« Core 2 Duoのベンチマーク結果が発表 | メイン | レ・ミィ×コトナ 3rdシングル発売 »

CDが無くしたもの

LD(レーザディスク)を見ていると同じ円盤メディアのアナログレコードを思い出し、別の部屋に放置プレイしていたのを引っ張り出してステレオにつないだ。今のステレオアンプ(AVアンプが殆どか?)にはもう無いかもしれないが、うちのステレオアンプにはちゃんとPHONO入力があってMCもMMカートリッジも使える。

カートリッジとはレコードの溝をダイヤモンドの針でトレースして振動を拾い、磁石とコイルの電磁誘導で電気信号に変える部分で、そこから出力される電気信号は極めて小さいため、アンプ側に特別なプリアンプが必要になる。また、低域を落として高域を強くするイコライズが掛かっているので、それを戻す必要もあるのだ。

私がこれを買ったのは高校生の頃で、時代はもはやコンパクトディスク全盛ではあったが、まだデノン(デンオン)等のメーカはレコードプレイヤーを販売しており、うちにあるステレオセットで最も高価な機材だった。当時5万円ぐらいしたと思う。機種はデノンのDP-47Fというダイレクトドライブ、高出力型MCカートリッジつき。

それから、まもなくしてレコード針大手のナガオカが解散し、ナガオカトレーディングとなり、最後に針を買った(買えた)のは二十歳過ぎの頃だったと思う。レコード針はダイヤモンドで作られているのは前述した通りだが、最も硬い鉱物のダイヤモンドですら、レコードとの摩擦熱、平方センチ当りトン単位になる荷重(針にかける圧力=針圧は僅か数gであるが、接触面積が極小であるため)を受けて磨耗していく。大体500時間前後ぐらいが寿命である。幸いにもDJが好んで使ったり、放送局等の需要があるので、僅かながらアナログの新盤がでたり、ピックアップごと交換するのであれば、針もなんとかなる。プレイヤーももちろん存在している。そう言った意味では、新盤がまったく出されないLDよりはまだ恵まれたフォーマットなのかも知れない。

レコードも60枚ほど所有していて、CITY HUNTER等のオリジナル?なサントラとかもあるのだが、赤い光弾ジリオンのあぶないMUSICを鑑賞。聞くとか、流す、じゃ無くて、レコードは鑑賞なのだ。

ジャケットから盤を取り出し、プレイヤーにそっと載せ、埃を取る。

針を盤面にそっと落とす。(このプレイヤーは自動化されているが)

チリチリとすこしスクラッチ音がしつつ、音楽が流れ始める。

正座して鑑賞(笑)。

片面は大体20分程度。長くて30分程度。人が集中して聴ける時間はこの程度ではないか。

CDになって誰もが高音質な音楽を、手軽に楽しめるようになった。一応は劣化しないと言われている(コピーを作り続ければ劣化しない)し、カセットテープの用に伸びる心配も無い。レコードはやがて擦り切れる。
携帯音楽プレイヤーは、ウォークマンからi-podへと進化した。これも、いつでも、何処でも、大量に音楽を持ち運ぶことを実現してくれた。

しかし、この充実した、音楽だけに集中した時間と言う物は、失われてしまったのではないか?
実はこのアルバムもCDからMP3にしたものがパソコンに入っている。でも、それでは何故か聞き流す、になってしまうのだ。

15年以上前の思い出を、再び奏でてくれた、このアナログレコードというフォーマットも大事にしていきたい。


※参考サイト
デンオンミュージアムにDP-47Fが載っている。1985年発売。歳は取りたく(ry
ナガオカトレーディングにも針は無さげ。カートリッジごと交換するしかないなぁ。
アナログレコード再生のページ 技術解説が詳しい