ゾイド格納庫 展示ルーム Ver.3 |
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機体名:アマルガン(アマルガサウルス型) 搭乗者:フォイユ 得意技:ブレードセイル 登場Episode:「つばさ」 中〜大型の指揮型ゾイド。二列の背ビレがブレードアンテナとなっており、それによって無人機を制御する。 その最新鋭の制御能力は特筆に値し、制御下BLOXに対する外部から情報書き換え・更新を行う事で リアルタイムでの集団チェンジマイズ等を実行させる事も可能となっている。 尚ブレードアンテナによる直接打撃も得意とするなど竜脚類としては攻撃的な性質を併せ持つが、 それはその能力を活かし、自らに組み込まれたネオコアブロックから肉食竜の情報を引き出し合成している為。 アマルガン(合金)という機体名には、そのような意味合いも含まれている。 搭乗者は年端もいかない少女に見えるが。実際には遺伝子レベルと細胞段階からの感覚強化が行われている (そのような存在でなければ、極端な情報制御を必要とされる当機の真価を発揮する事は出来ない)。 徹底して機械的であり無為的であり諦観的なその人格は。…兵器としてしか扱われない故の物。 Battle Story -3 無人機のその最大の戦力は「数」だ。損傷を恐れず済むが故に多数を投入され、その量で敵を圧倒する。 …ヘヴンズウルフがこの場に到着した事で敵は1機から2機、都合戦力差は一気に半分になった事となる。 そして。その差は量だけでなく質にも現れている。縦横に地を駆けるウルフは飛び立てない飛行型とは違う。 低出力の小型無人機達が次々と撃ち落とされていく…一方的な状況、は。今やその対象を逆転しつつあった。 舌打ちをするという事はなくても。それでも少しばかり溜息をついてしまいたくなった。 ローコストで情報ネットワークをテスト出来るから、と。ヴァッサーフロウを用いていたのは失敗だった。 この様な敵対戦力が乱入してくる事を想定していたのなら、もっと優れた無人機を用意していたというのに。 ……直に。あれ等は全滅させられる。そうすれば、此方に――指揮機、に。向かってくるに違いない。 バシッ!という火花の弾け飛ぶに近い音。威力を抑え連射性能を上げたエレクトロンキャノンの連射が、 大凡の小型無人機を砂上へと叩き落とす…藻掻く物は、昔年の恨みとばかりにイシュタルエッジが吹き飛ばした。 「…さて。これでオワリじゃないんだろう?」 「当然――"本体"が居るッ」 小型機ヴァッサーフロウの特徴は、複数機で並列して指令を中継実行出来る点に在る…だが。 それ等は所詮中継だ。起点となる有人機、それも指揮能力を持った存在が近くに居るのは確かだった。 半壊こそすれイシュタルエッジの索敵システムは生きている…即座に、ヘヴンズウルフへと送られる標的座標。 「目標は其処…やる事は一つ、ぶっ潰せ!」 「あぁ――っと。その前に一つ」 「……?」 付け足される何か。瞬いたニクスへと一言。「借りは返したから、な?」 「――――ッ…馬、鹿っ」反論は笑って無視して。ヘヴンズウルフを反転させた。 速い。並の地上用機を軽く超えている――それは確かだった。見る間に白の光点が大きくなっていく。 …でも。でも、迎え撃てないモノじゃない。何より、わたしを抱くこの機体が猛っている。 久しぶりに――直、に。その力を振るい闘う事が出来るという歓喜に。…やはり。彼等は、戦闘機械獣なのだ。 闘いを求めて。強い、相手を。その本能を満たせるモノを…かつて。この星の人々もそうだった。 つい数十年前まで。闘いは戦いだった。バトルではなく。誇りよりも生命が賭けられた。 それを彼等は覚えているから――――「来たっ……」 もう。目視で確認出来た。あれが……あれが。天の狼か。 研ぎ澄まされていく意識。恐らく勝負は一瞬だ。それを思えば…想えば。奇妙な高揚感に早まる鼓動。 今……アマルガンと。わたしが。同じ事を考えている、そんな気になれた…機械とその部品ではなくて。 ゾイドと、そのパイロット。そういうお互いで在れるかのような。 「…ん、だ」何だ、と。それが最初の感想だった。ハッキリと言えば――異形だった。 セイスモサウルスやウルトラザウルスに比べれば…ずっと小型、だろう。形状的には似ているが。 しかしその真紅の機体を彩るのは……刃。刃。刃。刃。刃。無数の刃がソイツを彩っていた。 格闘戦にも優れるか――だが。それは此方にも言える事…警戒の強まる精神と裏腹に機体は加速。 …………一瞬だ。一瞬で。交錯の刹那に。瞬きの間に。勝負を着ける!! "――――ッ!!" 「ぁ……ぁっ!」 声、が。一撃が。重なった。振り上げられる天狼の爪。振り下ろされる雷竜の刃。 けたたましい金属の音は破鐘めいて。激突と交錯の音色と火花――視界を。電光にも似たそれが埋め尽くした。 ――イシュタルエッジを待たせ、ニクスがその一瞬の戦場へと辿り着いた時。まさしく同時に。 「ッ!!?」差程離れても居ない位置に突き刺さる漆黒の金属塊。ヘブンズウルフの片翼。 想わず目を疑い息を飲む…勝敗は。折しも膝を着こうとするウルフが。スティが、敗北したのか? ………………いや。"……アマルガン" 驚いているのかもしれないが、抑揚無さ過ぎて感情の窺えない小さな声と共に。紅の雷竜が踵を返す。 その首筋から背中から。ばらばらと落ちていく刃列。…その、全てが。 僅かな交錯のその刹那、ワイツクローの一撃に叩き折られていたという事なのか。 低い低い、地鳴りめいた声を残して。紅竜は重く。重く。砂塵の彼方へと消えていく。 「行った……の?」 「………………」 血と痛み越し、辛うじて声にする彼女。機体の受けた衝撃に、酩酊めいた意識の歪みに苛まれる彼。 …追う力はどちらにも無かった。…唯、「敵」との再開の予感だけは。二人共に漠然として在ったのだが。 ――成程。 を。 を。「聖女」様の求める理由が分かった気がする。 あの時。明らかにアマルガンの一撃の方が速かった。重量を、速度を、存分に加味して。 天狼をズタズタに引き裂けた筈だったのに。…紙一重にも満たぬ、だが確かな差を「何か」が埋めた。 0と1とという絶対差が1と1になり、それぞれが痛み分けの傷を負っている。 「…覚えて。おきます」でも…でも、二度も遅れを取るものか。 わたしは……貴方達を覚えたのだから。そして。わたしもやはり闘う者なのだ。モノではなく。 →NEXT EPISODE「スティング」 やっとこさ。デスレ祭に成分を加えられそう、になりました。モチーフがちとマイナーながら。 比較的小さめの雷竜型という所でしょうか。ヒレがあるのはスピノサウルス等と同じ時代故の特徴で。 ……噂に違わず色々に使えそうな素体。デスレイザー。帝国好きとして、今後は色々使っていきたいような。 また。パラブレード頭部の可動化はG.N様の作品を参考にさせて頂きました。この場を借りてお礼をば。(礼) |
【ホークイーグル】 | 2004/07/07 19:02:25 | ||||
おっ!これはすごい!首の部分がとってもかっこいい。デカルトをこうつかうとはびっくりです。YUKI様にはいつも驚かされます! | |||||
YUKI | 2004/07/09 22:24:33 | ||||
![]() | ホークイーグル様、コメント有り難う御座いますっ。 …長い首に四脚、簡単に延長可能な尻尾。そうやって見ているとどうしても、 雷竜という安直なモチーフを試してみたくなり。 とはいえ、やはりドラゴンやら二足の肉食恐竜やらに比べると、人気は落ちるのやもしれませんが。 …本当は好きなのです。セイスモのようなこういう物も。 首。実際、こういう恐竜が居たというのは。驚き、なのです。 | ||||
【ドラゴン型好き】 | 2004/07/10 23:20:48 | ||||
お見事な雷竜っぷりですね(? 長い首と尾、小さな頭まさに雷竜ですね。 私のなんちゃってとは違いかなりかっこいい。。。 モチーフもアマルガサウルスなんてゆうマイナー&再現難しそうな恐竜を作ろうなんて思ったなと感心するばかり(そこかよ バトストもなにやら陰謀の臭いが其処彼処にプンプンと・・・。 臭う、臭いますぞ・・・。 裏で糸を引いているであろう聖母とは? スティ、ニクス- の関係は? プンプン臭いますね・・・。 | |||||
YUKI | 2004/07/11 20:02:43 | ||||
![]() | や。コメント有り難う御座いましたっ! 雷竜の上その中でもマイナーなモノなので。評価して頂けるだけでも、というレベル。 ライガーやゲイルやドラゴンや。そういう以外にももっと日の目を宛ててあげたいのですがー。 …再現に関しては割と無茶、だったりもしますが。密かなポイントは、 パラブレードの胴体をくっつけての全体延長だったりします。 ストーリー。進めているような進められていないような。 謎ばっかりにしておいて、本当に自分でそれを収束出来るのか。(汗) 問題諸処有りつつも。まったりいければと。思うのでしたっ。 | ||||