ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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妄想戦記外伝ゾイドバリエーション 「感熱画像照準装置の果てに」 ZAC2101年冬、凍える大地、暗黒大陸ニクスでの大規模戦闘は泥沼の様相を呈していた。時を同じくして最前線から遠く離れてた熱砂の大陸、西方大陸。この地での戦闘は既に終結したとされていた。しかし、未だ共和国軍の投降勧告を拒絶し続け、ゲリラ戦闘を繰り広げる帝国部隊があった。”653の亡霊”こと、謎の砲撃ゾイド”グランドクロス”に手を焼く共和国復興支援部隊はついに”シルバーバレット”アリア・U・クルセイダー少尉を擁する対狙撃部隊を召集した。互いに死力を尽くす戦闘の末に二機のゾイドは互いに施された十字のパーソナルマークを認める。この十字こそ、前大戦時にヘリックとガイロスに引き裂かれた旧ゼネバスの一族、クルセイダー家の証だった。敵狙撃手は国交怪しからぬ日々、穏かなる時間を共有した少女。苦悩と躊躇の末に互いを破壊しうる必殺の一撃が同時に放たれた瞬間、遠く離れた最前線ではプロイツェンの野望を知った両軍の間で停戦協定が結ばれ…… 「白の十字…。皮肉だな。引き裂かれた者同士が殺し合うとは…。」 「たとえ、それが何者であろうと主の為に戦う。…それがクルセイダーの血だ!!」 第653重駆逐戦闘機械獣大隊(重戦闘機械獣駆逐大隊とも呼称)とは西方大陸戦争序盤、電撃的な侵攻作戦と圧倒的な火力を誇る重ゾイドによりその名を馳せたゾイド化部隊である。しかし西方大陸戦中盤以降は共和国軍の粘り強い反抗作戦に加え、帝国摂政プロイツェンの意図的な戦略的敗走により、多くの帝国部隊が苦境に立たされる事となった。中でも653大隊は与えられる過酷な任務の為にパイロット、ゾイド共に部隊損耗率は桁違いに高く、補給が困難となる頃には人的、物資的にも質の低下が深刻となり、西方大陸撤退間際には大陸脱出を試み、合流した各地の敗残兵によって編成され、迷彩や武装も統一されておらず部隊は混乱を極めたという(この混成部隊には未確認ながら”レッドラストの迅雷”こと帝国屈指のエース、H・W・ルーデル少佐も所属していたとされる) EZ−004・CODE:CRUSADERもこの混沌の653大隊に所属したとされる公式記録の存在しない現地改造機の一種である。砂漠戦機の最大の敵は新型敵ゾイドでは無く、装甲表面で卵が焼ける程に装甲温度が上昇する過酷な状況であり、砂漠戦において最も重要な要素は如何に早く敵機を発見し、如何に長距離から有効射を叩き込めるかであった。その問題の打開策として試作された機体が当機である。操縦士、および指揮官兼砲手の定員二名とする非単座型である(最大定員三名) 武装はその全てを砂塵と故障に強い実弾兵装に徹底され、主砲388mm超長射程滑空砲”クルセイダー・ランス”(騎士の突撃槍)には噴射熱による変形と酷使に強い、ライフリングの刻まれていない滑空砲身を採用している。この砲の独特の発射音の為、帝国軍兵士は”アハト・アハトの音色”と呼んだという。また機体側面には歩兵や小型ゾイドによる対ゾイドライフル、成形炸薬を使用した武装での、関節部、コアへの攻撃の防御として吊り下げ式装甲板”シェルツェン”を装備し、その保持翼下には合計4門の突撃砲を有している。また、その運用上、照準装置は感熱システムを始めとする高度な装置を搭載し、油田火災の濃密な黒煙、砂嵐の真っ只中でも支障をきたさないと言われた。 結果、近接戦闘に難はあるものの、その特化した射程と破壊力により天性のセンスや過酷な訓練課程を必要とする高速戦闘ゾイドとは異なり、編成と指揮官次第では城砦攻略戦から突撃援護、拠点防衛に移動砲台化等をこなし、運用の幅は傑作機レッドホーンを母体としているために極めて広いといえる。この機体はエースパイロットでは無く、優秀な指揮官を必要とするゾイドなのだ。 当機の呼称の由来となった搭乗員が”ジャック・R・クルセイダー准尉”である。准尉は西方大陸撤退直前、友軍の撤退までの時間を確保するために大陸残留を志願した653大隊所属将兵の一人である。彼は、自身以上の階級を持つ士官が軒並み戦死した後も指揮官代行として部隊を率い共和国軍にゲリラ攻撃を敢行したという(皮肉にも部隊は旧ゼネバス出身のため冷遇されていた彼の秘められた指揮能力に助けられる形となった)。中でも僅か一個小隊程(約10機)のコード・クルセイダーによる索敵範囲外からの砂嵐に乗じた超長遠距離からの驚異的な精度による十字砲火により撃破された共和国ゾイドは少なく無いという。この実体弾の特性を利用した(砂嵐、濃密な爆煙の中ではビーム兵装は大気中の砂塵、不純物のために著しく減衰)精密砲撃は時として荷電粒子砲以上の脅威であり共和国軍はこの正体不明(発射地点さえ発見不可能であった)の十字砲火の射手を”グランドクロス”と呼び恐怖したという。 スロープブックネットジェーピーより7月発売予定(¥3150)、パーツ表面には特殊加工によりリアルな迷彩、マーキングを再現。1/35スケール、ジャック准尉フィギュア付属(嘘) つや消し画像にモッソリ更新。軍事臭3割増しに タイフーン様により砂漠戦をイメージした画像を提供していただきました。タイフーン殿に敬礼! |
