ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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ソレは、悪魔の眷属だった。己等こそがこの地上の絶対存在だと信じていた。 …だが。彼等は破れた。ニンゲンという、取るに足らない筈の脆弱な生物達に。 ……生き延びたソレは夢を見る。再び、己等が地上を支配する夢を。 バフォメット 悪魔型 武装 クラッシャーネイル×4 エレクトロンスパイク×6 AZサイズホーン×2 マグネイズテイル×1 三連装ショックカノン×8 スモークディスチャージャー×1 展開式マニュピレーター「DEMON'S ARM」 「ナイトメア」などと同じ、クローンインフェルノコアを宿した「破壊者の眷属」。 人間達と破壊者達との闘いを生き延びたソレは、数年以上に渡り修復・進化・増殖を続けていた。 陸戦に特化されてはいるが、その為もあり近距離格闘戦に適した人型に近い形状を持つ。 全身のエレクトロンスパイクや角、巨大なかぎ爪、更に肩に備えられた長大な隠し腕により、 文字通り全てを引き裂き蹂躙するかのような凄惨な闘いを繰り広げる…まさしく、悪鬼。 ☆「紅き破壊者と黒き救世主 Episode-After」 Episode :Blood-red Returner(血色の再来者) 蟲。蟲、蟲、蟲、蟲、蟲。蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲 蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲 蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲 蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲。 ソレは全てが、異形じみた金属の生命体。 「――――、っ」大の男であろうが吐き気を催さずには居られない光景だった。 その「紅い河」は生きていた。谷底を埋め尽くす程に大量の金属生命体達。 ギシギシと甲殻を軋ませるソレ等は、全てが貪欲な餓えに満ち共食いすら続けている。 ”無人…キメラのようですが。該当する機体はZOITECのデータに存在していません” 「……たまーに。お前が羨ましくなる」 ”ご謙遜を” 冷静な…とはいえそれが当たり前なのだが、とにかくそんなAIの声が。グレイの意識を引き戻す。 「じゃぁ…なんだ。野生化したキメラなんて話は偶にあるが……此処まで増えるモンなのか? 戦後の条約とか色々で、見つけ次第駆逐されている筈だろうに」 ”それでも逃げ延びているという可能性は否定出来ませんが。確かに、これだけの群体が発見されないのは――” 警告音。それが、彼女(?)の合成音声を遮断する。 「何だッ!?見つかったか!?」 ”いえそれはあり得ません、これだけの距離を――――訂正です、Dad. 群体と別個の大型熱源が接近……早い、いえ速い――、っ” スピーカーにノイズが走る…違う、彼の鼓膜が激震しているのだ。 それは。咆吼、だった。崖の上に立つヒルトフントを、更に頭上から見下ろす巨大な影。 まるで血の色じみた真紅の異形――「、っ」目眩が奔り抜けていく。 眼前に幻がちらついた。巨大な血色、ゼネバスレッドの獅子の幻影が。恐怖の具現化、が―― ”Dad.、火器管制を。迎撃を計ります” 「――――っ、は…ッ」 至極数秒に違いない。だが、まるで心臓を鷲掴みにされていた感覚。…やはり、だ。 戦争の最中からずっとそうなっている。アカイ、イロ。それを見ただけで怖気が走る。恐怖、する。 「糞……くそっ、あぁクソッ!!」半ば自棄っぱちで叫びつつ、彼は回された火器のトリガーを引く。 テスト用ではあるが実弾、キャノンの一撃が血色に直撃しその巨体を傾がせる――だが、まだ。 躊躇いなど一瞬も無く続けざまにライフルも。更にそれぞれを連射し続ける。 崩落する高台が凄まじい土煙を上げ、爆煙と相成って視界を夜と錯覚させてしまう程に。 「レモン!敵の確認はっ!?」 ”暫しお待ちを――生体反応が多すぎる為特定に支障を来しています。 大型キメラの固有反応を認識設定する間が無かったのが残念でしょうか” 「あぁー…悪かった、悪かったな。 だがっ。アイツは……アイツは生きているっ!」 ”非科学的なカン、でしょうが。同意はします” 騒ぎ立てる蟲共は、どうやら漸く頭上での戦闘に気がついたらしい。落下してくる岩塊で数機が押し潰されたからか。 ……しかし、そんなモノは今はどうでも良い。…一瞬だが確実に理解していたのだ。 あんな連中と比較にならない「親玉」こそが――あの血色なのだ、と。 消えかけていた爆煙。だのに、視界が再度暗くなる。 「 」 ヤツだった。その図体にも関わらず跳躍し、既に頭上を取っている。 …そうなってハッキリと確認出来た。蟲とは比較にならない進化した外観。 腕が、脚が、頭が、在る。ヒトじみてすらある存在。……しかし、異形。 深緑の単眼を煌めかせたソレが、次の瞬間巨大な爪を振り下ろしてくる…視界を染める、紅。 「っあ……あああああああああぁぁぁぁッ!!!」 自分でも何を叫んでいるのか理解出来ぬままに、機体を全力でバックステップさせた。 風圧だけでキャノピーが揺れて悲鳴を上げ、直前まで居た大地にザックリと爪痕が刻まれる。 膝立ちで着地したソレは、すぐさま此方へと立ち上がり歩み寄ってくる素振り…一瞬の。間断も、無い。 荒い。息が。意識が。落ち着かなければけない筈なのに、文字通り全身が沸騰し脳髄が溶解し続ける。 …真紅。血の色。それが、恐ろしい。 ……また、敗れてしまうのか。それに奪われてしまうのではないか。 ………鮮血の魔獣。皇帝の獅子。嘗て、我々を屠り友を、仲間を奪い去ったその色が―― ”Dad.!” 「――!!?」 現実を取り戻した時には、もう。異形に間合いを詰められていた。だが…今なら、まだ。 「あぁ……あぁ、っ!やるぞクソっ!せめて殺されなきゃ負けじゃないっ!!腹括れよッ!!」 ”私に腹腔という部位は存在しませんが。発言の要項だけは理解させて頂きました” 迫る腕をかいくぐる。相手の方が巨体だが、それ故に…懐にさえ、潜り込めば。 もう一つ――返す腕がざくりと盾を引き裂いたが。それはパージ出来る単なる外装。 この、核が生きていて。牙が爪が残っていれば――――!! ど、ん。重い重い衝撃が奔り機体を激震させる。 「ッ――!!?」 確かにかわした――そう、その腕を爪を。二つともかわした筈なのだ。 だのに。だのに、機体の背を貫いている血色の巨腕。…………「三本目」の。 「な……っ」 ”Dad.、当機の生体反応が減少……危険です、今の攻撃がコアにまで――” う゛、ん。宙に浮いた浮遊感。「ソレ」は本来とは違う長大な腕を以て、比較的大型な筈のこの機体を持ち上げたのだ。 「クソ、クソクソクソ――ッ!!動けよ…動け、動きやがれ――!!」 目まぐるしい悪夢。血の色と真紅とが眼前を乱舞する。現実を侵蝕する、過去。 闇雲に操縦桿を動かし続けるが、機体はどんどんとその力を失っていく…レモンの声も聞こえなくなってしまいそう。 「また、か……俺はッ!!コイツに…此奴等に!勝てないのかよ――――!!!」 …………巣への闖入者は弱かった。差程、喰らう必要も無いと感じる程に。 だから「ソレ」は、あっさりと崖からその弱者を投げ捨てた。 しかし…しかし、此処まで「ニンゲン」がやって来た事実は度し難い。 やはりいつまでも隠れている事は出来ないのかもしれない。「破壊者」に及ぶ力を身につけるまでは待てないか。 「ソレ」は考える。もっとだ。もっと、喰らわねば、と。更に力を手に入れなくてはと。 ――――あの、忌まわしきニンゲン共と闘う為に。今度こそ、自分達が勝利する為に。 →Next Episode「Virgin-white Virgin」 追記2:バフォメットって? まぁ、説明の必要は無いのかもしれません。そんな有名所の悪魔。 いわゆる黒山羊頭を持ったサバトの悪魔という代物…最近だと某オンラインゲームでの強敵としても。 有名だとか何だとかですが、見た事は無かったりなのでした。(駄目) ――其処ッ!ディアントラーは山羊じゃなくて鹿だろってツッコミは禁止っ!!(ばく) という事で。コイツがこの外伝の敵キャラでした。一応第一形態って事になりますが。 元々AAリヴァーレの際に試した、ディアントラー頭+リングキャップの眼、が良い感じだった為ですが。 人型というよりは十二分に異形でしたので、このシリーズに参加をと考えたという始まりの機体。 同時にドラゴン型好き様の人型素体に対抗したかったというのも在りました…っつか、 かーなーり参考にさせて頂いているような。隠し腕はその名残、なのです。 ナイトメアの名とクローンインフェルノコアの設定をお借りした(略)様、 ユズ嬢(?)に対するオマージュ的っぽいAIを出させて頂いている故江戸川次男様、 そして勿論、シリーズ生みの親たるマリ君様。改めて感謝をなのですっ。(へこりん) |
【光輝】 | 2004/12/12 12:38:18 | ||||
あ、紅い!(いきなり何を 胸のエレクトロンスパイクの使い方や肩の隠し爪、ディアントラーのコクピットの使い方などがすごいです。 足の作り方も今までのデモンズの爪を使うのとは違い、ボルドのパーツを使っていて、非常にいいかと思いますよ。 バトストも楽しみに待ってます^^ マリ君さんへ私信:エンペラーのバトストにバルバリシアを登場させたいのですが(損傷ありで)よろしいでしょうか | |||||
江戸川次男 | 2004/12/12 12:53:36 | ||||
