ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3

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レオストライカーT2
レオストライカーT2
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投稿者
Ini
分類チェンジマイズブロックス
シリーズ白亜の暴帝
投稿日2004/06/14 21:53:39
最終更新2004/06/16 17:19:04
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コメント
4作目。
前回は帝国軍の量産型だったので今回は共和国軍の量産型です。
ライオン型ゾイドはアニメなどでちやほやされすぎなのであまり好きではないのですが
今回はあえてそれにチャレンジ!
案の定ショボイできに・・・まぁこれはこれで気にってるんですがw
やっぱり別に3機デカイの作ってあるからパーツ不足が否めない・・・orz

[機体設定]
ライオン型
最高歩行速度:270km/h
アサルトユニット
最高歩行速度:260km/h
武装:バイトファング*1
   ストライクレーザークロー*4
   ザンスマッシャー*2
   テイルブレード*1
   後方迎撃用3連ミサイルポット*2
   Eシールドジェネレーター*2
アサルトユニット:レーザーレールカノン*2
         Eシールドジェネレーター*2
         ロケットブースター*2
共和国カリストン島駐屯軍が開発したライオン型ゾイド。
TYPE2(T2)の名がさすとおりレオストライカーのアッパーヴァージョンであり
共和国駐屯軍のエースパイロット用ゾイドである。
高い機動性と一撃必殺のザンスマッシャーは他の地上ゾイドにとって脅威であり、
全身のバネを利用した高い跳躍力は目を見張るものがある。
オプションであるアサルトユニットは射撃能力の低いRST2の短所を克服するために開発された武装で
レールカノンによる火力だけではなく、Eシールドジェネレーターによる防御力のアップも図られており
増加した重量による機動力の低下は同じくアサルトユニットに装備されたロケットブースターによって補われている。
(しかし、ロケットブースターである為直線的な伸びは高いが瞬間的な横への動きに弱い)
さらにカラーリングを青と白から赤と黒に変更した有人帝国軍仕様、
コクピットユニットを廃しイオンブースターを搭載した無人機も存在する(こちらは両軍ともに使用している)。
現在共和国カリストン島駐屯軍は200機あまりのRST2を保有しており
内150機あまりは駐屯軍機甲連隊にその他は各小隊や中隊の隊長機として配備されている。

<バトルストーリー>
第4話〜その名はカリギュラ〜
窓の外を見ている。
見えるのは黒く焼け爛れた地面と木々の残骸。
見上げれば今にも泣き出しそうな曇天が広がっている。
はっきり言って、勘弁して欲しい・・・。

白い悪夢との遭遇からすでに2週間。
悪夢の捜索は懸命に行われてきたが全くといっていいほど情報が掴めず
(情報部の話だと何かしらのジャマーを搭載しているためレーダーに写らないのでは?と言っているがどうも言い訳臭い)、
襲撃された基地はすでに共和国、帝国両軍合わせて10を越えていた。
そして今回、ようとして知れない悪夢の行方を捜すために、
その悪夢が生まれた研究所の調査が行われることになり、その護衛として唯一悪夢との戦闘経験
があるスペリオールとクオンに指名が来たのだった。

はっきり言って、勘弁して欲しい・・・。
先ほどから同じ言葉しか出てこない・・・。
すでに中破したスペリオールは整備員たちの不眠不休の努力によりわずか1週間でもとの姿に戻った。
しかし愛機が元通りになりクオン本人の傷も完治しているが戦闘意欲は一向に湧いてこなかった。
目をつむれば今でもはっきりと思い出せるあの美しくも禍々しい白い悪夢の姿が・・・。
今まで幾度もの戦場を駆け抜けてきた、誰もが生き残れないだろうと言われた状況を打破し、生還したこともあった。
しかし、いや、だからこそ、もう2度と奴とは・・・白い悪夢とは出会いたくなかった。
それほどまでに奴は圧倒的な悪夢だった。
見たくないと思っても見てしまう悪夢のごとく、出会いたくなくてもこの島にいる限りいつかは出会ってしまう悪夢。
しかも出合ったなら通常の悪夢のように目が覚めればすむわけではなく、むこうを破壊するか、こちらが死ぬかしなければ覚めない悪夢。
もちろん、奴を破壊するのがどれほど困難なことはクオン自身が一番はっきりと自覚していた。