YUKI | 2004/05/17 19:57:02 | ||||
――――こういった。悲しくも凄絶な物語。実は大好き、かもしれません。 思わず引き込まれてしまう、という所でしょうか……本家に全く遜色無いこの解説は。 勿論引き込まれるのはデザイン、カラーリング、等々全てっ。 歩く要塞レッドホーンの、まさしく面目躍如で本領発揮。 これでこそ重火力の戦闘機械(敢えて、獣を抜き)なのではないかと。 ――何時か挑戦したくもあります、がー。 今はひたすら、この格好良さを堪能させて頂きますーっ。 | |||||
【SlopeBook】 | 2004/05/18 00:26:41 | ||||
添えられたコメントが作品の最後の仕上げ(涙) >YUKI様 ムフフ、ありがたき御言葉!是非にYUKIさんも素組みゾイドに塗装を行い妄想ストーリーを添付し、妄想外伝参加を…(笑) ウヘヘ、YUKIさん、実は迷彩の方が安上がりで簡単ですぜ、指紋が付いたり、塗り間違えても迷彩ならどうとでも誤魔化(機密抵触の為削除) ちなみにこの機体、砲塔と砲身はポリキャップ内蔵でニキニキ動きます。更にスイッチを入れると対空砲の替わりに自作レーダーがクルクル回りながらノシノシ歩きますぞ。やはり大型ゾイドは歩かなくては(笑) | |||||
タイフーン | 2004/05/18 18:12:21 | ||||
いきなりですが・・・「塗装が素晴らしい!」です。 昔ゾイド復活時にある雑誌の懸賞にあった「ブッシュホーン」という迷彩レッドホーンに強く心惹かれた私にとって、この迷彩ホーンは何かを思い出させてくれるものでもあります。 増設装甲など、追加パーツなどもミリタリー性を強く主張しており、迷彩色と相まって素晴らしい「渋さ」を演出しているかと思います・・・スナイプレオンと同様に、高レベルな設定やストーリーもまた魅力溢れています(^−^) 個人的には砂漠におけるビーム兵器の非有用性がしっかり描かれている点に拍手!したいと思います・・・なんというか、設定などから砂漠戦の過酷さが伝わってきますね〜。 全てにおいて高レベルな傑作であると・・・ひたすら感心する次第です。 | |||||
【共和国整備兵】 | 2004/05/19 16:28:32 | ||||
ミリタリー全開レッドホーンキター!! 基本的に共和国サイドな私ではありますが、レッドホーンは別格。もともと硬派なゾイドですが、それがさらに・・・惚れました(笑 迷彩塗装というのは、対象が大きくなればなるほどバランス取りや根気の維持が困難になるのですが、よくもここまで!というくらい美しくまとまってますね。整備兵は根性が無いので迷彩塗装は無理っぽいです。 そして・・・シェルツェン! うちのサイクロプスIVに搭載しようとして、腰振りギミックのせいで断念せざるを得なかったトタン板!! これをもって来るあたり、只者じゃありませんね? 惜しむらくはフラッシュのせいか、艶っぽくみえるところ。仕上げにつや消しトップコートを吹いてみるとさらにミリタリー感加速でありますぞ。(湿度の高い日にやると死にます) ところでこのシリーズが、以前言っておられた「ミリタリー系バリエーション機」のシリーズと認識してよろしいのでしょうか? | |||||
【SlopeBook】 | 2004/05/20 00:43:50 | ||||
つや消しはマスキングが面(死) つや消しは諸々の事情で見送っていたのですが、そう言われてしまっては吹き直して、取り直すしかありませんなぁ(ニヤリ) まぁ、自分でも気にはなっていたのですが(笑) >タイフーン様 腹や尻尾の裏までミッチリ迷彩が書きこまれておりますぞ(笑 実在の砂漠戦での戦車も最大の敵は熱だといいますしねぇ。脳内設定では爬虫類、恐竜型のコアは砂漠や熱帯に強く、ライオン、虎を始めとする哺乳類方は寒冷地に比較的強い万能型というイメージが有ったりします。 >共和国整備兵様 まぁ、暫定的でありますがこのシリーズと取って頂いて問題無いかと。 どうでしょう、以前発表されていたレイノスやハンマーヘッドに渋設定と妄想ストーリーを追加してこのシリーズに。広めよう渋ゾイドの輪!(笑 ちなみにシェルツェンは横にボリュームが出て良い感じ。…正面装甲にコクピット埋め込んだら意味が無いといいうツッコミは無しの方向で。後、英軍クルセイダー戦車とは無関係です(笑 | |||||