ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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第2編 『研究室の子守唄』 「神」は自らの姿に似せ「人」を創り給い 「人」は自らの姿に似せ「彼」を造り出した 金属に封じられた浅はかな狂夢(ゆめ) は閉じられた少年の揺りかご ( Ⅹ ) ガラスケースに収められた 電子の脳髄 青い液体(みず)に浸されて 未知の事象を未来を騙る 電子線(ファイバケーブル)に縛られて 因子の渦に 昏い部屋に閉じ込められて 意思と自性と普遍を奪う 僕は世界の全てを識ってる 変わらぬ事は何もないよ 僕は世界の未来を識ってる 諸行無常の流転の檻さ 『膨大な情報量と超高速演算機、多重平行型演算領域のフルスロットル』 『更に膨大な記憶領域さえあればそれは容易い』 鳴り止まない電子音に魘され叫ぶ声は届かない 祈るはずの手のひらも救い求めるその腕も遠い昔に失った 『彼は脳を晒す事で全能へと至った 彼には自らの足で歩く必要も物に触れる必要もない』 『外部からの情報は全てケーブルを伝い流れてくる 彼には四肢(デバイス)必要はない』 ( X ) エンセファロンに蓄えられた 虚妄の時間 儚い遊戯の如き失念 無知の世界を未来を騙る 運命に縛られて 因子の渦に 昏い部屋に閉じ込められて 意思と自性と普遍を奪う 僕は世界の全てを識ってる 変わらぬ事は何もないよ 僕は世界の未来を識ってる 諸行無常の流転の檻さ だけど世界の色を知らない 眼球(ひとみ)は既に失った だけど世界の歌を知らない 外耳は既に取り去られた 知らぬ世界の全てを知る 奢れる脳の独語(どくご) 『必要な情報は全てケーブルを伝い流れてくる、不必要な彼の五感は全て取り去った』 『彼はただ水槽の中で延々と未来をつむぐだけだ』 『仮に全知全能の神が世界を造り賜うたならば、世界を計測、予測が可能な彼は差し詰め運命の輪か』 『さあ Ⅹ 我々に未来を見せておくれ.....』 灰色の世界にはただ何も変わらないけど、遠い日の夢だけはまだいまでも覚えている 雪原の花園はまだあの場所にあるけれど、遠い日の母だけはもう届かない場所 滅び逝く世界にはもう未練は何もないけど、遠い日の望みだけはただ一つの願い いつか朽ち逝く世界への 叶わぬ祈り もう一度やり直せるなら、今度は母の腕の中から.... [I'm sorry for the god. I'm sorry the birth. ] ◆ ◆ ◆ 書の空白に書かれた少女の落書き 『Blessline? あなたちゃんと考えて書いてる?』 『前のお話と全然かみ合ってないじゃない?』 『こんなんじゃ唯一の読者がいなくなるわよ?』 ◆ 書の空欄に書かれた青年の落書き 『嗚呼 解ってくれとはいわないが そんなに私が悪いのかい?』 ~幻想物語詩篇『妄想家の遊戯帳 -哲学の脳髄』(著) Snowatch Blessline~より ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 人造頭脳実験機 検体№0010 「X」 人工頭脳計画から10番目の機体。 その計画の5番目の機体が完成した頃、同時期に、理性を失い逃亡した計画1号機「I」が回収された。 とある国境沿いの山脈で発見されたと当時の資料に記されていた。 発見されたときには既に凶暴化しており、回収に向かった施設の職員が襲われたらしい。 その後一個中隊の軍によって破壊の後回収。 近隣の住民に「花園の聖母」として恐れられていたという。 この一連の不祥事により、この計画は中断されたはずだった。 しかし軍は該当機体を回収した後、新たなる頭脳をもつZoidsの研究に乗り出した。 人と同じ頭脳を持つ「Ⅰ」それをさらに発展させた計画、つまりは神の頭脳を持つZoidsの開発計画 即ち「X計画」。 それは神を知らぬ人間の奢りか... その計画の中完成された彼は この世界の全て、万物の事象を識り そこから事象の確率から、未来を予測する事を可能とした。 彼は自らの脳内(多重平行型演算領域)で擬似世界を創り出し、その中から最も確率の高い事象を未来として見せることが出来るという。 