ポケ○ンのカイ○キー? これは破壊者らが死んだあとの設定ですね。 そしてまたこれが暴れて人間は追い込まれるのですね。 私も何か考えないと。今はバトストのネタを探していろいろなゲームをダウンロードしてはプレイしている毎日ですので。 故江戸川次男・・・私はまだ死んではおりませんぞ!(笑) | |||||
YUKI | 2004/12/12 15:19:57 | ||||
![]() | ストーリー追加しつつ。コメント感謝なのでした。(礼) 光輝様 「ホントだこりゃ紅い」 「紅いな」 「紅さはどうでも良い――!!」…って。 もうこのネタの解る方も少ないやもですねぃ。(べそ) 割と、今まで作ってきた機体達からちょこちょこ。アイディアは引っ張ってきていたりですが。 今回の肝は踵。滑り止めのキャップでしょうか。 画像五枚目のキックなんぞは、それでも難しいので手も使って支えている反則技ですが。 江戸川次男様 いや、「故」って!「こ」じゃなくて「ゆえ」と読みますからっ!(汗がび) 生き延びた敵が居た、とか。そういうカンジのお話と思って頂ければ。 そして、本編とは異なって共和国側の話という風にもなるのでしょうか。 ……ゲームやら。小説やら。漫画やら。見れば見る程読めば読む程。 必ず、得るモノがあるのではと。どんどこネタを探して下さいませっ。 とか言っておいて当のわたくしゃ。ポケモンを知らないのですがー。(かくり) | ||||
【ハサミ揚げ】 | 2004/12/12 17:44:57 | ||||
あれ?ヤギの角って前向いてたっけ?まぁいいや 人型にも見えなくはないけれど各所で悪魔という雰囲気がでてますね。モチーフもバフォメットとは。私は悪魔の中ではアスタロトやベルフェゴールが好きですね バトストも良いですね。さすがはYUKIさんですね。ヒルトフントの方が少しあっさりしていたのでこっちは戦闘シーンごっちゃりで読み応え抜群です。続きも楽しみですね。このままDadはどうなるんでしょう? | |||||
【ドラゴン型好き】 | 2004/12/14 00:26:38 | ||||
山羊だ、山羊。 光輝さんじゃないですが紅いですね。 細身で人型っぽいのに腕が異様に長くて奇形っぷりがナイスです。 大きく展開する隠し腕も見事にハマッテいて素晴らしきです。 なにやら私の作品を参考にして頂いたようなのですが・・・、 素体?隠し腕が名残? ??? な状況なのです・・・。はて? バトストの方は・・・。 えー・・・Dad落ちちゃいましたね・・・。 それに蟲がわらわらと・・・、キモッ!(ォィ 真に続きが気になります。 >ハサミ揚げさん 山羊の角は後ろ向きでしたね。あらら。 | |||||
YUKI | 2004/12/14 01:30:40 | ||||
![]() | うや。コメント感謝なのですよう。 >ハサミ揚げ様 …えぇっと勿論。実際は後ろ向きです山羊の角。でも後ろ向きなんて響きは嫌だ、とっ!!(マテ) それは冗談として、も。やはり武器にするなら、この方が良いやもという事でした。 悪魔というモチーフは後付なのですが。割と、そうなったやもなのです。 ……元々、ZOEっぽく細い機体が作りたかったモノの。 ロドゲジョイント入れると、どうしても股関節幅が開きすぎまよねぃ。(げふ) >ドラゴン型好き様 細長くなりきれなかった名残、でしょうか。手足の細さは。 一応強化版も、手足はあんまり変わらないらしいです。(伝聞形?) で、こぅ…改めて確認させて頂くと。 フレームさんです、フレーム男一号さん。(あわわ) あんな風にボルドガルドの胴を盾に、とー…それが何の因果かこうなった、という事で。(てへっ) <ストーリー …割とテンポ良く、短く。そんなカンジで行ければ良いのですが。 作ってある機体に合わせ、大体全7話くらいになりそうなのでしたっ。 ……ネクスト。「俺アムドゥシアス」が増えそうな中で。 敢えて「俺サハリエル」だっ!(ずびし) | ||||
(略) | 2004/12/14 18:55:32 | ||||
これは良い悪魔型ゾイドですね。 よく見ると胸のところにブロック穴隠しとしてジョイントを加工したものが。この異形さが堪りませんな。逆向きの角ってところも奇形っぽくてグーです。隠し腕は個人的には某アシュラを思い出すギミックだったり。 話のほうも激しく面白くなりそうです。全7話とのことで、楽しみにしています。 | |||||
YUKI | 2004/12/21 20:00:19 | ||||
![]() | うわわわわっ。うっかりレス忘れておりました申し訳なくっ(汗) >(略)様 ジョイントをぶった切った穴隠し。実は前からちょこちょこ利用していたり、な。 ちょっとしたデコレートとして非常に便利なのでした。 …作るのも簡単ですし。割とお勧めなのでは、とー。 例のアシュラはやはり隠し腕のパイオニア。(?) そういうイメージはまさに、なのです。 …物語、はー…まぁ。案の定だらだらというか。暗くなりそうというか。(げふ) | ||||