出逢った時と同じそれに、あぁ、と何処かで彼は納得してしまう。 ――――似ていたのだ。似ていて、違ってもいるのだろう。 何時か見送ったあの少女の後ろ姿。 きっとそれと同じように。何処か危うく…けれど、誇りを背負って立つ姿。 だからなのだろう、その背へと…語りかけてしまったのは。 「君が何を以て、その誇りを貫こうとしているのかは知らないが――」 少しだけ。下りていく足音が立ち止まる。…だから。言葉を、続けて。 「願わくば、その牙が誇り高き狼のモノでありますように」 「……あ、あぁ…狼、は…そう……それも。犬科の動物、だった?」 何処か慌てて聞こえる彼女の声音に。小さく笑ってしまいながら彼は考える。 今日も何処かの空の下で、きっと「あいつの娘」もその決意を貫いている。 目の前で己が誇りを貫かんとする女性のように。 自分はそれとはきっと違うが…どうやら。そういう代物はあるらしい。 せめて…せめて、彼女たちのような人間に幸在れと。それだけは護り通さねばと思うのだ。 補足 青いコアはレイズタイガーらしいです。 これからZOITECに運ばれ解析されて…カラダを与えられるのは本当数十年後になりますが。 何せ、紅いコアは旧ゼネバスの頃から見つかってたって聞いた気もしますので。 そして襲ってきたこの機体とかは、テロリストのフリをしたZi-ARMS(出来たてホヤホヤ)だとか。 …勿論全部が全部妄想ですし。登場人物に関してもそうなので。 間違ってたりしたら申し訳ないのですがっ。(土下座したおし) |
【ホークイーグル】 | 2004/11/26 15:13:49 | ||||
なんじゃこりゃー!!!!(失礼 とっても格好良いです。 テリジノサウルスと言うモチーフも良いですね。 作ってみたいけど、ブリッツハーケンも持っていないし、 二体ももっていない・・・(涙 | |||||
【ドラゴン型好き】 | 2004/11/28 12:34:44 | ||||
本家テリジノサウルスのデスレよりもテリジノサウルスですね。 直立と前傾の中間的な姿勢、長い爪を持った大きな前肢、短めの尾、正にテリジノサウルス。ってかんじで。 バトストも、 伝説の虎ゾイドのコアとこの物語を絡ませつつ今まで登場した本シリーズのゾイドたちが暴れていて、 さすがYUKIさんかと。 この物語の無限の可能性を匂わせてくれています。 ・・・なんか文脈が変だorz | |||||
YUKI | 2004/12/04 23:35:13 | ||||
……くたばっていた忙しさ。レス遅れ非常に申し訳なくな。(地面に埋没) >ホークイーグル様 ブリッツハーケン。私も一機だけだったのですが。 何だか、オマケだけ売っている場所で見かけてしまい早速二機目を入手したという… そういうのって良いのかなぁとか思っていたりもするのですが。 ひょっとすると在るのかもしれません日本にも。中古玩具屋とか狙い目かも…? >ドラゴン型好き様 一応、こういうカンジが現状テリジノサウルスの再現予想図だそうですので。 某所でイラストと見比べつつ試行錯誤なのでした。まさに、と申して頂ければ何よりな。 しかしこんなのが闊歩してた古代って。ひたすらに凄そうなのだとばかり。 ――物語は暴走し通しというか。朱美様に斬首されても文句は言えないのでした。 …でも、戦争期と三虎物語。そのミッシングリンクとしても非常にアプローチしやすいかもしれない。 そんな物語なのではと思うのでした。 | |||||
(略) | 2004/12/05 00:19:07 | ||||
本当にYUKIさんテリジノサウルス好きだなあ、と思いました(笑) 昔の想像図はあんなに格好よかったのになあ・・・。 格好よさはYUKIさん製だから保障されてるわけで。さりげなく豪華な部品の使い方をなされてますが、もしかしてデスレイザーも2体使っていますか? 話のほうも見習わねば・・・。 | |||||
YUKI | 2004/12/05 00:46:14 | ||||
にゅおわっと。再度感謝なのでしたっ。(わたり) >(略)様 そして流石に其処まではっ!?<デスレ二体 使用しているのはブリッツハーケンとパラブレードが二体。後デスレイザーの外装で。 そういう意味では純粋にZi-ARMS製と呼んで良いのでしょうか?(’’) …外観が好きだったのは、確かに過去の再現図の方だったりで。<テリジノサウルス 初めて幼少期にみたインパクトが。どうしても在るのかもしれません。 そしてこう、物語ッ!大丈夫わたくしゃまだまだヘタレですのでっ。 ドラゴン型好き様とか巫鎖姫様とかたくさん凄い方を是非是非にと!(あわわ) | |||||