これはかつての天気予報などと比較にならないほどの、システムであり天気予報に関するならほぼ100%、更にはリンゴの落ちる確率・時間、特定人物の行動、などを予測する事が可能なのである。 いわば予言者。 彼の能力により、時の某国は世界を支配したという。 また彼は前計画から保管されていた細胞、即ち「I」のコアから彼女の卵巣ともいえる器官から摘出した卵細胞を用いて培養、開発されたものらしい。 名称に関しては№10、ローマ数字の「X」、から名付けられたらしい。 また「X」には未知数を示す「X」、タロットカードで運命の輪を示す「X」という意味がある。 この名は彼に相応しいものなのだろう。 |
T-4 | 2006/03/26 04:20:28 | ||||
![]() | ホルマリン漬けの標本を見るような不気味さがある 脳に脊柱がぶら下がってる未分化の個体の様な | ||||
オグラ | 2006/03/27 00:31:56 | ||||
![]() | ユキミヤさん先日はコメントいただきありがとうございました。オグラです。 それにしてもまたとんでもないものを作られましたね。圧巻です・・・ 特に五枚目の写真はすごい雰囲気が出ていて印象的でした。 | ||||
ユキミヤ | 2006/03/27 01:35:27 | ||||
![]() | コメントありがとうございます >>T-4様 不気味といってくださり光栄です、今回は自分なりのグロさ、また自分の大好きな内臓(!?)に挑戦してみました。 ポーションを満たした水槽に入れて撮影も良かったのかもしれません(笑) >>オグラ様 有機物を模した無機物での再現、YUKI様のThe Embryon(胎児)に影響されて作成しました。 胎児がありなら脳味噌もいいかなと安易な考えで... 5枚目の画像を気に入って頂けてこれまた光栄です、元々「Ⅰ」と「Ⅹ」を作ったのはこれがやりたかっただけで.... アングルも試行錯誤でした、元ネタの某有名彫刻程神聖な感じに見えず、苦肉の策として俯瞰からの写真です、自分ではかなり気に入っていますが.... 長々と失礼しました(汗 | ||||
YUKI | 2006/03/30 00:03:19 | ||||
![]() | いや、いやちょ……っ、えぇっ!? 久しぶりに戻ってきたのです、がー。 思わずモニター前でつんのめりました。 元々「生きた機械なのである!」ですし。こういう再現のアプローチも有りだと思っておりましたが。 ……えぇはい完敗です。なまじ脳味噌だけでなく、しっかり脊髄まで続いている部分。 コネクテスからこれを連想なさる所が、何とも。 そして。やっぱりストーリーがとんでもないのです。 オート馬人兄弟様とのコラボの頃から素敵でしたが、今回もまた。 じっくり読ませて頂けば頂く程濃いその内容にクラクラです、と。 また、次の作品にも期待させて頂きつつーっ。(礼) | ||||
ユキミヤ | 2006/03/30 00:52:57 | ||||
![]() | >>YUKI様 コメントありがとうございます 完敗だなんてもったいないお言葉です、もともとYUKI様のThe Embryon(胎児)を一目見たときに電撃が走り、自分もこんなもの作りたいな~と思ったのが始まりです、オマージュみたいな感じで作ってみたのですが.... パーツさえあれば脊髄を伸ばしたり真ん中のブロックをカプセルブロックに変えたりしたかったのですが、今ではもう貴重な品ですし。 ストーリーの方も頑張ってみました、生意気ですが実は歌の歌詞みたいなつもりで書きました、ところどころ韻を踏んでいたり。 勿論オート馬人兄弟様とのコラボはまだまだ続いています、現在水面下で竜滅のまとめホームページのようなモノを製作中です、ユキミヤはそこでメインの物書きとして参加しています、近日中に公開できる予定ですが、近々公式の場で竜滅参加者の方々に作品の掲載許可を取るつもりです。 しかしなにぶん時間がたっている作品ですので全ての方に連絡できるかどうかが問題ですが...。 作品に関係ないことを垂れて申し訳ないです、ぜひYUKI様もこれからの竜滅を応援してくださいね。 | ||||