ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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「・・・か?・・・中尉、グリソム中尉!大丈夫ですか?」 ヘッドセットからの声に、ゆっくりと意識が、世界が戻ってくる。妙に傾いた世界。これじゃコーヒーを飲むのも一苦労だろうな。視界の右端、3番MFD(多目的ディスプレイ)に機体の傾斜異常を示すアイコンが表示されている。耳障りな警告音。素早く状況を確認。駆動系に問題なし。マガイモノのくせに頑丈なヤツだ。 「こちらグリソム。いちおう機体は大丈夫らしい。いまから立て直してみる。」 無様に横転した機体を起こすため、前腕作動肢を使って腹ばい状態へ。そこから脚部と尾部でバランスを取りつつ正常位置へ復帰・・・ちくしょう、ゴドスならこんな面倒な指示を出さなくたって、自分で起き上がってくれる。いや、そもそもあんな小さなストラクチャーに足を取られて横転するなんてことすら無い。 「中尉、ログを確認しました。どうやらテストフィールド上の小さなストラクチャーに足を取られたようですね。」「そうみたいだな。こいつはきっと目の前に落とし穴があっても、喜んでそこに足を踏み出すんだろ?」「中尉はTGがお気に召さないようですね・・・」「・・・仕事は仕事だ。」 そう、ゾイド乗りの自分には、マガイモノの全てが気にくわなかった。まるで人形を相手にダンスを踊っているみたいな手ごたえの無さ。 走行テストのコースへ機体を戻し、スロットルを開く。中型ゾイド並みの機体がゆっくりと加速していく。この心地よい歩行振動はアロザウラーに通じるものがあるな・・・コクピットの位置も同じくらいの高さか・・・これがマガイモノでなければ・・・ そんなとりとめの無いことを考えていたせいで、下方センサーが捕らえた小さな障害物に気づくのが遅れた。間に合わない。くそっ、またこいつは何も考えずにストラクチャーに乗り上げて転倒するんだ。衝撃に備えて身構える。 と、その瞬間、踏み出した右脚がストラクチャーを避けるように接地。バランスを崩すことなく通過した。数百メートルそのまま慣性走行させてから機体を停止させる。 「グリソム中尉、走行テストは完了していません。何か問題が発生したのですか?」 「・・・いや、問題ない。」 MFDの「CORRECT?」という表示にYを入力して、再び加速を開始する。こいつはマガイモノだがマガイモノなりに本物に近付こうと努力しているらしい。もしかしたら自分はこのピノキオを好きになれるかもしれないな・・・。 「こちらグリソム。システムは正常。テストを再開する。」 TB8-TG-004でついにタイニーGは量産体制にに入りました。現状ではコマンドプログラムのブラッシュアップのために、現役のパイロットを使ってさまざまな状況における挙動を学習させているようです。 量産テスト機である003と比べて、形状的に確認できる差異は、やはり前腕作動肢でしょう。ネオゼネバス側へ提供していた技術の一部をZOITECが公開したことにより、反応速度の速い、格闘戦に特化した作動肢の搭載が可能になりました。 タイニーG(TB8-TG-004)仕様 クラス3/TB8コアベース人工ゾイド 恐竜型/強襲陸戦/格闘戦闘車両タイプ 乗員1名 主な武装 ハイパーバイトファング×1 へヴィクラッシャークロー×2 2連装ショックカノン×2 AZ140mm対空ビーム砲×2 液体炸薬式加速ブースターユニット×2 汎用武器マウント 趣向を変えてプチバトルストーリーっぽく。大阪ゾイドイベントの量り売りでゲットしたパーツによって、ついに「ゴジュラスっぽい腕」の再現に成功。一応「=C」っぽい腕に出来たかと。 ・・・しかし後で調べてみたらキメラブロックスのパーツなのね(^^; こーなったらZOITECが技術を横流しした、という設定で(笑 |