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コピーワンスがコピーナインに。で?

テレビ終了まで4年を切ろうかという時期になってきましたが、後継のデジタル放送は一回しかコピーを許さない通称コピワンとなっています。ここで言うコピーとは放送局から家庭内の録画機器へのコピーの事で、録画機器からDVDやBDやHD DVDや、ましてやPCのHDDではありません。

コピーが一回しか駄目なので、DVDにコピーということは出来ません。最近HD DVDのCMを東芝がよくやってますが、ムーブしか出来ません。DVDに残して、携帯でも見るとかは不可能です。

この日本独自の悪習ともいうべきルールに対して、総務省は、9個までのコピーを許す方向で放送局に要請を行なうと発表されました。HDDに番組を蓄積しながら9回のコピーが可能で、10回目はムーブという運用ルールに変更されるとか。

今まで買ったHDDレコーダ、もちろん宣伝中のHD DVDレコーダも含めて、ですが、これらはこのルールにまず適合出来ません。今買うと損というか、コピナインにしたかったら買い替える必要がありますが、テレビのCMはもちろん、新装開店した上進の店員も口が裂けても言いません。売れなくなるからです。

現時点でも普及してるとは言いがたいデジタル放送機器。
規格がまた変ると知った貴方。もう少し買い控えますか?

しかし、コピー回数が1回から9回になったところで、コピワンとなんら変りはないのです。

コピーが出来るのはマスタのHDDからだけです。コピーをしたければ残しておく必要があります。しかしHDDの容量は有限です。一杯になったら消していくしかありません。
「ハイビジョンで残そう」のキャッチに載せられて、HD DVDに録画しました。少したった後、このHD DVDからコピーを作って携帯で見ようとしました。無理です。出来ません。
記録媒体の説明書には「大切なデータを失わないために複製を~」との注意書きがされている事が一般的です。思い出の番組だから複製してバックアップしておきましょう。これも出来ません。
HD DVDはBlurayDiscとの競争に敗れて廃れました。HD DVDに録画した番組をBDに移そうとしました。もちろん出来ません。

出来ませんだらけになんら代わりが無いのです。

デジタル記録はエラー訂正の出来る閾値を超えない限り、劣化しません。でも、これはデータが無くならない事を意味しません。着実にコピーを重ねていかないと、「記録」して永続的に残せないのです。劣化しないのはデータそのものであり、入れ物たるメディアは陳腐化し、物理的に劣化し、中のデータを保持できなくなります。かつて「永遠」を実際に謳っていたレーザーディスク。これもつい最近生産が止まりました。いつまでプレイヤーがあるでしょう?いつかは再生出来なくなる時がきます。BDもDVDもHD DVDも同じです。しかし、幸いにもLDにはまったくコピーガードがありません。LDでしか発売れなかったタイトルもごまんと存在しますが、DVDに移し変える事でその命を永らえる事が出来ました。しかし、BDもCPRMなDVDもHD DVDも、そこでデータは死んでしまいます。

コピーワンスもコピーナインも実は「記録」するという行為を不可能にします。子供を生んでもその場で去勢するのと同等の行為です。だったらコピーネバーにしてしまえば?と思う私です。

一回で不満なら9回にしてやる。という今回の変更。意味はまったく有りません。HDDレコーダーを買う予定があるならば、店員虐めの材料にはなるかもしれないですけどねw


結局のところ、本来の記録たる録画をしたければ、アナログ経由で録画するしかないようです。HDMIでも出来ますが、莫大な投資が必要とされているのが現状です。