ピトッ・・・
ツメタッ―――――――!!???
ドンガラガッチャン!
突然、首筋に与えられた冷たさに思わずイスから転がり落ちてしまった。
・・・!
派手に机の角にぶつけた額を押さえながら見上げるとそのには見知った顔があった。
―なにやってんの?ばか?
・・・
相変わらず失礼なことを言ってくれる、この女は・・・
―いつまでもそんなとこに座ってないでさっさと立ちなさいよ。
そういいながら差し出されるカップを受け取りながら立ち上がる。
―まだデコがジンジンしやがる・・・
悪態をつきつつ差し出されたカップの中のコーヒーを飲み込む・・・。
ブガハッ!!??
思わず吹き出してしまう。
か、辛い・・・、それこそ大量の塩でも投入されたかのように舌がヒリヒリする。
―プ、あははははははははははははははは!!!
 どう?アズマリアちゃん特製。激辛塩コーヒーの味は?
プクククと笑いをこらえながらぴらぴらと辛さに悶えるクオンに手を振る。
―ふざけんなっ、辛いなんてもんじゃないぞ、これ!?舌がヒリヒリして感覚がない。
 てゆうか吐き気がする・・・、なんてもの飲ませるんだ!?
涙目になって抗議の声をあげると
―どう?元気になった?
などと先ほどとは打って変わってやさしい顔で語りかけてくる。
―・・・、
―まったく、なにシンミリしてんのよ。いつもの元気はどうした?うん?
うつむいたクオンの顔を下からタレ目の童顔が覗き込んでくる。
―あんた最近元気なかったからね、まったくあんたがそんな葬式みたいな調子じゃ
 護衛される私たちまでウツになっちゃうわよ。
―・・・
―ほらまたそんな顔する。
その能天気な顔に思わず苛立ちが募る。
―おまえにゃわかんねぇだろうさ。あの悪夢と闘ったときの恐怖が・・・、
 あんなの初めてだった・・・。ただ目の前にいるだけなのに、
 ただそれだけで死を連想させる奴の恐怖が・・・!
―だから何?
―な・・・!
その冷たい言葉に思わず頭に血が上る。
抗議しようと上げた開きかけた口は、その目を見た瞬間動かなくなった。
―悪夢と闘ったときの恐怖なんて、わかる訳ないじゃない。
 だって私は奴と闘ったこともないし、ましてや会ったこともないんだから・・・、
 だから私にはあんたの気持ちなんかわかる訳ないじゃない。
厳しい、普段の砕けた印象からは想像もできない真剣な顔。
付き合い始めて4ヶ月、これほどまでに真剣なアズマリアの顔は見たことがあっただろうか・・・?
―まさかあんたはそんな私にその恐怖をわかって欲しいなんて思ってるの?
 やめてよ、エスパーじゃないんだから、バカバカしい・・・!
見たこともない真剣な顔で、聞いたこともない真剣な言葉を紡いでゆく・・・。
―でもね、わからなくても、分ちあうことはできるんだから・・・。
―・・・!
―あんたが苦しいなら隣で支えてやる。悲しいなら隣で励ましてやるから。
 自分の中に仕舞い込まないで・・・、一緒に、喜びも悲しみも分ちあおうって言ったじゃない。
どうして気がつかなかったんだろう・・・、俺の隣にはいつも励ましてくれる奴がいたのに・・・。
―・・・ごめん
そうだ、恐怖なら一人で震えていないで手を取り合っていればいいんだ。
分かりあえなくても、分かちあう事ならできるんだ・・・。
―そうそう、それでいいのあんたはその顔が似合ってるんだから。
こちらの顔を見ながらアズマリアは嬉しそうな顔で何度もうなずく。
―すまん・・・、俺がバカだった。
 ・・・そうだよな、うん。べつn―
―し、続きは後で、目的地に着いたみたいだよ。
 さっさと用意してきなさい。
そういいながら口を押さえていた指を離すと鼻歌まじりに電算室に戻ってゆく。
―マリア。
―なに?
電算室のドアに手をかけたアズマリアに声をかける。
―励ましてくれてありがとう。おかげで何とかなりそうだよ。
―止めてよ。あんたらしくない!
―ごめん・・・。あぁそうだ、
―なに?
―さっきのこと恨んでるからな。
 この任務が終わった後、たっぷり可愛がってやるから覚悟しろよ!
―・・・!
ドアに手をかけたまま顔を真赤にしたアズマリアを残してクオンは軽い足取りでデッキへ向かった。


