●アリーナとは
 アリーナは惑星Zi史上最強の高機動戦闘兵器‘ZOIDS‘を使用した興行‘擬似戦闘‘である。
設立の背景は当時の治安悪化と紛争の多発に対応すべく合法化された傭兵‘スレイバー(従属者、すなわち雇用者である企業、政府の犬という意味の蔑称である。)‘に提供された活動の場であった。これを当時、不安定な世界に対する不満を抱えた民衆のガス抜きとして、広く公開された興行イベントとしたのがあおのはじまりであるとされている。やがてこのアリーナを賭博の対象とする興行会社、使用されるゾイドを提供し、あるいは優秀なパイロットのスポンサーを務め事でゾイドメーカーとしての地位を高め、あるいは優秀な傭兵を囲い込む、試作ゾイドの合法的実戦テストの場として利用するなど、様々な理由で多数の企業が出資、支援することで大型化の一途をたどっている。

●アリーナに出場するゾイド乗り達
 興行とはいえ、アリーナはまぎれもない‘実戦‘である。基本、機体の戦闘続行不能を以て試合が終了するため死亡例こそ少ないが重軽症者はもちろん、ゾイド乗りとして再起不能に陥るものも少なくない。では何故これほどの危険をおかしアリーナに出場するのか。
 最も単純な理由は‘金‘である。前述のように大型興行としたアリーナでは上位進出者には莫大な報償があたえれる。さらに大手のスポンサーの支援を受けられれば、一般の傭兵では到底手出しできない高価かつ、稀少な製品を供与されることもあり金銭、物資両面で確かな利益を得られるのだ。
 もうひとつは‘ランク‘である。ユニオン直下、あるいは政府や有力企業国家に指定をうけた傭兵派遣組織では傭兵達は共通のランクを設定されている。これはその実力に応じてE〜SSの7段に分けられており、これを基準に依頼者は傭兵を名指しで指定することもあり、仕事を行なううえで傭兵にとっては無視できないものなのである。このランクはその活動内容によって上下し、特に政府レベルの重要な任務を受諾、もしくは遂行した傭兵には非常に高い評価が与えれる。さらにアリーナで上位に勝ち進めば、任務同様にランクアップの材料となる。特にアリーナでは強豪ランカーと直接競い合うことから傭兵個人の評価をアピールするには絶好の機会なのだ。

●ゾイドを駆る傭兵達
ゾイドを駆る傭兵。彼らはスレイバーという蔑称で呼ばれている。
彼らは基本的に政府指定の傭兵派遣組織に登録しており、組織をとおして回される依頼を受諾して任務を遂行、報酬を得ている。
その依頼人は権力者側であることがほとんどなのでその犬となって戦う者というのがスレイバーという蔑称の由来である。
スレイバーには非常に簡単になる事ができる。傭兵派遣会社に登録すれば、大抵の組織ではリースの形でゾイドを与えてくれる。これを駆って低レベルの任務を遂行し、報酬を得て、自前のゾイドを手に入れ、より上位を目指すのが基本的な傭兵の姿である。なお、まったくの素人が傭兵として登録し、自前でコマンドウルフ級を購入できるようになるまで、個人差はあれ、3年程度でなれる。その際最低でもBランクに達している。当然個人でゾイドを購入できるほどなのでその収入は一般職の数十倍、数百倍であり、紛争の続く荒廃した世界で貧困にあえぐ下層市民にとってはまさに唯一の道のようにみえるが、E〜Cランクのスレイバーの死亡率は登録後2年で50%強、それを含む脱落者85%という過酷な現実がその道の険しさを端的にあらわしている。
なお、任務で、そしてアリーナで高い評価を獲得した上位スレイバーの中で特に高い能力を持つ者をかつての英雄の名をとって‘レイヴン‘と呼称する。アリーナ上位10位を維持できるスレイバーもまたそれらの称号を許されるエースなのだ。
●アリーナの流れ
アリーナは年一回行なわれるアリーナと短期開催のサブアリーナの2種が存在する。
アリーナはまず各地ごとA〜Eにグループ分けで登録されたゾイドによって予選を行い、突破したゾイドが総当たり戦を行なっていく方式である。
予選、総当たり戦は世界各地で行なわれ、グループで勝ちあがったゾイドのみ、広大な人工島「メインベース」で行なわれる決勝リーグに参加できるのである。

世界各地に設定された‘戦場‘
この他、湿地帯、砂漠など、その環境はバリエーション豊か。参加するゾイドとパイロットは機体適正を超える対応力を求められるのだ。
なお、戦闘は中継形式で行なわれる。