・・・
ざっと周ってみたが基地の周囲は何もなかった。
あったのは燃え残った木々の残骸と焼けた地面だけ、よくこんな状況で基地が生き残っていたものだと感心してしまう。
今クオンはスペリオールのコクピットの中にいた。
彼のスペリオールを中心とし、レオストライカーT2とエヴォフライヤーT2、
デーモンフライの混成中隊総勢100有余機が基地の周囲を警戒していた。
たかだか基地の調査には贅沢すぎる規模だが悪夢との遭遇を考えるとまだ足りない気がしてしまう。
が、先ほどまでに心の曇天はすでに晴れていた。
まさか、あんなマンガみたいな励ましで本当にスッキリするなんてな・・・
自嘲気味に笑っていると、外部無線に通信が入った。
―はぁい、クオン。
ディスプレイに映し出されたのはアズマリアの顔だった。
―早速だけどこれ見てくれる。さっき暗号解読が終わったんだけど、
 よっぽど重要なモノだったんでしょうね。基地の中枢コンピュータ並のプロテクトがかかってて解読に苦労したわよ。
 まぁその甲斐はあったけど。
アズマリアの声を聞きながら送られてきたデータに目をとおしてゆく。
どうやらなにかの実験データとそれに対する観察者のコメントなどらしいがほとんど理解できなかった。
―よっぽど焦ってたんでしょうね。これを消去しようとした痕跡はあったけど、
 半分くらいしか消去されてなかったのが幸いね。こんなやばいもの、ほっとく訳には行かないもの・・・。
―んなにやばいのかこれ?
―当たり前よ。こんなの、ヤバイなんてレベルじゃないわ。
 下手をすると帝国、共和国両国家を巻き込んだ大問題よ・・・。
―は?
―とにかくそれぐらいにヤバイの、特に最後の方にある奴とか。
 生きた人間の人格をブロックスコアに移植するなんて馬鹿げてるなんてもんじゃないわよ。
―は?人格をコアに移植なんてできるのか?
―理論上では不可能じゃないわ。
 普通のブロックスコアだってほかのゾイドのコアのコピー使ってるんだから。
 まぁ・・・、人間なんて複雑な思考するモノから人格移植なんて、
 どう考えたって被験者は良くて廃人、下手すりゃ死んじゃうわよ。まったく・・・
―・・・
なにか、いい知れぬ不安を覚えながらデータを改めて見てゆく、
よく見れば、そこかしこに一般にはダブーとされている単語がパラパラと見て取れる。
―・・・くっ
思わず目を離す。
これは呪いだ。見ているものを不快にさせ下手をすると自殺に追い込みかねないモノを含んだ呪いだ。
―やっぱりね。嫌な感じになったでしょ。
 私も、諜報部なんてゆう裏の仕事やってるといろいろやなこと聞くけど
 ここまで不快な気分になったのは初めてだわ・・・。
―狂ってる・・・。
―そうね。狂ってるわ。
 でももっと恐ろしいのはそれを書いた人物が自分が狂ってるのを知ったうえで狂ってるってことね。
 まったく、こうゆうこと言っちゃいけないんだろうけど、
 これ書いた人間がもう死んでてくれて本当によかったわ・・・。
こみ上げてくる吐き気をこらえながら更に読み進める。
なぜか自分はこれを読まなければいけないような気がした。
そして読み続けている間、あの白い悪夢の影が頭の中に居座り続けた。
―・・・
そして最後はこう綴られていた・・・。
「暴帝(カリギュラ)・・・。」
それが、どうゆうわけかあの白い悪夢の名前だとゆうことがわかった・・・。


近い・・・。
いる。
感じる。
私の寝床に奴がいる。
周りにもいっぱい、他の獲物の気配がする。
あそこは・・・、荒らさせない。
あそこは、私とお父さんとの思い出のだ所だ・・・。
そこを、あんな奴らに汚されてたまるか!!
―ウアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
咆哮を上げる。
奴らを、皆殺しにしてやる・・・!

次回
第5話〜暴帝(カリギュラ)、おどる〜

【カオス0】2004/06/14 22:43:03

、、、−やっぱりね。嫌な感じになってでしょ、たぶん、嫌な感じになったでしょでは?新キャラ登場ですね、アズマリア、どこかで、、、水曜、、、気のせいですねw、白いの期待してます。
【ドラゴン型好き】2004/06/14 22:53:22

カオス0さん
誤字指摘ありがとうございます。
自分でも何回か読み直して3ヶ所くらい(多!?)誤字直したんですがまだあったとは・・・orz

>アズマリア、どこかで、、、水曜、、、気のせいですねw
水曜日・・・ク○ノク○セイドのことでしょうか?
残念ながら全く関係はありません。登場キャラの名前はそのとき思い浮かんだ名前を使ってます(爆
たぶん彼女は次の次の次以降くらいには(死にませんが)出てこなくなります(核爆
【カオス0】2004/06/15 17:47:24

は!、、、コーヒーの所アズマリヤになってますよ、・・・そうだよな、うん。べつnーのところもたぶん、、、すみません一度に気ずけばよかったのですが、、、
YUKI2004/06/15 19:26:02
icon
新たな闘いの予感にドキワクしつつ。
ライオン型は高速で、その割に意外とガッシリ、というイメージがあるのですが。
この機体はスマートの一点張り。ゼロの素体の機動性だとか、
そういったイメージを覚えるのです。
…そしてSLキャノン二連装、というのが。存外に似合う物なのだと再確認を。

……珈琲に塩。アレでしょうか。やはり惑星Ziの名物。(爆)

次回、も引き続き刮目させて頂ければっ。
【ドラゴン型好き】2004/06/16 17:19:04

バトスト誤字修正&機体説明文改筆。
>YUKIさん
コメントありがとうございます。
>…そしてSLキャノン二連装、というのが。存外に似合う物なのだと再確認を。
そうですね。私もこんなにシックリくるとは思いませんでした。
たぶん後ろ足が下目に付いているのと腰あたりが細いのが原因かと・・・

>カオス0さん
また誤字指摘ありがとうございます。
一度に気づけばということは読み返していただけたのでしょうか?
もしそうなら感激です。。。
>べつnーのところもたぶん、、、
ここはワザとnを残しました。
「べつに」と言っている途中で口を塞がれた。っというのを表現しようと思ったのですが、
わかりにくかったですね・・・^^;;

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